| モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います | |
|---|---|
| 作家 | ラルサン |
| 作画 | ラルサン |
| ジャンル | 現代異世界化、サバイバルファンタジー |
| 出版社 | スクウェア・エニックス |
| 配信 | ガンガンONLINE、マンガUP!、ピッコマ ほか |
| 略称 | モンあふ |
| 原作 | よっしゃあっ!(GAノベル/SBクリエイティブ刊) |
| その他 | キャラクター原案:こるせ |
| リンク | https://www.ganganonline.com/title/73 |
概要[編集]
モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思いますとは、よっしゃあっ!の小説を原作とし、ラルサンが作画を担当する日本の漫画である。スクウェア・エニックスのガンガンONLINEで連載され、ピッコマなどのアプリでも配信されている。
詳細[編集]
本作は異世界転生ものではない。主人公は現代日本に留まったまま、世界のほうがモンスターだらけに変わる。転生も召喚も挟まず、通勤路と自宅がそのままダンジョンになるという構造で、ジャンルとしては「現代異世界化もの」に分類される。
出発点も特徴的で、主人公クドウ カズトはブラック企業の社畜である。深夜の帰宅途中に謎の大型犬をはねてしまい、その瞬間に頭のなかでレベルアップとスキル取得を告げる声が響く。翌朝、街はモンスターに襲われる場所へと変わっている。
タイトルにある「好きに生きたい」は、この前提と噛み合っている。会社に縛られていた人間が、世界の崩壊によってむしろ会社から解放されるという皮肉が効いており、災害ものでありながら主人公にとっては解放譚として始まる。相棒として柴犬のモモが同行するのも、本作の空気を決めている要素である。
原作は小説家になろう発で、日間・週間・月間・四半期・年間の各ランキングで1位を記録したと紹介されている。カクヨムにも掲載されており、書籍版はSBクリエイティブのGAノベルから刊行された。
あらすじ[編集]
ブラック企業に勤める社畜クドウ カズトは、深夜の帰宅途中に大きな犬をはねてしまう。その瞬間、レベルアップとボーナススキル取得を告げる声が頭のなかに響いた。
翌朝、街の様子は一変していた。モンスターが人々を襲い、日常がそのまま崩壊している。カズトは愛犬のモモとともに、モンスターであふれた現実のなかで生き延びる方法を探し始める。
現代異世界化ものという棚[編集]
小説家になろう発の作品群は異世界転生が主流だが、その隣に「現代がそのまま異世界化する」という一群がある。本作はその代表格のひとつで、韓国のウェブ小説・ウェブトゥーンで言えばゲート/ヘッドハンター系の作品と同じ発想にあたる。
転生ものとの違いは、失うものがあることにある。転生ものの主人公は前の世界を置いてくるので、異世界での行動に現実的な代償が伴わない。対して現代異世界化ものでは、家族も職場も街も同じ世界に残っており、崩壊のコストを主人公自身が払う。本作の場合、ブラック企業の勤務という「失っても惜しくないもの」を主人公に持たせることで、その重さを軽く扱えるように設計されている。
宇宙wikiで扱っているピッコマ作品と並べると、『傭兵団の料理番』(戦わない異世界もの)、『軍人婿さんと大根嫁さん』(異世界も転生も出てこない和風の夫婦もの)と同様、本作もまた「異世界転生一色」ではない棚の広さを示す一本になっている。
版元と配信の棚[編集]
本作を連載するガンガンONLINEはスクウェア・エニックスの無料ウェブ漫画サイトで、同社は小説家になろう・カクヨム発の作品を大量にコミカライズしている。同じ供給元からは『二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす』も出ており、ピッコマやLINEマンガの棚では両作が近い位置に並ぶ。
KADOKAWA系の『ウィズレイン王国物語 ~竜が花嫁~』や『破局予定の悪女のはずが、冷徹公爵様が別れてくれません!』が恋愛・悪役令嬢の枠を埋めているのに対し、本作はサバイバル寄りのアクション枠にあたる。韓国発のウェブトゥーンである『更生島』と同じランキングに並ぶことも多く、日韓の作品が形式の違いを越えて直接比較される場になっている。
余談[編集]
- 主人公が社畜という設定は、小説家になろう発作品ではきわめてよく使われる。読者層と重なりやすいことに加え、「現在の生活に未練がない主人公」を無理なく用意できるという物語上の都合が大きい。世界が崩壊しても失うものが少ない人物、というのは物語を動かすうえで便利な初期値である。
- 「モンスターがあふれる世界になったけど、頼れる猫がいるから大丈夫です」という、犬を猫に置き換えた別作品も同じガンガンONLINEに存在する。タイトルの構文ごと踏襲する作品が同じ媒体に並ぶのは、ウェブ発の作品文化らしい現象と言える。
- スクウェア・エニックスのガンガンONLINEは無料連載のウェブ漫画サイトで、ピッコマやLINEマンガといったアプリの棚に自社作品を送り込む供給元としても機能している。読者から見ると同じ作品が複数のアプリに並ぶことになり、どこで読んでも同じという状態が生まれている。