奥山かずさ
おくやま かずさ/Kazusa Okuyama
Kazusa_Okuyama_2021.jpg
2021年の奥山かずさ(ドラマ『麻雀宝湯記』インタビュー映像より。出典:ウィキメディア・コモンズ「Kazusa Okuyama 2021.jpg」、作者:麻雀ウォッチ、CC BY 3.0)
誕生日 1994年3月10日
年齢 32歳
出身地 青森県三沢市
国籍 日本
家族 夫・武隈光希(テレビ朝日アナウンサー、2023年結婚)、長男(2023年誕生)
身長 165cm
学歴 宮城教育大学卒業
職業 女優、モデル、グラビアアイドル
活動期間 2014年 -
代表的な実績 『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』明神つかさ/パトレン3号役、映画『退屈なエンドロール』主演
受賞 第1回ミス・美しい20代コンテスト 準グランプリ(2016年)
事務所 MOC Model Agency(モックプランニング)
関連活動 BS12『久住昌之のニッポン箸休めさんぽ』レギュラー(2021年 - 2025年)
あだ名 画伯(『ニッポン箸休めさんぽ』での呼び名)
リンク Instagram


概要[編集]

奥山かずさ(おくやま かずさ)とは、1994年3月10日生まれ、青森県三沢市出身の女優・モデル・グラビアアイドルである。2018年のスーパー戦隊シリーズ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』で明神つかさ/パトレン3号を演じて女優デビュー。グラビアや写真集でもブレイクし、2023年にテレビ朝日の武隈光希アナウンサーと結婚、一児の母となった。

詳細[編集]

警察官の娘、仙台でスカウトされる[編集]

青森県三沢市で生まれ育ち、大学卒業まで地元・東北を拠点に過ごした。父は警視庁に勤めていた元警察官で、本人も子どもの頃の夢は警察官。高校卒業時には大学進学か警察学校かで迷ったほどだったという。結局は宮城県の宮城教育大学へ進学し、当時は漠然と公務員になる将来を考えていた。本人いわく「芸能界なんて自分には無縁、というか考えたこともなかった」タイプで、家族も芸能の世界にはまったく縁がなかった。

転機は20歳、大学3年生のとき。仙台市のショッピングセンター前で友人と待ち合わせをしていたところをスカウトされ、「知らない世界への好奇心」から地元のモデル事務所に所属した。2014年には「ギャルコン2014」で準グランプリを獲得し、2015年から2016年にかけてはスポーツランドSUGOのレースクイーンも務めている。仙台でのモデル活動は順調だったが、やがて「このままでは東京に出られない」という限界も感じるようになっていった。

ミス・美しい20代コンテストで準グランプリ[編集]

そんな時期にマネージャーから勧められたのが、オスカープロモーションが主催した2016年の「第1回ミス・美しい20代コンテスト」だった。応募総数は4万人超。最終5人に残った段階で本人は「東京に出る最後のチャンス」と腹をくくり、見事準グランプリを獲得した。ちなみにオーディション経験がほぼゼロだったため、特技のソフトボールはアピールし損ねたという。

受賞後もしばらくは仙台から新幹線で東京のレッスンに通う生活。演技の知識はまったくなく、それまで映画やドラマ、バラエティもほとんど見てこなかったため、まずは「テレビを観ること」から勉強を始めたというから驚きである。家族は受賞の知らせにも「ポカン」としていたそうで、のちに戦隊ヒロイン抜擢が決まった際にようやく「いつの間に!」と喜んだというエピソードが残っている。

演技未経験から戦隊ヒロインへ[編集]

演技未経験のまま受けたスーパー戦隊シリーズのオーディションに合格し、2018年2月スタートの『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(通称「ルパパト」)で明神つかさ/パトレン3号役に抜擢。これが女優デビュー作となり、同年に活動拠点を東京へ移した。最終オーディションには現在のメンバー6人がそろっていたが、当時はシリーズ史上初の「W戦隊」になるとは知らされていなかった。ルパンイエロー役の工藤遥とショートカットがかぶっていたため「これは絶対に落ちるな…」と思っていたら、結果は6人全員合格だったという。

警察官に憧れた少女が「警察戦隊」のヒロインになるというドラマのような展開に、元警察官の父も大喜び。2018年7月には神奈川県の港北警察署で一日警察署長を務め、父親譲りの敬礼を披露している。

『ルパパト』と明神つかさ[編集]

『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』は、東映制作・テレビ朝日系で2018年2月11日から2019年2月10日まで全51話放送されたスーパー戦隊シリーズ第42作。怪盗と警察という対立する2つの戦隊が同時に主役を張るという、シリーズ初の「W戦隊」構成が話題を呼んだ。

奥山が演じた明神つかさは、国際特別警察機構に所属するパトレンジャーの紅一点で、チームの頭脳役。熱血漢の同期・朝加圭一郎(パトレン1号)とお調子者の後輩・陽川咲也(パトレン2号)の手綱を握るクールで気の強い女性だが、ぬいぐるみなど可愛いものに目がないというギャップが魅力のキャラクターである。本人は自分を「おっちょこちょい」と評し、自分とは真逆と言ってもいい役を演じる楽しさを語っていた。パトレン1号の結木滉星、2号の横山涼からは日々アドバイスをもらい、撮影は「挑戦と反省の繰り返し」だったという。

劇場版『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』(2018年)、Vシネマ『ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』(2019年)、『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』(2020年)でもつかさを演じた。キュウレンジャーとの共演作では、ハミィ役の大久保桜子ら前作キャストとも顔を合わせている。

放送終了から時間がたっても作品人気は根強く、2025年12月には東映の公式YouTubeチャンネルで全51話の無料初配信がスタートし、毎週2話ずつ更新された。

女優としての主な出演作[編集]

テレビドラマ[編集]

戦隊卒業後は、深夜ドラマから刑事ドラマまで幅広く出演している。

  • 『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』(2019年、テレビ朝日)鈴木梨華役
  • 『カフカの東京絶望日記』(2019年、MBS)黒柳つぐみ(整形後)役
  • 『SEDAI WARS』(2020年、MBS・TBS)玉川麻美役
  • 『ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜』(2020年、テレビ朝日)森岡奈緒子役
  • 『キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木』(2020年、TBS)石館美空役
  • 『先生を消す方程式。』(2020年、テレビ朝日)安田町子役
  • 『泣くな研修医』(2021年、テレビ朝日)相沢千夏役
  • 『八月は夜のバッティングセンターで。』第1話(2021年、テレビ東京)近藤茜役
  • 『トーキョー製麺所』第参話(2021年、MBS・TBS)釜本玉子役
  • 『科捜研の女 Season21』第2話(2021年、テレビ朝日)北村沙織役
  • 『となりのチカラ』(2022年、テレビ朝日)宮原久美役
  • 『仮面ライダーリバイス』第19・20話(2022年、テレビ朝日)山桐千草役
  • 『ミス・ターゲット』第1話(2024年、ABCテレビ・テレビ朝日系)ルミ役

特に2020年1月クールは『SEDAI WARS』と『ケイジとケンジ』の2本が同時期に放送された。『SEDAI WARS』では「ゆとり世代代表」のOLを、戦隊仕込みのアクションをあえて封印して「動けない風」に演じ、『ケイジとケンジ』では仕事は完璧なのに噂話が大好きな検察事務官の「表と裏」のギャップを意識したという。当時のインタビューでは、戦隊終了後の2019年を「自分に足りない部分を強く感じた年」と振り返り、2020年は「覚悟を決めて女優をやる」と宣言していた。

映画[編集]

2023年10月20日公開の映画『退屈なエンドロール』で主演(加賀美久美香役)。劇団マカリスターを主宰し、スーパー戦隊の脚本も手がけた井上テテの初監督作で、ある1日の2つの場所を舞台に「退屈」をテーマにした群像劇である。共演は野呂佳代ら。出産からまもない時期の公開で、舞台あいさつでは「母になりました」と報告し、出産後初の公の場として報じられた。このほか、ドラマ『麻雀宝湯記』シリーズ(五十嵐チエコ役)にも出演している。

舞台[編集]

舞台では井上テテ率いる劇団マカリスターとの縁が深い。2022年6月の第8回公演『ヌシのハラ』(下北沢・駅前劇場)で初舞台にして初主演を務め、2024年5月の第10回公演『なんでそこまで』でも主演。同年10月の第11回本公演『僕は君にぞくぞくしている』では南圭介とダブル主演を張った。

2026年の動向:『フォルティクス』でガンアクション[編集]

2026年5月17日、東映特撮ファンクラブ(TTFC)のサービス開始10周年記念作品『フォルティクス 配信!推しを継ぐもの』への出演が発表された。同作はTTFCそのものが劇中に登場する完全新作の特撮で、鈴木福・濱田龍臣・武田玲奈のトリプル主演、監督は坂本浩一。2026年6月7日からTTFCで独占配信された。

奥山が演じたのは、表向きはTTFC運営組織の関係者でありながら、裏では世界の均衡を守る「もうひとつのTTFC」に所属するエージェント隊長・笛木。黒ずくめで表情をほとんど変えない一方、ヒーローに頼れない状況でも自分にできる方法で人々を守ろうとする強い意志を持つ人物で、フォルティクスの核心に関わる秘密を知る一人でもある。共演はTTFC長官役の大友康平、科学者役の俊藤光利ら。ヒーロー・フォルティクスの声は小野大輔が担当した。

発表時のコメントでは、題材を聞いて「非現実なのにどこかリアルで、斬新さにワクワクした」と語り、役については「落ち着きの中に情熱が垣間見える人物を意識した」とコメント。衣装も役のイメージにぴったりで即決、「久しぶりのガンアクションも全力で挑みました」と、パトレン3号以来となる本格アクションへの意気込みを見せた。母となってから初の特撮出演であり、ルパパトから8年を経ての「戦隊ヒロインの帰還」となった。

グラビア・写真集[編集]

戦隊放送中の2018年、『週刊ヤングマガジン』(7月30日発売号)と『週刊プレイボーイ』で初グラビアを飾り、「日本一美しいカラダ」というキャッチコピーとともに一躍青年誌の常連となった。雪国育ちで、青森にいた頃は「水着を着る機会なんて一生ない」と思っていたそうだが、体づくりを続けるうちに前向きになったという。自分の武器を問われた際には「細すぎず、太すぎず、トータルバランスが良い」と答えている。

主な写真集[編集]

  • 『かずさ』(2019年3月12日、講談社、撮影:佐藤裕之)- 1st写真集。ルパパトのクランクアップ後、オーストラリア・ケアンズなどで撮影
  • 『ハルカズサビジュアルブック VS I LOVE YOU MORE!!!』(2019年3月18日、徳間書店)- 工藤遥との共著
  • 『AIKAGI』(2020年7月10日、ワニブックス、撮影:中村昇)
  • 『月刊 奥山かずさ・想』(2021年、小学館、撮影:桑島智輝)- 奄美大島で撮影

1st写真集『かずさ』の発売記念イベント(東京・新宿)はチケット500枚が即日完売。撮影中にカンガルーやワニの肉を食べ、ワラビーと触れ合ったという南国旅エピソードも披露した。ルパパトの仲間にオフショットを見せたところ、みんな風景や動物ばかりに注目して「私以外に目が行く」とぼやいたのはファンの間で有名な話。パトレン3号とは性格が真逆のため、「素でいられたのはグラビアだった」とも語っている。

このほか『週刊プレイボーイ』系のデジタル写真集を多数リリース。2022年には『週刊現代』でも撮り下ろしグラビアに挑み、「戦隊ヒロイン時代のままではいけない。女優もグラビアも変化し続けなければ」と語っていた。

バラエティ・旅番組[編集]

2021年3月から2025年1月まで、BS12の旅番組『久住昌之のニッポン箸休めさんぽ』にレギュラー出演。『孤独のグルメ』原作者として知られる久住昌之の旅のお供として、有名観光地ではない土地の人や食をめぐった。番組内では「画伯」と呼ばれ、2025年1月放送の栃木編ではコースター作りや新作ビールの命名、日光下駄の草履編みにも挑戦している。デビュー当初の一日署長イベントで「将来は各地を回ってリポートする仕事もやってみたい」と語っていた夢を、そのまま実現した形である。

結婚・出産と家族[編集]

2023年2月14日に所属事務所を通じて会社員男性との結婚を発表。翌月、相手が東京大学野球部出身で2022年にテレビ朝日へ入社した武隈光希アナウンサーであることが報じられた。同年4月には本人のInstagramで「私には勿体無いくらいの素晴らしいご縁に恵まれ、日々幸せを感じています」と改めて報告し、新しい命を授かったことにも触れている。

2023年8月に第1子となる長男を出産し、9月に報告。妊娠中には大きくなったお腹の自撮りを「わはー」の一言とともにInstagramへ投稿し、話題になった。2025年5月には同じくInstagramで「どどど先日の話&私事ですが結婚式を挙げました」と結婚式を挙げたことを報告。エリー・サーブのウエディングドレスに「一目惚れ」したことや、前撮り写真を「一生の宝すぎる!」とつづり、夫の顔は写さない形の2ショットを公開した。

なお、2022年のインタビューでは「結婚はまだ現実的に感じていない。今は目の前の仕事をやりきるので精一杯」と話しており、その翌年の電撃婚にはファンも驚かされた。

人物[編集]

  • 小学4年生で野球を始め、中学・高校ではソフトボール部でピッチャーを務めた本格派。大学時代はチアリーディング部に所属していた。
  • 大の野球好きで、千葉ロッテマリーンズのファン。年間20試合ほど球場で観戦するという。2019年5月には地元・青森の弘前で行われたプロ野球公式戦で始球式を務めた。夫が東大野球部出身というのも、なんとも野球づいた縁である。
  • 兄と一緒に特撮作品を観て育った。
  • 趣味はジグソーパズル、パン生地をこねること、塗り絵アプリでの色塗り。
  • 憧れの女優はミラ・ジョヴォヴィッチ。
  • 美容の秘訣は「そこまでストイックではない」としつつ、野菜を多めに食べることと運動。忙しい時期ほどジムに行きたくなるタイプで、ストレス発散も兼ねているという。
  • 自己分析では「自分の軸が明確なタイプではなく、自分を出すのが苦手」。だからこそ役になりきる女優業にやりがいを感じる一方、自分をさらけ出すグラビアには難しさもあると語っている。

炎上とバズ[編集]

大きな炎上騒動は特に知られていない。バズという意味では、2023年の結婚発表後に相手が東大野球部出身の現役テレ朝アナと判明した際、「元パトレン3号とアナウンサー」という組み合わせがネットニュースで大きく取り上げられた。また2025年5月の結婚式報告も「どどど先日の話」という独特の書き出しとともに各ニュースサイトで報じられた。2026年5月の『フォルティクス』出演発表は、特撮系メディアで「ルパパト奥山かずさ」の見出しで一斉に報じられ、戦隊ヒロインとしての知名度の高さを改めて示した。

余談[編集]

  • 『ルパパト』の最終オーディション時、工藤遥と髪型(ショートカット)がかぶって「絶対に落ちる」と思い込んでいたが、2人そろって合格した。その工藤とは第13話のヒロイン回をきっかけに距離が縮まり、のちに共著ビジュアルブックまで出している。
  • 2021年秋には約60cmの髪をばっさりカットし、5年ぶりのショートヘアに。理由は「今までの自分に変化を与えたかった」から。本人いわく生活もぐっと楽になったという。
  • 一日警察署長を務めた際、子どもの頃に自転車でトラックと正面衝突しそうになり、ヘルメットのおかげで助かった体験を明かし、来場者にヘルメット着用を呼びかけた。
  • 1st写真集の発売イベントで25歳の誕生日を迎えた際、「守破離」でいえば25歳は「破」の年だとして、挑戦を続ける決意を語っている。

外部リンク[編集]

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