川上澄生

川上澄生
かわかみ すみお
誕生日 1895年4月10日
死亡日 1972年9月1日
死亡年齢 77歳
出身地 神奈川県横浜市
国籍 日本
学歴 青山学院中等部
職業 版画家・英語教師
活動期間 1920年代〜1972年
代表的な実績 《初夏の風》/南蛮趣味の木版画


概要[編集]

川上澄生(かわかみ すみお、1895年4月10日 - 1972年9月1日)とは、日本の版画家。本業は宇都宮中学校の英語教師でありながら、文明開化・南蛮・異国情緒をレトロな色彩で彫り続けた創作版画の名手らしい。代表作《初夏の風》は、若き日の棟方志功がこれを見て「板画家になる」と決意したことで美術史に名を刻んだ、まさに運命の一枚として知られる。

生い立ちと北米放浪[編集]

横浜に生まれ東京で育つ。青年時代に北米へ渡り、カナダ・アメリカを放浪した経験が、のちの異国趣味あふれる画風の土壌になったとされる。帰国後の26歳で旧制宇都宮中学校(現・宇都宮高校)の英語教師となり、ほぼ時を同じくして本格的に木版画の制作に取り組み始めた。

《初夏の風》と棟方志功[編集]

代表作《初夏の風》(1926年)は、エメラルドグリーンの明るく優しい色彩で、ひとりの女性のまわりを人のかたちをした「風」が舞う、詩情あふれる作品。1926年、この作品を国画創作協会展で見た棟方志功が強い衝撃を受け、油彩画家志望から木版画家へと転じる決定打になったという逸話はあまりに有名。詩と版画が一体になった川上の表現は、後進に大きな影響を与えた。

作風[編集]

ガス灯・南蛮船・異国の女性・文明開化期の風俗といったハイカラでノスタルジックなモチーフを愛した。版面に自作の詩文を彫り込み、「詩と版画の融合」を独自に追求。生涯にわたってアマチュア精神を貫き、職業画家然としない自由さが魅力とされる。

余談[編集]

教師と版画家の二足の草鞋を生涯続けたことでも知られる。栃木県には川上澄生の名を冠した美術館(鹿沼市)があり、栃木県立美術館も多くの作品を所蔵している。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]