賢い監房生活


賢い監房生活
슬기로운 감빵생활 / Prison Playbook
略称 監房生活
ジャンル ヒューマンコメディ / 監獄ドラマ
放送期間 2017年11月22日 - 2018年1月18日
放送時間 水・木曜 21:10
話数 全16話
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 tvN
配信 Netflix
制作
演出 シン・ウォンホ
制作 エッグイズカミング、CJ ENM
脚本 チョン・ボフン
出演者 パク・ヘス、チョン・ギョンホ、クリスタル、チョン・ヘイン、イ・ギュヒョン
その他
関連番組 応答せよ1988賢い医師生活

概要[編集]

賢い監房生活』(原題:슬기로운 감빵생활)は、2017年11月22日から2018年1月18日まで韓国tvNで放送された全16話のヒューマンコメディ。『応答せよ1988』など「応答せよ」シリーズを大ヒットさせたシン・ウォンホ監督が、舞台を刑務所に移して撮った「賢いシリーズ」第1作で、のちの『賢い医師生活』に直接つながる作品である。

メジャーリーグ進出を目前にしたスター投手が一夜にして受刑者となり、塀の中で出会う雑多な人間たちと「それでも生活は続く」日々を送る──という設定で、最高視聴率11.2%を記録。当時のtvNドラマ歴代上位に食い込み、「監獄もの」と「シン・ウォンホ式群像劇」が合体したら無敵という事実を証明したらしい。

あらすじ[編集]

国民的スター投手キム・ジェヒョク(パク・ヘス)は、メジャー球団との契約発表を控えた夜、妹を襲った暴漢を追いかけて殴打し、過剰防衛で実刑判決を受ける。野球しか知らない男が放り込まれたのは、ルールも論理もシャバとは別物の世界。そこで彼を待っていたのは、幼馴染で刑務官のイ・ジュノ(チョン・ギョンホ)、そして個性の塊のような房仲間たちだった。

おしゃべりな薬物事犯の「ヘロンイ」、寡黙な長期囚の軍人ユ大尉(チョン・ヘイン)ら、罪も事情もバラバラの男たちが、面会・労役・サッカー大会・仮釈放審査といった塀の中の日常を積み重ねていく。笑わせておいて急に刺してくる構成はシン・ウォンホ印そのもので、「結局このドラマは人間の話だった」と言わせて終わる。

登場人物[編集]

  • キム・ジェヒョク(パク・ヘス):天然で口下手なスター投手。塀の中でも野球を諦めない。本作が事実上の出世作で、のちに『イカゲーム』で世界に顔を知られることになる。
  • イ・ジュノ(チョン・ギョンホ):ジェヒョクの幼馴染の刑務官。ツッコミ役にして本作の良心。
  • ユ・ハンヤン(ヘロンイ)(イ・ギュヒョン):薬物で収監されたおしゃべりな天才。本作屈指の人気キャラで、イ・ギュヒョンのブレイク作。
  • ユ大尉(チョン・ヘイン):軍内事件で服役する寡黙な美青年。チョン・ヘインはこの役で一気に注目され、翌年主演級に躍り出た。
  • キム・ジホ(クリスタル):ジェヒョクの恋人。f(x)のクリスタルが演じた。

評価[編集]

監獄という重い舞台を扱いながら、受刑者を安易に断罪も美化もせず、「罪と人間は別々に存在する」という距離感を貫いた点が高く評価された。一方で犯罪者をコミカルに描くことへの批判も放送当時は存在し、その賛否込みで話題作となった。各エピソードがほぼ1話完結の人間ドラマとして機能する構成、伏線の回収力、脇役まで全員に見せ場を配る脚本術は、のちの『賢い医師生活』でさらに洗練されていく。

賢いシリーズとシン・ウォンホ[編集]

シン・ウォンホ監督と脚本陣は、「応答せよ」シリーズで確立した「時代と場所を限定した群像劇」の方法論を本作で監獄に適用し、これが成功したことで「賢いシリーズ」という第2のブランドが生まれた。2020年からは病院を舞台にした『賢い医師生活』がシーズン2まで制作され、スピンオフバラエティ『賢い山村生活』まで派生。いずれも「大事件より日常、悪役より事情」という本作で完成した文法の延長線上にある。

また本作は、tvNが『応答せよ1988』『シグナル』『ミセン』などで築いた「ケーブル発の良質ドラマ」路線の決定打の一つとなり、地上波からケーブル・OTTへという韓国ドラマの重心移動を象徴する作品としてもよく引用される。

余談[編集]

  • タイトルの「賢い〜生活」というフォーマットはここが起点で、以後「賢い医師生活」「賢い山村生活」などシリーズ名として定着した。
  • パク・ヘスは本作と『イカゲーム』の両方で「転落するエリート」を演じており、ファンの間で定番のネタになっている。
  • 出演者の多くが「応答せよ」シリーズや『賢い医師生活』にも顔を出しており、シン・ウォンホ組の人材プールが確認できる。
  • 野球考証が地味にしっかりしており、ジェヒョクの投球フォームはプロのコーチング込みで作られたという。
  • 「監房」という閉鎖空間ゆえにセット撮影が大半だが、移送バスや運動場の描写は実際の閉鎖された刑務所施設を借りて撮影された。
  • 劇中で受刑者たちが心待ちにする「ちりとり鍋」などの獄中グルメ描写が妙にうまそうで、放送当時は深夜の飯テロ番組扱いされていた。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]