マイ・ディア・ミスター

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My Misterから転送)
マイ・ディア・ミスター 〜私のおじさん〜
나의 아저씨 / My Mister
ジャンル ヒューマンドラマ
放送期間 2018年3月21日 - 5月17日
話数 全16話
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 tvN
制作
出演者 イ・ソンギュン/IU(イ・ジウン)
その他

概要[編集]

マイ・ディア・ミスター 〜私のおじさん〜(原題:나의 아저씨)とは、韓国のケーブル局tvNで2018年3月21日から5月17日まで放送された全16話の韓国ドラマである。イ・ソンギュンとIU(イ・ジウン)が主演した。

詳細[編集]

建設会社に勤める中年の技術者パク・ドンフンのもとに、差出人不明の5000万ウォン分の商品券が届く。その商品券を契約社員のイ・ジアンが持ち出して捨てていたことで、ドンフンは結果的に難を逃れる。ジアンは口止めの交換条件として1か月間食事をおごるよう求め、そこから二人の関わりが始まる——という出だしを持つ。

この設定がドラマ全体の性格を決めている。二人を結び付けるのは好意でも偶然でもなく、互いの弱みを握った状態である。関係が進むほど、それぞれが隠しているものの重さが明らかになっていく構造になっており、恋愛関係の進展を軸にする韓国ドラマとは組み立てが違う。財閥や復讐といった大きな仕掛けを置く財閥家の末息子ザ・グローリーとも、梨泰院クラスのような立身の物語とも異なる位置にある。

作品の構造[編集]

主人公の年齢設定がこの作品の中心にある。中年の会社員を主役に置くと、若い主人公なら自然に与えられる「これから何にでもなれる」という余地が使えない。代わりに、すでに背負っているもの——家族、職場での立場、過去の選択——が最初から全部そこにある状態から始まる。

物語が動くのは主人公が何かを得るからではなく、抱えていたものが見えてくるからで、怪獣8号が32歳の主人公を置いて「一度あきらめたものに戻る」出発点を作ったのと発想が近い。ただしこちらは超常的な要素を一切持ち込まず、会社と家族と街の範囲で完結させている。

もう一人の主人公であるジアンは20代で、借金を抱え祖母を介護しながら生きている。年齢も立場も違う二人が同じ重さの問題を別々に抱えているという並べ方が、この作品を「年長者が若者を助ける話」から外している。

評価と日本での配信[編集]

韓国での放送当時から評価が高く、2018 APAN STAR AWARDSでIUとチャン・ギヨンが受賞している。日本ではBS放送や動画配信サービスで繰り返し扱われ、期間限定の全話無料配信が行われたこともある。NetflixU-NEXTLeminoといった配信各社が韓国ドラマの旧作を抱えるようになったことで、放送年に関係なく視聴の入口が用意されている。

放送から年数が経っても日本で繰り返し配信される作品には共通点がある。話題性に依存した作品は配信が一巡すると参照されにくくなるが、この作品のように時事的な要素を持たず、人物の関係だけで構成されている作品は、公開時期と関係なく見られる。定額制配信で在庫を持つ側からすると、追加費用がほぼゼロで長く見られる作品は扱いやすい。

余談[編集]

  • 主演のIUは歌手として活動してきた人物で、本作では演技面での評価を大きく上げた。歌手が俳優として認められる経路は日本にもあるが、韓国ドラマでは作品単位で評価が更新されやすく、1本の出演で位置づけが変わることがある。ウ・ヨンウ弁護士は天才肌私の解放日誌のように、話題の中心が俳優の知名度ではなく脚本と人物像に置かれる作品が続いていることも背景にある。
  • 邦題の「〜私のおじさん〜」は原題の直訳にあたる。韓国語の「アジョシ(아저씨)」は血縁の叔父に限らず、年上の男性一般への呼びかけに使われる語で、日本語の「おじさん」よりも範囲が広い。題名の呼び名が二人の関係の距離そのものを表している。
  • 主演のイ・ソンギュンは2023年に死去しており、本作は代表作のひとつとして挙げられることが多い。

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