くりえみ
KURIEMI
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ソフマップAKIBA①号店でのくりえみ(2020年、出典:ウィキメディア・コモンズ「Kuriemi 01.png」、リバプール株式会社、CC BY 3.0)
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コミックマーケット97でのコスプレ(出典:ウィキメディア・コモンズ「Kuriemi C97-cosplay 01.png」、koo koo、CC BY 3.0)
誕生日 1994年6月14日
年齢 32歳
出身地 千葉県(神奈川県とする資料もある)
国籍 日本
職業 タレント、グラビアアイドル、コスプレイヤー、YouTuber、起業家
肩書 AiHUB株式会社 執行役員CMO、株式会社Pinyokio(ぴにょきお)代表取締役CEO
フォロワー数 X 約66万人(2026年10月時点)、SNS総フォロワー270万人超(2025年10月発表)
活動期間 2011年 -
代表的な実績 写真集『革命家』(講談社、2023年)、AI生成写真集『SNS ANGEL』(2023年)、OpenAI「Sora」での肖像の一般公開(2025年)
受賞 日テレジェニック2012、ミスアクション2014
事務所 株式会社Pinyokio(2023年12月 - )、TWIN PLANET ENTERTAINMENT(業務提携)
関連活動 元・転校少女歌撃団、元・ゆりえみ!、YouTube「KURIEMI / くりえみchannel」
別名 栗田恵美(旧名義、2018年9月まで)
あだ名 SNSのフェチ天使
その他 特技は書道(八段)・水泳・イラスト
リンク X / Instagram


概要[編集]

くりえみとは、1994年6月14日生まれの日本のタレント・グラビアアイドル・コスプレイヤー・YouTuberであり、生成AI企業を率いる起業家である。「SNSのフェチ天使」の異名で知られ、旧名義は栗田恵美。

詳細[編集]

「アナウンサーになる」と嘘をついて芸能界へ[編集]

くりえみが芸能界に興味を持ったきっかけは、沢尻エリカが主演したドラマ『1リットルの涙』だった。作品を見て「お芝居をやってみたい」と思ったものの、芸能の仕事だと言えば両親に反対されると考え、「アナウンサーになる」と嘘をついてオーディションを受けたと本人が文春オンラインのインタビューで振り返っている。高校1年生のとき、用もなく歩いていた渋谷や原宿でいくつもの事務所から声をかけられ、そのなかで特に熱心だった事務所に入ったのが本格的なスタートで、16歳で芸能界入りしたことになる。最初の事務所ではほしのあき、DAIGOといった先輩にかわいがってもらったという。

栗田恵美時代:日テレジェニックからアイドルグループへ[編集]

デビュー当初は「栗田恵美」名義で活動し、2011年5月にブログを開設、同年7月には村上友梨とのユニット「ゆりえみ!」を結成した。2012年には日本テレビのグラビア企画「日テレジェニック2012」に選ばれ、1年間にわたって同局の番組を担当。2014年には「ミスアクション2014」にも選ばれている。同年11月にはアイドルグループ「転校少女歌撃団」の初期メンバーとなり、2018年4月の卒業まで在籍した。グラビア、テレビ、舞台、アイドルとひと通りの「芸能界の王道」を歩いた時期と言える。

2018年、独立と改名で「くりえみ」誕生[編集]

グループ卒業後の2018年、23歳で事務所を退所してフリーになり、同年9月7日に芸名を「くりえみ」へ改めた。周囲からは「もう終わりだ」と言われたが、本人には個人でも本領を発揮できるという自信があったという。ちょうどYouTuberが台頭し、組織に属さず自己表現できる時代になっていたことも背中を押した。ここからInstagramとTwitterを主戦場に、コスプレとフェチ感のある写真を武器にフォロワーを一気に増やし、「SNSのフェチ天使」の異名が定着していく。

経歴[編集]

下積み時代(2011年 - 2018年)[編集]

栗田恵美名義の時代は、『あっ!とおどろく放送局』(ゆりえみ!として出演、2011〜2012年)、テレビ東京『ヴァンガ道』(2011年)、BSフジ『カンニングのDAI安吉日!』(2013〜2018年)などに出演。2012年にはイメージDVD『ヨロシク!』『Dream』を発売した。舞台では2013年の『戦国降臨ガールズ』で真田幸役として初舞台を踏み、同年12月の音楽劇『Nutcracker -くるみ割り人形-』、2015年9月の舞台『天元突破グレンラガン』(ダリー役)にも出演している。

一方で待遇は厳しく、アイドルグループ時代の給料は月5万円だったと明かしている。16歳から「みんなこのくらいしかもらっていない」と教わってきたため当たり前だと思っていたが、事務所を辞めてから「普通の人は月5万円じゃ生きられない」と気づいたという。19歳ごろには、マネージャーやチーフマネージャーが上に立つピラミッド構造に屈辱を感じ、「誰かに従うことが私自身は無理なんだな」と悟ったとも語っている。

フリー転身とSNSでのブレイク(2018年 - 2020年)[編集]

フリーになってからはInstagramに注力し、コスプレ写真でフォロワーを伸ばした。コミックマーケットでは自ら同人写真集を頒布し、カメラマンやロケ地の選定から予算管理まで自分でこなした。タレントが自分で写真集を作って売る例は当時ほとんどなかったと本人は振り返る。コミケで撮影された写真がSNSでバズり、真夏の炎天下での数十分の撮影で1000人以上が写真を投稿、1日でフォロワーが3000人増える日もあったという。撮影してくれたカメラマンの投稿にはすべて反応してリツイートするという地道な作業も欠かさなかった。

2019年には写真集『密着同棲』『美しいえちえち写真集』を出し、2020年には『お尻フェチ写真集 僕はお尻を見つめていたい!』を発表。後者2冊はグラビアアイドルの片岡沙耶らとの合同写真集である。2020年3〜4月には写真家・福島裕二との合同写真展「くりえみ×福島裕二展」も開かれた。インタビューでは、独立後に年収が60万円から3000万円まで伸びたと紹介されている。

歌手デビューとYouTube(2019年 - 2020年)[編集]

2019年12月21日、新宿SAMURAIで「くりえみクリスマスライブ」を開催し、新曲のバラード「あなただから」を生歌で初披露した。作詞は一青窈、作曲は武部聡志、編曲はBABYMETALの楽曲も手がける横井隆児という豪華な布陣で、一青はくりえみの自宅を訪ねて人生観や生い立ちを取材したうえで詞を書いたという。同曲は2020年1月に配信され、同年4月4日には横井率いる新レーベル「Re:U」の第1弾として1st CD『because of you』を発売。発表の場ではウェディングドレス姿を披露した。

2020年7月14日にはYouTubeチャンネル「KURIEMI / くりえみchannel」を開設し、グラビア撮影の舞台裏、メイクや衣装紹介、ゲーム実況などを投稿。同年11月には登録者15万人を突破した。11月28日には初のカレンダー(2021年版)の発売記念イベントを秋葉原のソフマップAKIBA1号店で開き、「コロナで大変でしたが」オンラインで新しい挑戦を重ねた1年だったと振り返っている。

起業家への転身(2021年 - 2023年)[編集]

2021年7月、美容医療の開発やAGAケアのサブスクリプションなどを手がけるS&E株式会社を起業した。起業は当初「タレントとしてメディアに出るための手段」で、「コスプレイヤーで経営者」という肩書きは唯一無二で面白いと考えたのが出発点だったという。経営者を目指して100通近いDMを送り、誘いを受けた経営者から新設される美容外科の関連会社の社長を打診された。中学生のころから美容の皮膚治療を受けていたため美容分野に絞ってDMを送っており、「美容クリニックを自分で経営したら、手術代全部タダになるな」という発想もあったと笑う。形だけの社長ではなく全体戦略やほぼすべての会議に出席したが、社員からは冷ややかな目で見られたとも語っている。同社はのちに売却した。

2021年には防衛省の広報誌『MAMOR』で陸上自衛隊の制服を着用して撮影に登場。2022年4月には「くりえみ日本版チャンネル」も開設し、同年10月には芸能事務所TWIN PLANET ENTERTAINMENTへの所属を発表した。2023年2月14日には講談社から写真集『革命家』(撮影:中村和孝)を発売し、発売前の1月20日には『FRIDAY』にも登場、2月19日には秋葉原の書泉ブックタワーでサイン会を開いた。

AI企業の経営者へ(2023年 - )[編集]

2023年9月、AI企業のAiHUB株式会社のCMOに就任し、同年12月には同社を親会社とする株式会社Pinyokio(ぴにょきお)を設立して代表取締役CEOに就いた。Pinyokioはバーチャルタレントやバーチャルインフルエンサーのプロダクションで、くりえみ自身も所属タレントの1人となり、TWIN PLANETとは業務提携に切り替えた。

AI参入のきっかけは、美容会社を売却したあと3日ほど自宅にこもって次の事業を調べていたとき、Xで「#AI美少女」が話題になっているのを見たことだった。「これだ!次はAIをやろう」と決め、AI美少女を作っていたクリエイターにDMで制作方法を教わり、その日のうちに高性能PCを購入。このクリエイターが所属していたのがAiHUBで、のちにPinyokioの親会社となった。前の会社で社員が自身のグラビアやコスプレ活動を問題視していたことへの反発もあり、「だったら自分そのものを事業にすれば、みんな認めざるを得ないんじゃないか」と考えたという。

AI写真集『SNS ANGEL』[編集]

自分の写真だけを学習させた「AIの自分」[編集]

2023年7月27日、くりえみはAIで生成した電子写真集『SNS ANGEL』をAmazonのKindleで発売した。カメラによる撮影は行わず、自身の写真を学習させたAIで画像を生成したもので、画像生成AI「Stable Diffusion」を動かすための高性能なWindows PCやプログラマーへの外注費を含め、制作費は約100万円かかったという。権利はすべて本人が持っていたため、「100万円以降の売り上げは全部利益になる予定でした」と現代ビジネスの取材で語っている。

発売4日で販売停止[編集]

ところが発売から4日でAmazonでの販売が停止された。それまでの売上は約20万円。Amazon側の説明は「規約に違反している」というものだけで、具体的な理由は示されなかった。本人は「元データは全部私自身の画像から生成したAI写真ですし、権利問題もクリアにしています」と権利侵害を否定したうえで、AIに詳しい人の見立てとして、成人の写真しか学習させていないにもかかわらず「童顔だから引っかかってしまったのかもしれない」と推測している。タレント本人が自分の肖像からAI写真集を作るという試みは珍しく、販売停止の経緯も含めて複数のメディアで取り上げられた。

病気と入院[編集]

2024年、くりえみは命に関わる経験をしている。サンフランシスコでの仕事の約2か月前、グラビアの仕事もあったことから背中のしこりを取る手術を受けていた。術後は違和感もなく「しこりが取れて綺麗になった」と思っていたが、現地へ向かう機内で搭乗から約5時間後に「プツン」という音がし、背中から上半身に痛みが広がった。服が濡れていることに気づいても最初は自分の体液だとは思わず、「まさか自分の体が裂けて、そこから体液が出ているとは思わないじゃないですか?」と振り返っている。

仕事先に迷惑をかけたくない一心で到着後も薬局の痛み止めとテープで乗り切ろうとしたが、これは菌を閉じ込める逆効果だった。文春オンラインのインタビューでは、敗血症寸前で上半身が紫色になり、膿で体重が5キロ増え、医師に「気絶させてください」と頼むほどの入院生活だったと紹介されている。

それでもSNSは止まらなかった。入院中の投稿には基本的にAIで作った画像を使い、「全然困らなかった」「私が手術したなんて誰も多分気づいてないと思います」と語っている。社内メンバーからは「すごい事業シナジーが生まれたね」と言われたそうで、本人が掲げる「AIの分身に芸能活動を任せ、本人は経営に専念する」という構想を、図らずも身をもって実証した格好になった。

Soraでの肖像解禁と最新動向[編集]

日本の有名タレント初のSora「カメオ」公開[編集]

2025年10月6日、くりえみはOpenAIの動画生成AI「Sora」で、自身の肖像(カメオ)を一般ユーザーが利用できる形で公開すると発表した。日本の有名タレントとしては初の試みとされ、本人はこれを「新しい社会実験」と位置づけ、AI起業家として「人のコンプレックスや固定観念を解き放つ」ことを目標に掲げた。発表時点のSNS総フォロワー数は270万人超で、内訳はInstagram約135万人、X約70万人、YouTube約32万人、TikTok約14万人、bilibili約17万人とされている。

2026年:AIアニメ制作へ[編集]

2026年2月28日公開の文春オンラインの連載インタビューでは、「この2年でビジネスモデルが変わった」と明かしている。バーチャルモデルを使ったコミュニケーション事業は一部を売却し、現在のメイン事業はアニメ制作。過去に人気を集めたIPを権利元の企業と組んでAIで復活させ、AI側の権利の一部を持って売上の一部を受け取るモデルを想定しているという。さらに、有名グローバル企業がスポンサーに入ったAIによる動画オーディションも企画中で、そこに集まったクリエイターにAIアニメ制作を担ってもらう構想を語った。

業界の先行きについてはシビアで、「AIに関する企業って、時価総額がつきやすいんですよ。でも、これはまやかしでは?と思うこともあります」と発言。OpenAIやGoogleなどのビッグテックには「抗わない」方針を取り、権利関係をクリアにしていることを強みとして打ち出したいとする。AIスタートアップが相次いで倒れる可能性には「めっちゃあると思います」と答えつつ、自社は夢で終わらせないために必死だと語った。

2026年10月時点のX(@kurita__emi)のプロフィールでは、自らを「起業家/タレント」と名乗り、「AIで未来を創る」と掲げている。肩書きとしてAiHUBのCMO、PinyokioのCEOに加え、yuniko schoolの副社長、KURIEMIのCEOも並べており、フォロワー数は約66万人。グラビア出身のタレントというより、AI起業家として発信する比重が明確に大きくなっている。

SNS戦略[編集]

「内輪ネタは拡散されない」[編集]

くりえみのSNS運用は、本人の言語化がはっきりしているのが特徴だ。2019年ごろのTwitterでは、ライブの感想のような内輪にしか伝わらない投稿はファン以外に広がらないと考え、具体的な情報を入れずにグラビア画像に写真に合う一言だけを添える投稿を続けた。当時このやり方をしている人は少なかったという。2022年8月時点でInstagram約109万人、Twitter約52万人、YouTube約33万人、合計約200万人のフォロワーを抱えていた。

「人間力」とネガティブ発信[編集]

事務所時代は、ネガティブな感情も含めて思ったことを自由に投稿しており、事務所から「タレントが内面をさらけ出しすぎるのはよくない」と注意されたこともある。本人は長い目で見れば「人間力」が一番必要だと考えていたが、のちに「自分は幸せじゃない」といった発信はファンも幸せにしないと気づいたと語っている。

「好きなものだけやる」コスプレ観[編集]

コスプレは既存キャラクターよりもナースや警察官などのオリジナル衣装が中心だ。かつて『うる星やつら』のラムに扮した際、コスプレイヤーの友人に表情や手の動き、仕草から「アニメ見てないでしょ」と見抜かれた経験があり、「自分が見て本当に好きだと思ったものだけやって、そうでないものはやめよう」と決めたという。また、コスプレを始めて1年ほどで「てっぺんが見えた」と感じ、「日本一のコスプレイヤー」と称される存在がすでにいる以上、個人IPにすべてを賭けるのは賢明ではないと判断したことが、起業へ舵を切る理由の1つになった。

人物[編集]

  • 小さいころは書道家に憧れていた。母方の祖母が書道家だったためで、特技の書道は八段の腕前。ほかに水泳やイラストも特技に挙げている。
  • 趣味はショッピング、読書、半身浴、岩盤浴、カメラ。好きな映画は『ヘルタースケルター』、好きなアーティストはMr.Children。
  • 好きな言葉は「人事を尽くして天命を待つ」。
  • 本人は「2〜3年先の未来を想定して行動するタイプ」と自己分析している。
  • 優秀なAIクリエイターの条件として「自分の思想を言語化できる力」を挙げ、満足のいく画像を得るには何千回も出力を繰り返す根気が必要だと語る。最終的には「結局はセンスのある人間が生き残ると思っています」とのこと。

炎上とバズ[編集]

  • AI写真集の販売停止:2023年の『SNS ANGEL』は、発売4日で販売停止という結末も含めて「タレント本人によるAIグラビア」の先駆けとして大きく報じられた。
  • Soraでの肖像公開:2025年10月、自分の肖像を誰でも動画生成に使える形で公開したことは、AI時代のタレントと肖像の関係を考える事例として話題になった。プレスリリースではSora上でのサム・アルトマンとの「2ショット」も紹介された。
  • コミケでのバズ:コミケで撮影された写真が大量に拡散され、1日でフォロワーが3000人増えたこともある。

余談[編集]

  • デビュー前後にAKB48側からスカウトを受けたが、事実上辞退したとされる。
  • ABEMAの番組では「元ミリタリーアイドル」として、山の中での10キロ走や、カマキリやタガメを食べたというハードな過去を明かしたと報じられた。
  • 初のカレンダー発売時には、家族がいる人はリビングではなく自分の部屋やゲーム部屋に「こっそり」飾ってほしいと話していた。
  • 高校時代には「モテすぎていじめられた」経験があったことを、現代ビジネスのインタビューで明かしている。
  • 「SNSのフェチ天使」という異名は、フェチ感のある写真をSNSに投稿し続けたことから付いたもの。

外部リンク[編集]

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