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2026年9月19日 (土) 15:45時点における版
| CJ ENM CJ ENM Co., Ltd. / 씨제이이엔엠 | |
|---|---|
| 国家 | 韓国 |
| 種類 | 株式会社 |
| 業種 | メディア・エンターテインメント |
| 本社所在地 | ソウル特別市麻浦区 |
| 設立日 | 2018年7月1日 |
| 年齢 | 8周年 |
| 主要株主 | CJ株式会社(親会社) |
| 主要部門 | メディア事業/映画・ドラマ事業/音楽事業/コマース事業 |
| 主要子会社 | スタジオドラゴン、TVING、CJ 4DPLEX |
| 代表作品 | 愛の不時着、梨泰院クラス、パラサイト 半地下の家族 |
概要
CJ ENM(シージェイ・イーエヌエム)とは、韓国の食品大手CJグループ傘下のメディア・エンターテインメント企業である。放送局TvNやMnetをはじめとする多数のチャンネル、配信サービスTVING、ドラマ制作会社スタジオドラゴンを抱え、韓国ドラマとK-POPの国際展開を主導してきた事業体として知られる。
詳細
現在のCJ ENMは、2018年7月1日にCJ E&M(メディア・コンテンツ事業)とCJオーショッピング(通販事業)が合併して発足した。コンテンツ企業と通販企業が合併するという構図は一見奇妙だが、番組と商品販売を同じ会社の中で回すという発想に基づいている。
事業の柱は大きく四つに分かれる。放送チャンネルを運営するメディア事業、映画とドラマの制作・投資・配給を行う事業、K-POPのレーベルとイベントを扱う音楽事業、そして通販を担うコマース事業である。エンタメ企業としては珍しく、コンテンツと流通の両方を自社で持っている点が構造上の特徴になっている。
放送とドラマ
CJ ENMが運営するチャンネルのうち、最も知名度が高いのがTvNである。1961年開局のKBS、MBC、SBSといった地上波局が長く市場を支配してきた韓国で、ケーブル局が地上波と同等以上の話題作を出せることを証明したのがtvNだった。
ドラマ制作の中核を担うのがスタジオドラゴンで、2016年5月にCJ E&Mのドラマ部門から分社して設立された。制作会社を独立した法人にしたことで、外部からの出資と他社への作品販売が可能になり、放送枠の都合から切り離してドラマを作れる体制ができた。2019年にはNetflixとの長期的な提携が発表され、作品の海外配信が制作段階から組み込まれるようになる。
愛の不時着や梨泰院クラスが日本で大きく受容された時期は、この体制が整った直後にあたる。作品の人気が先にあって輸出されたというより、最初から国外で見られる前提で作られた作品が届いた、という順序になっている。
映画・音楽
映画分野では、CJ ENMが投資・配給を手がけた『パラサイト 半地下の家族』(2019年)が、2020年の米アカデミー賞で作品賞を含む主要部門を受賞した。非英語作品として初の作品賞受賞であり、韓国映画産業への国際的な注目を決定づけた出来事として語られる。
音楽分野では、Mnetを通じたオーディション番組の制作と、年次授賞式MAMA AWARDSの主催が知られる。オーディション番組は視聴者投票でグループを結成する形式を確立し、デビュー前の段階からファンコミュニティを作る手法をK-POPの標準に押し上げた。一方で、過去の番組では投票の操作が発覚して関係者が有罪判決を受ける事件が起きており、この形式が抱える構造的な問題も同時に露呈している。
映画館技術では子会社のCJ 4DPLEXが、座席が動き香りが出る4DXと、多面スクリーンのScreenXを世界展開している。
海外展開
2022年、米国の制作会社Endeavor Contentの過半数株式を取得し、同社はのちにFifth Seasonへ改称した。韓国企業がハリウッドの制作会社を傘下に収めた事例として注目されたが、その後の業績や減損をめぐっては厳しい評価も出ている。
日本市場に対しては、TVINGの展開や現地パートナーとの合弁を通じて継続的な関与を続けている。ウェブトゥーン事業者との合弁で日本発の原作を映像化する枠組みも作られており、原作の供給源を国外に広げる動きが進んでいる。
よくある質問
- CJ ENMとCJグループはどういう関係?
- CJグループは食品・物流・エンタメを抱える韓国の大手企業集団で、CJ ENMはそのエンタメ部門にあたる上場企業である。
- tvNとCJ ENMは同じ会社?
- TvNはCJ ENMが運営するチャンネルのひとつである。別法人の放送局ではなく、同社のメディア事業に含まれる。
- スタジオドラゴンとの違いは?
- スタジオドラゴンはドラマ制作に特化した子会社で、CJ ENMが筆頭株主にあたる。制作機能を分社したことで、他社の放送枠や配信サービスにも作品を供給できるようになっている。
- 『パラサイト』はCJ ENMの作品なの?
- 製作会社はバラン文化産業専門会社などだが、CJ ENMが投資・配給を担当した。アカデミー賞授賞式で同社の副会長が登壇したのはこのためである。
余談
- CJグループはもともとサムスングループの製糖部門から分離した企業で、社名のCJは「第一製糖(Cheil Jedang)」に由来する。食品会社が韓国最大級のコンテンツ企業を抱えている背景にはこの経緯がある。
- 本社のあるソウル麻浦区上岩洞は放送局や制作会社が集まる地区で、韓国の映像産業の集積地として知られる。
- 「韓国ドラマは事前制作」という説明が日本でよくなされるが、これは制作会社が放送枠から独立して作品を作れるようになった結果として定着した方式である。テレビドラマの制作体制の違いは、産業構造の違いに由来している部分が大きい。