| さよなら浮気な婚約者様、次のゲームで幸せになります | |
|---|---|
| ジャンル | 恋愛ファンタジー、悪役令嬢、転生 |
| 出版社 | カカオピッコマ |
| 配信 | ピッコマ(SMARTOON) |
| 連載期間 | 2026年6月1日 - |
| 原作 | 茜たま(第2回ピッコマノベルズ大賞受賞ウェブ小説) |
| その他 | 第2回ピッコマノベルズ大賞 年間優秀賞受賞作 |
さよなら浮気な婚約者様、次のゲームで幸せになりますとは、ピッコマで独占配信されているSMARTOON(フルカラー縦読みウェブトゥーン)作品である。婚約者を聖女に奪われた悪役令嬢カロリナが、絶望するどころか「続編ゲーム」での逆転を信じて婚約破棄を受け入れ、自分の幸せをつかみにいく――という一風変わった悪役令嬢転生ロマンスで、2026年6月1日に配信が始まった。
概要
本作は、第2回ピッコマノベルズ大賞・年間優秀賞を受賞したウェブ小説(原作:茜たま)を、カカオピッコマが自社レーベルでコミカライズしたSMARTOON作品である。韓国発の翻訳ウェブトゥーンではなく日本発のオリジナル企画で、脚本・作画・彩色をチーム制作するピッコマ独自ブランド「SMARTOON」のラインで縦読みフルカラー化されている。
物語のフックは、王道の「婚約破棄・ざまぁ」ものとは少し毛色が違う点にある。主人公カロリナは前世でプレイした乙女ゲームの悪役令嬢に転生しているのだが、婚約者に振られた瞬間に取り乱すのではなく、「このゲームには続編があり、続編では悪役令嬢たちが勇者に救われる」という知識を思い出し、あっさり婚約破棄を受け入れてしまう。同じく聖女の物語のせいで不幸にされた他の悪役令嬢たちと手を取り合い、それぞれの幸せを取り戻していく群像的な展開が読者の支持を集めている。
詳細
タイトルの「次のゲームで幸せになります」は、カロリナが今の乙女ゲーム(本編)ではなく、その続編ゲームの世界線に希望を見いだしていることを指す。多くの悪役令嬢ものが「今いる世界で破滅を回避する」ことを目標にするのに対し、本作のヒロインは「今の物語は降りて、次で幸せになればいい」と割り切っているのが独特で、読者からは「メンタルが強い」「未練がなくて読んでいて気持ちいい」と評されている。この点は、嫌われ公女は婚約破棄を待つや転生したら宿敵に溺愛されすぎて困りますのような「破滅フラグを逆手に取る」系の作品と近い読み味を持つ。
配信形態はピッコマの「待てば無料」に対応しており、原作小説は全75話で完結済み。コミカライズ(SMARTOON版)は2026年6月に連載を開始したばかりで、序盤の婚約破棄エピソードから徐々に物語が動き出している段階である。日本のウェブ小説・コミカライズ市場では、おデブ悪女に転生したら、なぜかラスボス王子様に執着されていますや政略結婚なのにどうして執着するのですか?と並ぶ、SMARTOON恋愛ファンタジー枠の新顔として扱われている。
あらすじ
名門貴族の令嬢カロリナは、婚約者である公爵令息ルシアンから、異世界から来た聖女アイラへの心変わりを告げられる。「他に愛する人ができた」と婚約解消を切り出された瞬間、カロリナは前世の記憶を取り戻す――ここは自分がかつてプレイした乙女ゲームの世界であり、自分はそのゲームで聖女の当て馬にされる悪役令嬢だった、と。
しかしカロリナは絶望しなかった。彼女は、このゲームには「続編」があり、続編では今作で不幸になった悪役令嬢たちが勇者によって救済される展開になることを覚えていたのだ。ならば今の物語に固執する必要はない。カロリナはルシアンへの未練をきれいに手放し、婚約破棄を受け入れて自分の人生を歩み始める。そして、同じく聖女の物語のせいで理不尽な役回りを押しつけられた他の令嬢たちと連帯し、それぞれの「次のゲーム」での幸せを目指していく。
主な登場人物
カロリナ
本作の主人公。乙女ゲームの悪役令嬢に転生した令嬢。婚約破棄を告げられた瞬間に前世の記憶と「続編ゲーム」の知識を取り戻し、取り乱すどころか冷静に身を引く。未練を残さないさっぱりした性格で、同じ境遇の令嬢たちを助けるために動き出す。
ルシアン
カロリナの婚約者。聖女アイラに惹かれてカロリナに婚約解消を告げるが、物語を縛る「強制力」が弱まるにつれて次第に迷いと後悔を抱き、聖女よりもカロリナのことを考えるようになっていく。
アイラ
異世界から召喚された聖女。ルシアンの心をつかむヒロイン格の存在で、ゲームの「本編」を動かす中心にいる。
作品の特徴
本作最大の特徴は、ヒロインが「今の世界での勝利」ではなく「次の世界での幸せ」を選ぶという発想の転換にある。婚約破棄→ざまぁ→見返し、という定番ルートをあえて外し、「もうこのゲームはいい、降りる」というカロリナの潔さがカタルシスになっている。また、聖女の物語によって割を食った複数の悪役令嬢が連帯していく構成は、一人の主人公の復讐劇に留まらない群像劇的な広がりを持つ。
日本発のSMARTOONであるため、セリフやモノローグが翻訳調にならず日本語として自然に読める点も、ピッコマの翻訳ウェブトゥーンとの差別化ポイントになっている。作画は縦スクロールに最適化されたフルカラーで、悪役に仕立てあげられた令嬢は財力を隠すや皇帝の一人娘などと同じく、華やかなドレスや宮廷描写を売りにする王道ロマンスファンタジーの絵柄でまとめられている。
よくある質問
原作は韓国のウェブトゥーン?
いいえ。本作は日本のウェブ小説(原作:茜たま、第2回ピッコマノベルズ大賞年間優秀賞受賞作)を原作とする日本発のコミカライズで、カカオピッコマのオリジナルブランドSMARTOONで制作されている。韓国原作の翻訳作品ではない。
どこで読める?
ピッコマで独占配信されている。「待てば無料」に対応しているため、時間を置けば無料で読み進めることができる。
原作小説は完結している?
原作のウェブ小説は全75話で完結済みとされる。SMARTOON版(コミカライズ)は2026年6月に連載を開始したばかりで、こちらは連載中である。
結末はどうなる?
核心的なネタバレになるため本項では触れない。原作小説が完結しているため、結末が気になる場合は原作を追う手もある。
余談
- タイトルが長い「なろう系」的なロングタイトルだが、これは「さよなら(婚約破棄)」「浮気な婚約者様(ルシアン)」「次のゲームで幸せになります(続編ゲームでの逆転)」と、作品のあらすじをそのまま説明する構造になっている。
- 「悪役令嬢が今の世界に見切りをつける」という発想は、誰かが私に憑依したやよくある令嬢転生だと思ったのになど、テンプレをずらして意表を突くタイプの転生ものと同じ潮流にある。