恋愛の博士課程
연애박사(ヨネバクサ)/Between Steps
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第1話の場面写真。パク・ミンジェ役のチュ・ヨンウとイム・ユジン役のキム・ソヒョン(出典:スポーツ京郷)
略称 恋愛博士
ジャンル 青春ロマンス、キャンパスドラマ
放送期間 2026年10月5日 - 2026年11月10日(予定)
放送時間 毎週月・火曜 22:00(韓国時間)
話数 全12話
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 ENA
配信 ジニーTV、Disney+
平均視聴率 2%台(第1〜4話、ニールセン・コリア全国有料世帯基準)
制作
企画 KTスタジオジニー
プロデューサー キム・ヒョンジョン(EP)
演出 アン・パンソク
制作 スタジオゴティ
脚本 ミン・ヒョジョン
出演者 チュ・ヨンウ、キム・ソヒョン、キム・ミンソク、イ・チャンフン、イム・ジニョ、チャン・インソプ、リュ・ギョンイン ほか
その他
原作 なし(オリジナル脚本)

概要[編集]

恋愛の博士課程(れんあいのはかせかてい、原題:연애박사〈恋愛博士〉、英題:Between Steps)とは、2026年10月5日から韓国のENAで放送され、Disney+で配信されている韓国ドラマである。病気で片脚を失った元水泳選手のロボット工学博士課程生と、進路を断たれた修士課程生が、大学のロボット研究室で不器用な恋を育てる青春ロマンス。主演はチュ・ヨンウとキム・ソヒョン。2026年8月に死去した名匠アン・パンソク監督の遺作となった。

詳細[編集]

作品の成り立ち[編集]

本作はKTの映像配信サービス「ジニーTV」のオリジナルドラマとして企画された作品で、企画はKTスタジオジニー、制作はスタジオゴティが担当している。webトゥーンや小説の映像化ではなく、脚本家ミン・ヒョジョンによるオリジナル脚本である。

主演キャスティングは2025年12月1日に「公式」として報じられ、この時点で「2026年にENAの月火ドラマとして編成、ジニーTVで無料VOD独占公開」と発表されていた。その後、Disney+での配信も決まり、韓国ではENA・ジニーTV・Disney+の3ルートで視聴できる形になった。

アン・パンソク監督の遺作[編集]

演出のアン・パンソクは『白い巨塔』『妻の資格』『密会』『風の便りに聞きましたけど!?』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』『ある春の夜に』『卒業』などで知られる、韓国メロドラマ界の巨匠である。現実味のある感情線を丁寧に積み上げる作風で「アン・パンソク表メロ」とも呼ばれてきた。

監督は本作の撮影を終えた後の2026年8月12日に64歳で死去し、本作は放送前に「遺作」となってしまった。韓国メディアは本作を「アン・パンソク監督が残した最後の物語」「故アン・パンソク監督が残した贈り物」といった見出しで報じている。キム・ヒョンジョンEPによれば、監督は打ち上げ(終映パーティー)の場で「今こそが私の全盛期だ」というメッセージを強調していたという。

25年ぶりの監督・脚本家タッグ[編集]

脚本のミン・ヒョジョンは『屋根部屋の猫』『フルハウス』などのラブコメで知られる脚本家である。アン・パンソク監督とは2000年のドラマ『目で話して(눈으로 말해요)』以来、約25年ぶりの再タッグとなった。

ミン・ヒョジョンは本作の見どころとして「恋愛をよく知らない博士たちの歓喜と絶望」を挙げ、大学院生のリアルな日常とロマンスを一緒に盛り込んだと説明している。アン監督の繊細なメロと、ミン作家の軽快なラブコメの感覚が合わさった作品といえる。

放送・配信形態[編集]

韓国ではENAの月火ドラマ枠(毎週月・火曜22時)で放送され、ジニーTVとDisney+でも同時に公開されている。同枠では前番組『新兵4』(New Recruit 4)の後を受けて編成された。全12話で、2026年10月5日から11月10日まで、毎週2話ずつ放送される予定である。

日本では2026年10月1日に「『恋愛の博士課程』Disney+で配信決定」と報じられ、邦題『恋愛の博士課程』としてDisney+で配信されている。フィリピンなどアジア各地のDisney+でも10月5日から毎週月・火曜に新エピソードが追加される形で配信されている。

あらすじ[編集]

全体のあらすじ[編集]

高校時代は将来を嘱望された水泳選手だったが、骨肉腫で右脚を失い、選手の夢を断たれたパク・ミンジェ。彼はロボット工学という新しい人生を選び、ソハン大学の大学院で博士課程に在籍している。完治判定から10年が経った今も、がん再発への恐れを胸の奥に抱えて生きている。

一方、衣類学科の卒業を控えたイム・ユジンは、学科内の理不尽な出来事を告発したことで「トラブルメーカー」の烙印を押され、志望していた衣類学の大学院進学の道を閉ざされてしまう。そんな彼女がミンジェと出会い、ロボット工学の世界に足を踏み入れる。

恋に不器用な2人の若者が、ロボット研究室を舞台に「辛くて、苦くて、甘い」恋を学んでいく物語である。

第1話[編集]

いつもの通学途中、ミンジェは隣の席で眠り込んでいたユジンと出会う。転んで膝をけがしたユジンに、ミンジェはハンカチを差し出し、折れたヒールを直してやる。

その後、衣類学科のカン・ミラン教授への謝恩会の場で、ユジンは友人に関わる事件の当事者である先輩に詰め寄る。現場に居合わせたミンジェは、警察署で「直接その場面は見ていない」と証言し、ユジンは苛立ちを募らせる。教授は事を荒立てるなと圧力をかけるが、ユジンは謝罪を拒み、大学院進学のチャンスを捨てて席を立つ。

ミンジェは謝恩会で使われていた配膳ロボットの音声記録から証拠を探そうと申し出る。大した収穫はなかったものの、ユジンはその気持ちに感謝する。2人はミンジェが機械工学を志すきっかけになった漫画のキャラクターについて語り合い、ミンジェは漫画のセリフ「うん、好きだよ。すごく、すごく」を口にする。

一方でミンジェは、長年片思いしていた幼なじみのチャ・ソヒョンが好きな男性と現れたことで、その恋をあきらめる。そして自分の「バケットリスト」に「恋愛」を書き加える。

第2話[編集]

2人の過去が明らかになる回。ユジンは同期を助けようとして教授と衝突し、大学院進学を断念していた。ミンジェは運動後、義足を装着している部分が赤黒く変色しているのを見て、がんの再発ではないかと不安に駆られる。医師の言葉にも過敏に反応し、隠してきた恐れをあらわにする。

ミンジェは、ユジンが機械工学科の大学院に出願することを後押しし、ユジンは彼の研究室に入ることになる。ミンジェが用意した「合コン」が実は研究室メンバーとの顔合わせだったことにユジンが落胆する場面も描かれた。研究室の歓迎会の後、ユジンが先にミンジェにキスをして第2話は幕を閉じる。

第3話[編集]

キスの翌日、2人の関係には微妙な変化が生まれる。ユジンは「キスしたことを覚えていない」と言い張る。

同じ日、大学院入試の時からユジンと火花を散らしてきたライバル、キム・セジンも研究室に加わる。空いているパソコンが1台しかなく、ミンジェは関連知識のあるセジンに席を譲り、ユジンは失望する。ロボット工学の専門用語に圧倒されたユジンは、主に論文を読む係を割り当てられる。

夕食の席でユジンは「私を見下しているのか」と問い詰め、口論の末に帰ってしまう。さらに高性能パソコンをめぐってもミンジェがセジンの肩を持ったことで、ユジンは研究室を辞めると言い出す。誰もいない講義室で泣いているユジンを見つけたミンジェは彼女を慰め、2人は数学科のイ・ジフン教授を訪ねる。ジフンはユジンならではの可能性を評価し、彼女は自信を取り戻す。

ユジンはミンジェの誕生日にスニーカーを贈るが、彼が履き替える際にその脚を目にし、ミンジェが片脚を失っていることを知る。動揺したユジンは研究室を飛び出してしまう。

第4話[編集]

ユジンは研究室を飛び出したことをミンジェに謝るが、ミンジェは「謝るべきなのは自分の方だ。自分は君が思っているような人間じゃない」と自分を責め、会話を避ける。

研究室では「ミンジェが年上の女性と付き合っている」という噂が広まる。実はセジンがミンジェの母親を交際相手と勘違いしたもので、ミンジェ本人も「人妻が好き」と冗談を言って誤解を深めてしまう。ユジンと仲間たちは緊急会議を開き、ソヒョンの協力を得てミンジェに新たな合コンをセッティングするが、ユジンは内心面白くない。

合コン当日、ユジンはミンジェのもとを訪れ、「好きだ、彼氏になってほしい」と告白する。しかしミンジェは「自分は臆病で、怖がりで、過去の傷を抱えている。君には合わない」と断る。直後、ユジンは虫垂炎で倒れ、イ・ジフン教授に救急室へ運ばれて手術を受ける。

退院したユジンはミンジェを訪ね、自分の手術痕を見せたうえで「あなたの傷も見せてほしい」と頼む。ミンジェは義足を外した脚のたこ(胼胝)を見せ、彼が耐えてきた痛みに触れたユジンは涙を流し、彼に口づけする。この「涙のキス」エンディングが第4話のクライマックスとなった。2度キスをしながらも、2人はまだ恋人同士にはなっていない。

第5話以降[編集]

第5話は2026年10月19日22時(韓国時間)に放送予定である。ENAが10月16日に公開した先行映像では、研究室での嫉妬と競争の中で熱い視線を交わすミンジェとユジンの姿が映され、ほろ酔いのユジンが暗い路地でミンジェにキスする場面や、子犬のカチューシャを着けたミンジェのスチールも公開された。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

パク・ミンジェ(박민재)- 演:チュ・ヨンウ
ソハン大学大学院のロボット工学博士課程生。高校時代は水泳選手だったが、骨肉腫で右脚を失って夢をあきらめ、ロボット工学に新しい人生を見出した。研究は遅いが誠実にこなすタイプで、感情表現が苦手。完治から10年経った今もがん再発の恐れを抱え、自分の傷の後ろに隠れて生きている。幼なじみのソヒョンへの片思いをあきらめた後、バケットリストに「恋愛」を加える。
チュ・ヨンウは役作りのため、実際の義足ユーザーの協力を得て、歩き方・充電・手入れの方法を学んだと明かしている。アン監督からは最初から「ミンジェ役によく似合う」と励まされたという。
イム・ユジン(임유진)- 演:キム・ソヒョン
衣類学科の卒業を控えた学生。学科内の不当な出来事を明るみに出したことで「トラブルメーカー」の烙印を押され、衣類学の大学院進学を阻まれる。ミンジェとの出会いをきっかけに機械工学科の大学院に進み、ロボット研究室の修士課程生となる。推進力が強く、好意をストレートに表現する性格。
キム・ソヒョンはアン監督のメロ作品が愛されてきたことへのプレッシャーを認めつつ、キャンパスの物語で新しい感性を見せようとしたと語っている。

ロボット研究室[編集]

アン・ジェホン(안재홍)- 演:イ・チャンフン
機械工学科のロボット工学教授で、ミンジェが所属する研究室を率いる。豪快な性格。
キム・セジン(김세진)- 演:イム・ジニョ
研究室の新顔で、ユジンの同期。名門大学の電子工学科出身でKAISTを経てソハン大学大学院に進学した。能力は高いが器が小さい性格で、大学院入試の時からユジンと張り合っている。第3話から本格登場。イム・ジニョにとってはアン監督作品への3度目の出演であり、同監督との最後の作品となった。
オム・テホ(엄태호)- 演:イ・ギュソン
研究室の頭脳。演じるイ・ギュソンは「本物の工学部生そのもの」と評された。
ペ・チャンス(배찬수)- 演:イ・ソクヒョン
単純で気取らない性格の研究室メンバー。
チェ・ハンギョル(최한결)- 演:キム・ミン
研究室の末っ子。

ソハン大学の人々[編集]

イ・ジフン(이지훈)- 演:チャン・インソプ
最年少で数学科の正教授となった数学の天才。ユジンの独自の可能性を評価し、虫垂炎で倒れた彼女を救急室へ運ぶ。
カン・ミラン(강미란)- 演:リュ・ギョンイン
衣類学科の教授。強きに弱く弱きに強い人物で、ユジンが「トラブルメーカー」の烙印を押される件に関わる。
チャ・ソヒョン(차서현)- 演:ハン・ドイ
ミンジェの長年の友人で、彼の片思いの相手だった。
チョン・スビン(정수빈)- 演:パク・ハラン
ユジンの友人。
そのほか、キム・ヨンス(演:イ・サンジン)、ナム・ユンス(演:キム・イジュン)などが登場する。

家族[編集]

イム・ユソン(임유성)- 演:キム・ミンソク
ユジンの兄。キム・ミンソクはアン監督を「ドラマの教皇」のように感じたと語り、長年の演技のやり方を振り返るきっかけになったという。
イム・ヨンソク(임용석)- 演:パク・ヒョックォン
ユジンの父。
ソ・ミヨン(서미영)- 演:ソ・ジョンヨン
ユジンの母。
ホン・ウンジュ(홍은주)- 演:シム・ヘジン
ミンジェの母。第4話でセジンに「ミンジェの年上の恋人」と勘違いされる。

制作[編集]

制作陣[編集]

  • 演出:アン・パンソク
  • 脚本:ミン・ヒョジョン
  • 企画:KTスタジオジニー
  • 制作:スタジオゴティ
  • EP:キム・ヒョンジョン

撮影・本読み[編集]

撮影は約3か月間行われ、制作発表会の時点ですべて終了していた。チュ・ヨンウは雑誌『Singles』のインタビューで「撮影中、シーズン10まで撮りたいと思った」「3か月があっという間で、作品が終わるのが寂しいと感じたのは初めて」と語っている。

2026年9月3日にはDisney+コリアのYouTubeチャンネルで本読み(台本リーディング)のメイキング映像が公開された。チュ・ヨンウは相手役と向かい合ってセリフを交わすのが「本当にときめいた」と話し、「台本を読んでここまで感動したことはなかった」とも語っている。キム・ソヒョンは息がぴったり合い、笑いの多い本読みだったと振り返った。

プロモーション[編集]

2026年9月9日にキャンパスポスターと第1弾ティーザーが公開された。ポスターは2人がキャンパスでアイスクリームを分け合いながら同じ方向を見つめるもの。ムードティーザーは2種類あり、傘の下を並んで歩く2人にミンジェの「君は僕にとってそうなんだ。太陽みたい。熱いんだよ」というセリフが重なる映像と、バスで飴を分け合い、ユジンの良いところを聞かれたミンジェが「きれいで、かわいくて、優しくて」と答える映像だった。

制作発表会は2026年10月2日午後、ソウル・龍山のCGV龍山アイパークモールで開かれ、キム・ヒョンジョンEP、チュ・ヨンウ、キム・ソヒョン、キム・ミンソク、イ・チャンフン、イム・ジニョが出席した。故人となった監督を偲ぶ発言が相次ぎ、イ・チャンフンは「俳優が自分でキャラクターを見つけられるよう開いてくれる演出家だった」、チュ・ヨンウは「俳優の仕事を芸術として扱えと助言された」と回想している。

視聴率・反響[編集]

視聴率[編集]

ニールセン・コリアの全国有料世帯基準による視聴率は以下のとおり。

話数 放送日 視聴率
第1話 2026年10月5日 1.8%
第2話 2026年10月6日 2.4%(最高)
第3話 2026年10月12日 2.1%
第4話 2026年10月13日 2.25%

※第1話は1.9%と報じたメディアもある。第2話以降、3話連続で2%台を記録している。

話題性[編集]

視聴率は2%台前半ながら、話題性指標では上位に入っている。グッドデータコーポレーションの「FUNdex」10月第2週集計では、TV・OTTドラマ部門で2位を記録。出演者部門ではチュ・ヨンウがドラマ・非ドラマ統合の出演者部門で2位、キム・ソヒョンがドラマ出演者部門で4位に入った。

評価[編集]

韓国メディアの評価はおおむね主演2人の演技とケミストリーに集まっている。チュ・ヨンウについては、臆病で傷の多い人物を抑制した演技で表現したと評され、言葉より行動で示すロマンスが好評を得た。キム・ソヒョンは感情を率直にさらけ出すユジン像で作品の温度を上げたと評価されている。また、小さな仕草にまで気を配るアン監督らしい演出も注目された。

一方、MBCエンターテインメントの記事は、第1話のロマンス展開が平凡で、性被害事件を2人の対立のための装置としてのみ使った点を惜しんだうえで、主演2人の抑制した演技が足りない部分を埋めたと評している。

第4話放送後、オンラインコミュニティやYouTubeには「甘いのに辛い、青陽唐辛子のようなドラマ」「胸が痛いのに映像とケミがきれいすぎる」「エンディングで胸が詰まってしばらく放心した」といった反応が寄せられたと報じられている。

余談[編集]

  • 主演の2人は同い年だが、キャリアには13年の差がある。キム・ソヒョンは2008年に子役としてデビューした一方、チュ・ヨンウのデビューは2021年のウェブドラマ『You Make Me Dance』である。韓国メディアはこれを「13年の格差を乗り越えて通じ合った」と表現した。
  • 原題の「연애박사」は「恋愛博士」の意味で、韓国語では「恋愛の達人」を指す言い回しでもある。恋愛に疎い博士課程生が主人公という点で、皮肉の効いたタイトルになっている。
  • ユジンが衣類学から機械工学へ、ミンジェが水泳からロボット工学へと、主人公2人がともに「進路を変えた人」として描かれている。
  • 第1話でミンジェが証拠探しに使おうとしたのは謝恩会の「配膳ロボット」の音声記録で、ロボット研究室ものらしい小ネタとなっている。
  • ENAは本作のキャッチコピーとして「恋に不器用な2人の若者の、辛くて、苦くて、甘いロマンス」を掲げている。
  • 2026年10月1日には、同じくDisney+で配信されるナム・ジヒョン・キム・ジェヨン共演の『私を震えさせて』と並んで日本での配信決定が報じられた。

外部リンク[編集]

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