新宿野戦病院
ジャンル 救急医療エンターテインメント、コメディ
放送期間 2024年7月3日 - 9月11日
放送時間 水曜 22:00 - 23:00(初回は15分拡大)
話数 11
放送国家 日本
言語 日本語、英語
放送局 フジテレビ系
配信 FOD、TVer(見逃し配信)ほか
平均視聴率 6.38%(世帯、関東地区・全話平均とされる)
制作
プロデューサー 野田悠介
演出 河毛俊作、澤田鎌作、清矢明子、野田悠介
制作 フジテレビ ドラマ・映画制作部
脚本 宮藤官九郎
音楽 本多俊之
出演者 小池栄子、仲野太賀、橋本愛、濱田岳、平岩紙、岡部たかし、馬場徹、塚地武雅、余貴美子、高畑淳子、生瀬勝久、柄本明 ほか
その他
原作 なし(オリジナル)
エンディング曲 サザンオールスターズ「恋のブギウギナイト」(主題歌)
外部リンク TVer

概要[編集]

新宿野戦病院(しんじゅくやせんびょういん)とは、2024年7月3日から9月11日までフジテレビ系「水曜22時枠」で放送された日本のテレビドラマである。脚本は宮藤官九郎、主演は小池栄子と仲野太賀のダブル主演。新宿・歌舞伎町の小さな病院を舞台に、岡山弁まじりの英語を操る元米軍医と、やる気のない美容皮膚科医が騒がしくも命と向き合う「救急医療エンターテインメント」である。

詳細[編集]

宮藤官九郎がフジテレビの連続ドラマの脚本を手がけるのは、2001年の『ロケット・ボーイ』以来23年ぶり。さらに宮藤にとって初の本格的な医療ドラマとなった。同年1月期にはTBSテレビで阿部サダヲ主演の『不適切にもほどがある!』を大ヒットさせたばかりで、その次の連ドラとして放送前から注目を集めた。

演出は河毛俊作、澤田鎌作、清矢明子、野田悠介が担当し、プロデューサーは野田悠介。主題歌はサザンオールスターズの「恋のブギウギナイト」。医療監修のほか、警察監修、社会福祉士監修、岡山弁監修、アラビア語監修、英語指導、軍医の取材協力、アクションコーディネーターまで配置されており、雑多な街と人を描くための布陣が組まれた。

物語の舞台となる歌舞伎町の「聖まごころ病院」には、ホームレス、不法滞在の外国人、トー横に集まる若者、薬物依存者など、行き場のない患者が次々に運び込まれる。作品はこうした社会問題をコメディのテンポで描きつつ、後半では新種ウイルスによるパンデミックまで踏み込み、社会風刺の色合いを強めていった。

あらすじ[編集]

新宿・歌舞伎町の片隅にある「聖まごころ病院」は、かつて名医と呼ばれた院長・高峰啓介の衰えとともに寂れ、近隣からは「新宿野戦病院」と揶揄されていた。院長の甥で美容皮膚科医の高峰享は、昼は週3日、広尾の美容クリニックで働いている。

ある日、急性アルコール中毒で一人の女が病院に担ぎ込まれる。女の名はヨウコ・ニシ・フリーマン。アメリカ国籍で、岡山弁まじりの英語と日本語をまくし立てる彼女は、実は戦地で軍医として働いてきた凄腕の外科医だった。日本の医師免許を持たないという問題はうやむやにされたまま、ヨウコは病院で働き始める。

型破りなヨウコの影響で、やる気を失っていた医師たちは少しずつ活気を取り戻していく。しかし病院には次々とワケありの患者が現れ、さらにヨウコの出生にまつわる病院の秘密も浮かび上がる。第8話以降は新種ウイルス「ルミナ」によるパンデミックが発生し、歌舞伎町と病院は大きな試練に直面する。最終回では、第1波が収束し緊急事態宣言が解除された後の街と病院の姿が描かれた。

登場人物・キャスト[編集]

主要人物[編集]

  • ヨウコ・ニシ・フリーマン -(演:小池栄子)
アメリカ国籍の元軍医。岡山弁まじりの日本語と英語を話す外科医。実父は院長の高峰啓介、実母はジャズシンガーのリツコ・ニシ・フリーマン。
院長の甥で美容皮膚科医。昼は週3日、広尾の美容クリニックで働いている。
  • 南舞 -(演:橋本愛)
NPO法人「Not Alone」新宿エリア代表。歌舞伎町で行き場のない人々を支援する。

聖まごころ病院の人々[編集]

  • 高峰啓介(演:柄本明)- 院長。かつての名医。
  • 高峰啓三(演:生瀬勝久)
  • 高峰はずき(演:平岩紙)- 院長の娘。ソーシャルワーカー。
  • 白木愛(演:高畑淳子)
  • 横山勝幸(演:岡部たかし)
  • 堀井しのぶ(演:塚地武雅)
  • 村木千佳(演:石川萌香)
  • 吉野勇介(演:萩原護)

その他[編集]

  • 岡本勇太(演:濱田岳)
  • 田島琢己(演:馬場徹)
  • リツコ・ニシ・フリーマン(演:余貴美子)- ヨウコの母。ジャズシンガー。

このほか、宮根誠司ら実在のタレントが本人役で出演する場面もあった。

スタッフ[編集]

  • 脚本:宮藤官九郎
  • 音楽:本多俊之
  • 主題歌:サザンオールスターズ「恋のブギウギナイト」
  • 演出:河毛俊作、澤田鎌作、清矢明子、野田悠介
  • プロデューサー:野田悠介
  • 医療監修:原義明、久城正紀
  • 警察監修:古谷謙一
  • 社会福祉士監修:高橋紀子
  • 岡山弁監修:片岡明日香
  • 英語指導:岩本アリス
  • 制作:フジテレビ ドラマ・映画制作部
  • 制作著作:フジテレビジョン

視聴率[編集]

初回の世帯視聴率は7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でスタートした。その後は第2話7.1%、第3話6.4%、第4話6.4%、第5話5.7%、第6話6.1%と推移し、第7話で最低の5.5%を記録したと報じられた。最終回は6.9%に持ち直したとされる。

全話平均は世帯6.38%とする集計がある。同枠の前作『ブルーモーメント』の平均(6.72%とされる)とほぼ同水準だった。一方で、最終回後には「視聴率はいまひとつだったが良作だった」と続編を望む声を紹介する記事も出ている。

評価[編集]

放送開始直後から最も話題になったのは、小池栄子の怒涛のセリフ回しである。英語と岡山弁を行き来するヨウコの台詞には「すごすぎて脱帽」「バイリンガル小池栄子良かった」といった反響が寄せられたと報じられた。

最終回はX(旧Twitter)のトレンドで1位を獲得し、続編を希望する声も上がったと報じられた。ヨウコがテレビ番組で「歌舞伎町への風評被害」や「医療従事者への支援」を率直に訴える場面などが、宮藤官九郎らしい社会風刺とユーモアの効いた脚本として評価された。

賞レースでは、2024年9月度のギャラクシー賞月間賞を受賞。なお宮藤は同じ9月度に、テレビ朝日のスペシャルドラマ『終りに見た街』の脚本でも月間賞を受けている。宮藤は『不適切にもほどがある!』(1月度)、『季節のない街』(6月度)に続く3クール連続の月間賞となった。また第121回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では、宮藤官九郎が脚本賞を受賞。同賞では小池栄子が主演女優賞に、濱田岳・生瀬勝久・柄本明が助演男優賞にノミネートされた。

余談[編集]

  • 宮藤は本作と『不適切にもほどがある!』の脚本などが評価され、第33回橋田賞を受賞。同じ回で『不適切にもほどがある!』主演の阿部サダヲも受賞し、「宮藤さんと一緒に獲れてうれしい」と語った。
  • 監修スタッフには「岡山弁監修」と「アラビア語監修」が並んでおり、作品の言語的な多彩さを物語っている。

外部リンク[編集]

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