概要[編集]
センタービレッジとは、2000年に設立された日本のアダルトビデオメーカーである。熟女・人妻を題材とする作品に特化したメーカーとして知られ、『初撮り人妻ドキュメント』などのシリーズを持つ。
詳細[編集]
2004年ごろに里中亜矢子、紫綾乃らの出演作が話題となり、熟女・人妻というジャンルが商品として本格的に確立する契機になったと紹介されることが多い。以後、同社は「熟女人妻最強メーカー」を掲げ、この分野に絞った刊行を続けている。
同種の特化型メーカーとしては、熟女作品を軸とするマドンナ、体型を軸とするE-BODY、様式を軸とするkira☆kiraなどがある。複数の特化型が同時に成立しているのは、FANZAやMissAVのような一覧型の販売・配信では、棚の単位がそのまま検索の単位になるためである。
ジャンル特化という設計[編集]
このメーカーの性格を最もよく表しているのは、看板シリーズの名前に「初撮り」という語が入っている点である。ここで作品の売りになっているのは出演者の知名度ではなく、初めてであることそのものである。
これは、知名度がゼロであることを弱みではなく売りに変換する設計だといえる。エスワンやMOODYZのように専属の看板を立てる方式では、出演者の名前が識別子になるため、名前が知られていない段階の出演者を前面に出しにくい。ジャンルとシリーズを識別子にする方式では、その制約が最初から存在しない。
裏返せば、この方式では個々の出演者が長期の看板にならないため、メーカーの評価はジャンルそのものの人気に連動する。kira☆kiraの項で整理した「どちらが優れているかではなく、何が変わったときに弱いかが違う」という配分の問題が、ここでも同じ形であてはまる。
ジャンルが顕在化する順序[編集]
2000年の設立から数年を経て話題作が出たという経緯は、ジャンルがどう生まれるかについて一つの示唆を含んでいる。需要が先に存在していても、それを受け止める供給の窓口がなければ市場としては可視化されない。特化型メーカーの役割は新しい欲求を作り出すことではなく、すでにあった需要に対して一覧で探せる棚を用意することにある。
熟れコミの項で整理した「原作ものは需要の確認を先に済ませる手段である」という構図とも、発想としては地続きである。いずれも、作ってみるまで売れ行きが分からないという不確かさを、別の方法で先に減らしている。
余談[編集]
- 社名の「センタービレッジ」は作品の内容と直接の関係がない語で、この業界では珍しい部類ではない。kira☆kiraのように様式をそのまま名前にする例と対照的である。
- 出演者の契約や手続きをめぐる枠組みは、AV人権倫理機構から適正映像事業者連合会への移行、2022年のAV新法を経て整理されてきた。特化型メーカーもこの枠組みの下で運営されている。