ヴィランズ 偽札ゲーム

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ヴィランズ 偽札ゲーム
빌런즈(ビルロンジュ)/Villains
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「J」役のユ・ジテ(2026年撮影、出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY 4.0)
ジャンル クライムアクション・マネーサスペンス
放送期間 2025年12月18日 - 2026年1月8日
放送時間 毎週木曜 18:00(韓国時間)に2話ずつ公開
話数 全8話(1話35〜53分)
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 TVING(TVINGオリジナル)
配信 Disney+(日本・独占)、HBO Max(アジア太平洋17の国と地域)
制作
企画 CJ ENM
演出 チン・ヒョク、パク・ジニョン
制作 テウォンエンターテインメント
脚本 キム・ヒョンジュン
出演者 ユ・ジテ、イ・ミンジョン、イ・ボムス、クァク・ドウォン
その他
原作 なし(オリジナル脚本)

概要[編集]

『ヴィランズ 偽札ゲーム』(빌런즈、英題:Villains)とは、2025年12月18日から2026年1月8日まで韓国の動画配信サービスTVINGで公開された全8話のクライムアクション韓国ドラマである。超精密な偽造紙幣「スーパーノート」をめぐり、善人がひとりもいない悪党たちがだまし合う物語で、日本ではDisney+が独占配信している。

詳細[編集]

作品の成り立ち[編集]

TVINGのオリジナル作品としてCJ ENMが企画し、テウォンエンターテインメントが共同制作した。脚本はキム・ヒョンジュン、演出は『シティーハンター in Seoul』『主君の太陽』『青い海の伝説』などのヒット作で知られるチン・ヒョクと、パク・ジニョンの共同。韓国では19歳以上視聴可の作品として公開された。

主演のユ・ジテは出演の理由について、脚本の密度と細かさに惹かれ、チン・ヒョク監督を信頼して参加したと語っている。役作りでは「これまでの悪役とは違う独特のリズムを持つ人物」を目指し、さまざまなジャンルの作品を参考にしたという。イ・ミンジョンは「キャラクターが強烈で、だまし合いの展開がとても魅力的だった」とコメントした。

2年以上遅れた公開[編集]

本作は撮影を2022年9月に終え、当初は2023年の公開を予定していた。しかし撮影終了直後に出演者のクァク・ドウォンが飲酒運転で摘発されたことで公開が見送られた。さらに2022年10月には著作権をめぐる放送禁止の仮処分申請が起こされ(制作側は「円満に協議中」と説明)、別の出演者をめぐる疑惑報道も重なり、2024年のラインナップからも外れた。

2025年6月にようやくTVINGの下半期ラインナップに入り、同年12月18日の公開が決まった。公開直前の2025年10月にも脚色料の支払いをめぐって「全額支払い済み」「正式な契約はなかった」と主張が食い違う報道が出ている。クァク・ドウォンの出演シーンを編集したかどうかについて、制作側は「ネタバレになるため明かせない」と答えた。

題材の「スーパーノート」とは[編集]

タイトルのカギになる「スーパーノート(superdollar)」は、実在する言葉である。1980年代末ごろから国際的に確認されるようになった、極めて精巧な偽造米ドル紙幣(主に100ドル札)の通称で、本物と同じ凹版印刷の技術や特殊なインク・用紙が使われ、専門の検査機でも見分けにくいとされた。アメリカ政府は北朝鮮の関与を主張してきたが、北朝鮮側は否定している。

ドラマはこの「本物と見分けがつかない偽札」というイメージを借りて、架空の超精密偽札をめぐる物語を作っている。偽札を「描く」デザイナー、偽札を「追う」元情報機関員、偽札で「稼ぐ」犯罪者という三者の立場が、そのまま物語の対立軸になっている。

あらすじ[編集]

5年前のカジノ偽札事件で左遷された元国家情報院の金融犯罪専従チーム長チャ・ギテは、自分の人生を狂わせた偽札の真相を追い続けている。やがて彼は、偽造紙幣の世界で最高の「アーティスト」と呼ばれるデザイナーのハン・スヒョンと、勝率100%を誇る伝説の犯罪設計士「J」の存在にたどり着く。

Jが仕掛けたのは、総額5000億ウォン分の超精密偽札「スーパーノート」をめぐる巨大な計画だった。表向きは大金を奪い合うゲームだが、そこには組織の闇資金を握る男チャン・ジュンヒョクや、高官たちの秘密組織「乙巳会(ウルサフェ)」の思惑が絡み、協力と裏切りが何度も入れ替わっていく。

主な登場人物[編集]

  • J(ジェイ)(演:ユ・ジテ):勝率100%の天才犯罪設計士。冷静な表情の裏で、長年ひそかに準備してきた計画を持つ。
  • ハン・スヒョン(演:イ・ミンジョン):紙幣デザインの天才で、偽造紙幣界最高のアーティスト。服役を終えて出所し、Jと手を組む。
  • チャ・ギテ(演:イ・ボムス):元国家情報院の金融犯罪専従チーム長。偽札事件で左遷され、事件の真相を追う。
  • チャン・ジュンヒョク(演:クァク・ドウォン):秘密組織を後ろ盾に捜査の網をくぐり抜けてきた男。
  • タク・ジュンギ(演:テ・ウォンソク):公開直前に追加発表されたキャスト。テ・ウォンソクはパク・ボゴム主演作で主人公を支える役を演じたことでも知られる。
  • カン・スネ(演:チョン・ヨンジュ):北朝鮮の特殊部隊出身という経歴を持つ人物。
  • フィクサー(演:キム・ジェヨン)
  • ヤン・チョルジン(演:チョン・インギ):Jにとって因縁のある人物。
  • パン・グッキョン会長(演:チェ・ジョンウ):乙巳会の秘密を握る人物。
  • ヤン・ヨニ(演:I.L〈IRRIS〉)

このほか、イ・シア、キム・ドンジュン、コ・ユンらが出演している。

公開スケジュール[編集]

公開日(韓国) 話数
2025年12月18日 第1・2話
2025年12月25日 第3・4話
2026年1月1日 第5・6話
2026年1月8日 第7・8話(最終話)

日本のDisney+でも2025年12月18日から配信が始まった。

最終回の結末(ネタバレ注意)[編集]

最終話で明らかになるのは、スーパーノートをめぐるゲーム全体が、Jがチャン・ジュンヒョクへの復讐のために設計した罠だったということ。Jは、恩人ヤン・チョルジンを死に追いやった真犯人がジュンヒョクだと知っており、スヒョンにも隠したまま、彼に巨額の偽札を流通させて重い刑を受けさせる計画を進めていた。銀行の現金輸送を利用して本物の紙幣とスーパーノートをすり替え、さらに元に戻すという二重のトリックで全員を欺き、ジュンヒョクが命がけで手に入れようとした金が「スーパーノートだった」と明かす場面で物語は決着する。

評価と反響[編集]

韓国での評価[編集]

2年以上待たされた作品だったこともあり、韓国メディアでは「大きな話題にならないまま終わった」と伝えられた一方、終盤の反転に次ぐ反転の展開や、ユ・ジテの重厚な存在感は好意的に評価された。チン・ヒョク監督は、ユ・ジテについて「静かな表情の中に隠れた爆発力が、言葉で説明できない緊張感を生む」、イ・ミンジョンについて「もろさと冷たさが交差する瞬間の演技で観客の息を止めた」と語っている。

日本での評価[編集]

日本ではDisney+のコンテンツブランド「スター」で2025年12月18日から独占配信された。配信サービスのレビューでは「もっと面白くできたはず」という声もあり、評価は割れている。豪華なベテラン俳優の共演と、偽札という題材の珍しさが注目点として紹介された。

キャストの顔ぶれ[編集]

主演のユ・ジテは、パク・チャヌク監督の映画『オールド・ボーイ』(2003年)で冷酷な敵役イ・ウジンを演じて強い印象を残した俳優で、本作では久しぶりに「知能犯の悪役」を正面から演じた。イ・ボムスは映画・ドラマで長く活躍してきたベテラン、イ・ミンジョンはラブコメディやホームドラマでの印象が強い俳優で、3人とも40〜50代の実力派がそろったことが公開前から話題になった。

見どころ[編集]

善人がひとりもいない「悪党だらけ」の群像劇という設定が特徴で、それぞれの思惑が交錯する心理戦が物語の核になっている。偽札の図案を描くデザイナー、偽札を捜査する元情報機関員、偽札で大金を動かす男――という三者の立場の違いが、協力と裏切りの組み合わせを何度も変える仕掛けになっている。1話あたり35〜53分と短めで、全8話を一気に見やすい構成でもある。

視聴ガイド[編集]

ヴィランズ 偽札ゲームはどこで見れる?[編集]

日本ではDisney+で見放題の独占配信となっている。韓国ではTVING、アジア太平洋の17の国と地域ではHBO Maxで配信されている。

全何話?[編集]

全8話。2025年12月18日から毎週木曜に2話ずつ公開され、2026年1月8日の第7・8話で完結した。

実話が元になっている?[編集]

実話ではなく、オリジナル脚本のフィクションである。ただし「スーパーノート」という言葉自体は、実際に国際的に流通が問題になった極めて精巧な偽造米ドル紙幣の通称として知られている。

なぜ公開が2年以上遅れた?[編集]

撮影は2022年に終わっていたが、出演者の飲酒運転の摘発、著作権をめぐる仮処分申請、出演者をめぐる別の疑惑報道などが重なり、公開が何度も延期されたためである。

続編はある?[編集]

2026年9月時点で、続編(シーズン2)の制作は発表されていない。

似た雰囲気の作品は?[編集]

だまし合いの犯罪劇としてはヴィンチェンツォ、群像劇のアクションとしてはDisney+の韓国オリジナル作品ムービングなどが比較対象に挙がる。

余談[編集]

  • 韓国語の原題「빌런즈」は英語の「Villains(悪党たち)」をそのままハングル表記したもので、日本版タイトルに「偽札ゲーム」という副題が付けられた。
  • イ・ミンジョンは俳優イ・ビョンホンの妻としても知られる。本作では偽札の図案を描くデザイナーという、これまでのロマンス作品とは違う役柄を演じた。
  • カン・スネ役のチョン・ヨンジュは、2024年の大ヒット作『ソンジェ背負って走れ』ではヒロインの母親パク・ボクスンを演じており、同じ俳優とは思えない振り幅が話題になった。
  • 演出のチン・ヒョクは、イ・ミンホ主演『シティーハンター in Seoul』やチョン・ジヒョン主演『青い海の伝説』などSBSの大型ドラマを多く手がけてきた監督として知られる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • Disney+ 公式作品ページ

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