| 乾曜子 Yoko Inui | |
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![]() 2023年11月14日、ギネス世界記録認定証贈呈式に『ラグナロクオンライン』の新職業「ナイトウォッチ」のコスプレで登壇したよきゅーん(出典:電撃オンライン) | |
| 本名 | 乾曜子(いぬい ようこ) |
| 誕生日 | 1981年4月29日 |
| 年齢 | 45歳 |
| 出身地 | 茨城県稲敷郡牛久町(現・牛久市) |
| 国籍 | 日本 |
| 血液型 | A型 |
| 職業 | タレント、コスプレイヤー、グラビアアイドル、実業家 |
| 肩書 | 株式会社PPエンタープライズ代表取締役社長/VTuber事務所「ねこのて」代表 |
| 活動期間 | 2000年代初頭 - |
| 代表的な実績 | 『ラグナロクオンライン』公式コスプレイヤー(2003年 - )、えなこのマネジメント |
| 受賞 | ギネス世界記録「ビデオゲームの公式コスプレイヤーを務めた最長期間(女性)」(2023年) |
| 事務所 | PPエンタープライズ |
| 関連活動 | 中野腐女子シスターズ、腐男塾(現・風男塾)、ゴー☆ジャス動画 |
| 別名 | よきゅーん、紫集院曜介(腐男塾時代)、つきみたま(ねこのて代表名義) |
| あだ名 | よきゅーん |
| リンク | X @yokyu_n |
概要[編集]
乾曜子(いぬい ようこ、1981年4月29日 - )とは、日本のタレント・コスプレイヤー・グラビアアイドルであり、えなこらが所属するコスプレイヤー専門の芸能事務所「PPエンタープライズ」の代表取締役社長である。愛称・活動名は「よきゅーん」。オンラインRPG『ラグナロクオンライン』の公式コスプレイヤーを20年以上務め、2023年にギネス世界記録に認定された。
詳細[編集]
ネットアイドルからの出発[編集]
茨城県稲敷郡牛久町(現・牛久市)出身。週刊現代のインタビューによれば、芸能界を志したきっかけは1996年放送のテレビ朝日系ドラマ『闇のパープル・アイ』で、主演の雛形あきこに強く憧れたことだという。
高校生の頃に養成所のレッスンに通い、少しずつ仕事を始めた時期に自分でホームページを作成した。本人いわく「パソコンが得意だった」そうで、そのホームページの日記がパソコン雑誌やウェブ系雑誌の目に留まり、特集や連載につながった。いわゆる「ネットアイドル」、今でいうインフルエンサーの走りである。
学生時代から趣味でコスプレも始めており、個人ホームページで自らの写真を発信していた。2002年2月21日には『クラリオンWebアイドル YOKO MY LOVE』(コアラブックス)が刊行されている。
デジドル時代[編集]
19〜20歳ごろ、ホームページを見た放送作家の安達元一から、ネットで活動する女の子を集めた企画に声をかけられた。これが『デジドルファクトリー』(テレビ朝日系/BS朝日)で、約2年間水着で出演した。本人は後年「昔の古き良き水着番組」と表現し、セクシーな水着は着ていないと語っている。
その後も『デジドルパラダイス』『真夜中のゲーム事情 moe.tv』『ゲーム☆バンザイ』(いずれもMONDO21)など、ゲームやネット文化と親和性の高い番組に次々と出演。2003年秋にはオルスタックピクチャーズの映像作品「頭狂23区外」シリーズ(〜眠レヌ〜、〜ユルセヌ〜、〜終ワラヌ〜)にも出演した。
「ラグナロ娘。」就任[編集]
2003年3月、22歳のときにガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営する『ラグナロクオンライン』(RO)のイメージガール「ラグナロ娘。」に就任した(KAI-YOUの記事では2003年8月からと記載されており、資料によって月に揺れがある)。当時の事務所が、ゲーム好きな彼女の姿勢に目を留めて紹介したのがきっかけだったという。
就任当初はまさに廃人コースで、本人は「ほぼ仕事そっちのけでゲームをプレイしていた」と振り返る。リアルの撮影には月に1回「出稼ぎ」に行き、それ以外は仮想世界で過ごしていたといい、ROの世界を「私の人生」とまで表現している。2004年4月から9月には文化放送『ラグナロクオンライン THE RADIO』でアシスタントも務めた。
経歴[編集]
中野腐女子シスターズのリーダーへ[編集]
転機となったのが、お笑い芸人はなわがプロデュースした女性アイドルグループ「中野腐女子シスターズ」への参加である。グループは、ShowTime・GyaOで配信されたバラエティ番組『はなわレコード"中野腐女子シスターズ"』から生まれ、2006年9月8日に結成された。「中野」は中野ブロードウェイに由来する。乾は初回放送に登場した6人のうちの1人だった。
フリーで活動していた彼女は番組に出演したことからメンバー入りし、20代半ばでリーダーに就任。理由は「一番しっかりしていそう」だったからだという。CDデビューの条件として、このとき初めて芸能事務所にも所属した。
真面目な性格から「みなさんの期待に応えなければ!」と全力で活動し、「結婚したいのはよきゅーんみたいに言ってくださる方が多かった」と振り返るなど、メンバーやファンから厚い信頼を得ていた。グループは2010年4月に「中野腐女シスターズ」、2011年に「中野風女シスターズ」へと改名している。
腐男塾の部長「紫集院曜介」[編集]
グループからは、メンバーが男装して活動するユニット「腐男塾」(現・風男塾)も派生した。前身の「中野腐男子ブラザーズ」を経て、2008年9月24日にシングル「男坂」でCDデビュー。同曲はオリコン週間シングルチャートで12位、演歌・歌謡曲チャートでは1位を獲得した。
乾はこの腐男塾で部長「紫集院曜介(しじゅういん ようすけ)」として活動。風男塾の設定上、紫集院曜介は「風器 乾坤紫刀」の持ち主とされ、後輩メンバーに継承されていった。
30歳での卒業[編集]
2011年6月11日、乾曜子と紫集院曜介の卒業が発表され、同年7月16日の渋谷O-EASTでのライブをもってグループを卒業した。この卒業ライブは後に「乾曜子・紫集院曜介卒業LIVE」としてDVD化されている。同じタイミングでグループは「中野風女シスターズ」に改名し、同年12月には音楽活動を休止した。
東洋経済オンラインの取材によれば、卒業は活動開始から5年目、30歳のときに「年齢」を理由に告げられたものだった。当時はグループが自分の世界のすべてだったためショックも大きかったが、現場スタッフからは「よきゅーんが悪いわけじゃない」とねぎらわれたという。
経営者となった今では「運営側の気持ち」も分かるとし、グループが伸び悩めばメンバーを変えるのは運営として必然であり、個別CDの売り上げが1位だったら卒業はなかったかもしれない、と冷静に分析している。この経験が「数字が結局は説得力を持っている」と悟るきっかけになったと語る。
経営者への転身[編集]
30代に入ると「事業を手がけたい」と経営の道へ進み、所属していた芸能事務所も辞めた。最初の事業は、名古屋の人気つけ麺店や業界の知人らと共同で立ち上げた株式会社Carnivalによるメイド喫茶「Carnival☆Stars」の運営で、名古屋の店舗は後に東京へフランチャイズ展開された。キャストがステージに上がって客席を盛り上げるスタイルの店だったという。並行して、知人がプロデュースする女性アイドルグループのサポートやマネージャー業も兼業した。
週刊現代の記事見出しによれば、この時期には「一度は貯金ゼロのどん底」も経験している。
えなことの出会いとPPE設立[編集]
知人の紹介で出会ったのが、のちのトップコスプレイヤーえなこである。著書の紹介によると、契約を交わしたのは秋葉原のマクドナルドで、当時えなこは22歳、よきゅーんは35歳だった。紹介者がプロデュースしていたアイドルグループは紆余曲折の末に解散したが、その後もえなこのマネジメントは続けた。
えなこの人気が上昇する一方で、日々の売り上げに左右される飲食業とマネジメント業の両立は「厳しい」と判断。芸能事業一本に絞る決断をし、こうして誕生したのが株式会社PPエンタープライズ(PPE)である。2018年に乾の個人事務所として設立され、資本金はわずか35万円だった。
2019年5月1日にはえなこ、吉田早希、似鳥沙也加の所属が発表され、以降、篠崎こころ、伊織もえ、東雲うみらが所属(伊織もえは2023年に退所)。2022年にはアイドルグループ「PPE41」もデビューさせた。2024年時点で所属タレントは12人で、本人は「自身が好きな子しか所属させないし、少数精鋭でこれからも」と語っている。
PPエンタープライズ社長として[編集]
売り込みと「表紙記念イベント」[編集]
えなこの売り込みで出版社を訪ねた際、編集者から同人誌の売れ行きを聞かれ、実際には数千冊売れていたにもかかわらず「その程度では……」と言われたことがある。このとき「見返そう。絶対に負けねぇ!」と奮起したという。
その直後、集英社の『週刊ヤングジャンプ』からグラビアに起用される。巻末グラビア掲載時にはソフマップと組んで購入者向けのサイン会を開催し大盛況となった。当時えなこに会える機会がほぼコミケしかなかったため、多くのファンが訪れ売り上げにも直結した。以降、表紙を飾るたびに「表紙記念イベント」を開くのが定番となり、他誌の編集者からも「紙の雑誌が売れない時代に、すごく助かった」と感謝されたという。
「出る雑誌を絞る」戦略[編集]
モデルプレスのインタビューによれば、グラビア開始から3年目ごろまでは、出演誌を『ヤングジャンプ』とコスプレの原作依頼に絞っていた。結果を出してから他誌に挑戦する方針で、えなこと「Twitterのフォロワーが100万人を超えてから他誌に出る」と決めていたという。
2020年末、えなこが翌年の目標として「コンビニの表紙ジャック」を挙げると即座に準備を開始し、2021年夏にはえなこが15誌の表紙をジャックした。本人はこの挑戦を「少年ジャンプのような勝利をしたい」と表現している。2022年3月の「第8回カバーガール大賞」ではえなこが大賞を含む4冠を獲得し、PPE所属の伊織もえが2位、篠崎こころが3位に入る快挙となった。
マネジメント哲学[編集]
当時のPPEはスタッフが社長1人だけの個人事務所で、「個人事務所なのに頑張れてる!」と言われることが励みだったという。所属タレントが選択に迷ったときは、長い目で見て本人の未来が明るい方を提示するよう心がけ、年に数回は方向性を話し合う場を設けている。「結婚を考えたときに手に職がある状態を作りたい」という思いもあるそうだ。
2021年7月にえなこがプロゲーマー・けんきとの交際を公表した際には、「嘘をつく必要はない」と考え、素直に話すよう助言したと明かしている。えなこのことは、才能を持ちながら努力を続けるとして「奇跡の子」と呼んでいる。
また「オーディションに受かったり事務所に入ったりしただけでは売れない。自分から行動できる人が活躍する」という業界観を持ち、所属タレントの「TO(トップオタク)は自分」と笑顔で語る。今後は「グループアイドルのプロデュース」も視野に入れているという。
年商6億円の社長本[編集]
2026年4月28日、初の著書『年商6億円のコスプレ社長』をKADOKAWAから刊行(四六判・224ページ、1,980円)。資本金35万円から年商6億円に至るまでの経営哲学やブランディング戦略を初めて明かす内容で、帯にはえなこが「この人のおかげで億万長者になれました」と推薦文を寄せた。
目次は「気づいたらオタクだった」「アイドルとして」「コスプレ社長の誕生」「運命を共に」「光の射すほうへ」と続き、エピローグは「天職、コスプレ社長」。翌4月29日(本人の誕生日)には秋葉原の書泉ブックタワーで発売記念イベントが予定された。
コスプレイヤーとして[編集]
ギネス世界記録[編集]
2023年11月14日、東京都内で認定証贈呈式が行われ、「ビデオゲームの公式コスプレイヤーを務めた最長期間(女性)」(Longest career as an official videogame cosplayer (female))としてギネス世界記録に認定された。この記録の初代保持者でもある。式には、同月28日実装予定だった拡張4次職「ナイトウォッチ」の衣装で登壇した。
式では、当時はウィッグの種類が少なく高価で苦労したことを振り返り、この20年でコスプレが一般の人も楽しめる趣味になったと語った。抱負は「これからもコスプレシーンの発展に貢献していきたいです」。
東洋経済の取材では、この認定によって「コスプレといえばPPEのイメージ」が定着し、「コスプレを利用して商売している」という邪推にも、社長自身が長年真面目にコスプレに取り組んでいる証明になったと語っている。所属タレントも「うちの社長、コスプレでギネス世界記録をとったんです!」と言えるようになったという。
ROとの20年[編集]
『ラグナロクオンライン ファン感謝祭』には2007年から2013年まで毎年コスプレで登場し、2013年にはRJC2013イメージソング「〜描いた未来へ〜」(Flying Penguin Records)も手がけた。かつて同じギルドで遊んでいた仲間が今では業界で働いており、「みんな就職して大人になっていて、成長しているなぁ」と感慨を語っている。
ほかにも2016年のゲーム『真空管ドールズ』ではしずくの公式レイヤーを務め、東京ゲームショウ2015・2016、ニコニコ超会議2016・2017、台北ゲームショウ2019などのイベントにも出演した。
出演・作品[編集]
テレビ[編集]
- デジドルファクトリー(BS朝日・テレビ朝日)
- デジドルパラダイス(MONDO21)
- 真夜中のゲーム事情 moe.tv(MONDO21)
- GungHo Navi、ラグナロクを遊んじゃおう(チャンネルBB他)
- パラキャラ(テレビ大阪他)
- 温泉天使(KBS京都)
- しょこ♥リータ(テレビ東京、2009年1月8日)
- アニメ星人(チバテレビ、2009年10月 - 2010年3月)
- 女神のやる気!(チバテレビ、2010年4月 - 9月)
- 『ぷっ』すま(テレビ朝日、2008年)※コスプレアイドルとして紹介
- えなコスTV(TOKYO MX/BS日テレ、2020年3月)※最終回ゲスト
- 激レアさんを連れてきた。(テレビ朝日、2024年6月3日)
『激レアさん』では、アイドルとしては売れずに引退した後、経営側に回ってグラビア界で存在感のある事務所の社長になった人物として紹介された。
声の出演・ゲーム[編集]
- 幻獣契約クリプトラクト(2016年、ゴー☆ジャス動画コラボクエスト、フィアリーナ役)
- エアリアルレジェンズ(アルビダ役)
- ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト
作品[編集]
- クラリオンWebアイドル YOKO MY LOVE(2002年、コアラブックス)
- Crimson(2004年、ベルウッド・レコード)
- ヨーコランド コスプレイヤー(2005年、心交社)
- 永遠のストーリー(2007年、ユーズミュージック)
- YOKO遊戯(2008年、ビーエムドットスリー)
- よきゅーん胸キュン(2008年、BNS)
- Greenレーベルvol.13 水蜜桃(2012年、竹書房)
- 年商6億円のコスプレ社長(2026年、KADOKAWA)※著書
雑誌連載には「乾曜子のぐるぐる秋葉原」(角川書店『g-girl』)、「乾曜子のラグナロクオンラインただいまLogin中」(双葉社)がある。
YouTube・配信[編集]
2014年6月、お笑い芸人ゴー☆ジャスとともにゲーム情報チャンネル「ゴー☆ジャス動画@GameMarket」を開始し、アシスタントとして長年出演している。2016年の東京ゲームショウでは同チャンネルのブースにも出演した。
2017年8月27日には個人チャンネル「よきゅCH」を開設。2018年1月にはCAMPFIREで、大型自動二輪免許の取得を支援してもらい支援者とツーリングに行くというクラウドファンディングを実施し、目標の240%を達成した。教習所に通う動画は13万回以上再生されている。
2020年9月24日には事務所の公式チャンネル「PPE更衣室」、2022年4月17日には「よきゅーん と つきみたま」を開設。さらにVTuber事務所「ねこのて」の代表を「つきみたま」名義で務めており、コスプレ、グラビア、VTuberとオタク系カルチャーを横断して事業を広げている。
人物[編集]
- 漫画・アニメ・ゲームが大好きなオタクで、同人のコスプレ写真集も出している。イベントの企画・主催も好む。
- 犬好きで、2011年6月からチワワのハイド、2018年11月から毛玉、2019年12月から尽八(いずれもオス)と暮らしている。ハイドには「ハイド(会長)」名義のX(旧Twitter)アカウントがあり、2011年10月から2018年4月まで運用されていた。
- 経営では数字を重視する一方、「きれい事かもしれないんですけど、誰かの活力になれれば」「私の小さな頑張りが、所属タレントを通してより大きな力になるのがうれしい」と語るなど、裏方としての喜びを口にしている。
余談[編集]
- 著書の発売記念イベントは2026年4月29日、つまり本人の45歳の誕生日に秋葉原で予定された。
- ギネス記録は「女性」部門の初代保持者。ROのサービス開始(2002年12月)からわずか数か月後に就任しており、ゲームの歴史とほぼ丸ごと並走している。
- ネット時代の自己発信からキャリアを切り開いた経緯から、ネットアイドル、つまり今でいうインフルエンサーの元祖的存在とも言える。
- 腐男塾の「紫集院曜介」の名には、本名の「曜」の字が残されている。
- 大型二輪免許取得をクラウドファンディングで支援してもらうという、YouTuberらしい企画も成功させている。
