| 関係の終末 관계의 종말 | |
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(source : LINEマンガ) | |
| 作家 | ヨンキ |
| ジャンル | ホラー、心理スリラー |
| 配信 | LINEマンガ |
| 連載期間 | 2020年8月24日~2021年1月28日(韓国・NAVER WEBTOON) |
| 話数 | 全46話(完結) |
| 略称 | 関係終 |
| メディアミックス | 2023年に韓国でオーディオドラマ化(NAVERオーディオクラブ) |
| リンク |
(日本)LINEマンガ (韓国)ネイバーウェブトゥーン [ (英語)Webtoon] [ (中国)ドンマン] |
| コミュニティ | n/アニメ・漫画 |
概要[編集]
関係の終末(かんけいのしゅうまつ、原題:관계의 종말)とは、韓国のウェブトゥーン作家ヨンキによる全46話の心理ホラー作品で、日本ではLINEマンガで配信されている。『他人は地獄だ』『悪夢の形相』と世界観を共有する「ヨンキ三部作」の一作であり、時系列では三部作の最初にあたる。山奥の民宿を訪れた青年マサルと恋人ユイが、かつてマサルをいじめていた不良グループと鉢合わせるところから惨劇が始まる。韓国ではNAVER WEBTOONで2020年から2021年にかけて連載され、日本語版はLINEマンガで全46話がそろっている。民宿に居合わせた青年ハシラと従業員マルは、のちの『他人は地獄だ』に登場する住人であり、本作は「あのアパートの住人たちがどこから来たのか」を描く前日譚でもある。
(以下ネタバレ)恋人のユイは不良グループに辱められ、脅された末に増水した川へ身を投げ、本作の時点では死亡したものとして扱われる。しかし三部作の最終章『悪夢の形相』では生存者として主人公の一人に据えられ、約10年にわたってマサルの行方を追い続ける姿が描かれる。
詳細[編集]
ヨンキ三部作における位置づけ[編集]
三部作は、山奥の民宿で起きた惨劇を描く本作、その約1年後のアパートを舞台にする『他人は地獄だ』、事件から約10年後を描く『悪夢の形相』の順に時間が流れる。ただし発表順は『他人は地獄だ』が先で、本作は後から描かれた前日譚である。
この順序が読み味を決めている。先に『他人は地獄だ』を読んだ読者は、そこに出てくる人物が何者なのかをすでに知った状態で本作を読むことになるため、本作は「誰が生き残るか」ではなく「どうやってああなったか」を見る話になる。逆に本作から入ると、終盤で舞台が次作へ受け渡される瞬間が仕掛けとして機能する。
恐怖の作り方も三部作に共通している。怪物や超常現象は出てこない。逃げ場のない建物に、話の通じない人間が複数閉じ込められているという状況設計がそのまま恐怖の装置になっており、暴力の引き金を引くのが加害者ではなく追い詰められた側である点が、読後感の後味を決めている。
作者と配信[編集]
作者のヨンキ(キム・ヨンキ、김용키)は韓国のウェブトゥーン作家で、本作を含む三部作で知られる。Instagramでも発信している。
韓国ではNAVER WEBTOON(ネイバーウェブトゥーン)で2020年8月24日から2021年1月28日まで毎週火曜・金曜に連載され(15歳以上推奨)、日本では2022年にLINEマンガで配信が始まった。日本での公式配信はLINEマンガで行われており、ピッコマ名義で検索されることがあるが、同作はLINEマンガの作品である。また「関係の週末」と入力されることが多いが、正しい表記は「終末」である。
日本語版は登場人物名が日本の名前に置き換えられている。同じ三部作の『他人は地獄だ』でも、韓国版の主人公ユン・ジョンウが日本語版では「ユウ」となっており、韓国ドラマ版は韓国名のまま配信されたため、同じ作品でも名前が食い違って見えることがある。
登場人物[編集]
日本語版での表記による。
- マサル(韓国版:シム・ギュホン) - 主人公。恋人のユイと山奥の民宿を訪れ、かつて自分をいじめていた不良グループと再会する。
- ユイ(韓国版:ダウン) - マサルの恋人。惨劇に巻き込まれ、変わっていくマサルを止めようとする。
- ハシラ - 民宿で心中未遂を起こした青年。マサルの復讐に関心を示し、途中から場の主導権を握る。『他人は地獄だ』にも登場する。韓国版では同作の「203号室」の住人にあたる人物で、民宿では中年女性と練炭による心中を図っていた[1]。
- マル - 民宿のオーナーに虐げられていた従業員。韓国版では「パク君」と呼ばれており、正体は『他人は地獄だ』の「206号室」の住人である[1]。
- 中年女性 - ハシラと心中を図った女性。翌年の冬には、『他人は地獄だ』の舞台となる考試院(日本語版ではアパート)の大家として新しい住人を迎えている[1]。
- タツヤ(韓国版:ファン・ユンハン) - 不良グループのリーダー格。かつてマサルをいじめていた。
あらすじ[編集]
すべての終わり。そして地獄の始まり。 『他人は地獄だ』ヨンキ作家による最新作。あの地獄はここから始まった。
— LINEマンガ
山奥にある穴場の民宿へ向かったマサルとユイは、オーナーが従業員を怒鳴りつけている場面に出くわす。気を取り直そうとしたところへガラの悪い一団が現れ、それはかつてマサルをいじめていた不良グループだった。
結末(ネタバレ)[編集]
以下は最終話までの展開に触れる。
成り行きで不良グループと同席したマサルは、その場で怒りを買い激しい暴行を受ける。ここから不良たちをひとりずつ手にかける復讐が始まる。同じ夜、民宿では青年ハシラの心中未遂と、オーナーに虐げられていた従業員マルによるオーナー撲殺が並行して起きており、建物全体が収拾のつかない状態になっていく。
復讐を止めようとするユイの声は届かない。そこへ心中に失敗したハシラが現れ、マサルの復讐に加勢する。リーダー格のタツヤを追い詰めたところでハシラはとどめをマサルに譲ろうとするが、ユイの説得でマサルは我に返り、刺すことを拒む。この瞬間に力関係が反転し、それまで従うように振る舞っていたハシラが高圧的になってユイの命を狙い始める。マサルは身を挺してユイを逃がし、致命傷を負う。
ユイはハシラの仲間に追われ、増水した川へ身を投げる。目を覚ましたマサルはハシラから彼女の死を告げられ、「もう嫌だ」「俺も殺してくれ」と返すが、ハシラはそれを拒み「あなたも一緒に行かないと」と告げる。民宿は放火されて証拠が消され、翌年の冬、ハシラたちは新しい拠点を見つけている。その拠点が『他人は地獄だ』の舞台となるアパートである。
マサルはどうなったのか[編集]
マサルは本作では死なず、ハシラに連れて行かれる。その後は明示されないが、『他人は地獄だ』には主人公ユウの様子をドアの隙間から窺う201号室の住人が登場しており、これがマサルではないかと読まれている。韓国語圏の解説では、本作のエピローグ(翌年の冬)に登場する、廃人のようになった201号室の住人をマサルとしており、同じ場面でハシラが彼を「処理する」と口にしている[1]。なお、続く『悪夢の形相』ではマサルが既に死亡していることが確定する[2]。
タツヤは死亡したのか[編集]
不良グループのリーダー格タツヤは、マサルにとどめを刺されることはなかったものの、民宿での乱闘で負った傷がもとで最終的に死亡する。韓国語圏の解説では死因は失血死とされている[3]。不良グループの他のメンバーも、民宿に居合わせた人々との争いの中でほとんどが命を落としている(車にはねられたメンバー1人のみ生死が明示されない)。
マサルが最後の一線を越えなかったにもかかわらず、復讐の対象は結局全員死んでいる。手を汚したかどうかとは関係なく結果だけが同じになるという皮肉が、本作の題名「関係の終末」の後味につながっている。
ユイは何をされたのか[編集]
「関係の終末 ユイ 何された」という検索が多い。作中でユイが受けた被害は以下のとおりで、決定的な場面の多くは直接描かれず、暗示にとどめられている[1]。
- 民宿近くの渓谷で不良グループと再会し、酒の席で無理やり酒を勧められる。
- マサルが不良グループのリーダー格にユイの目の前で辱められ、怒ったユイはその男の頬を叩くが、すぐに取り押さえられる。警察への通報も阻まれ、民宿のオーナーは窓を閉めて助けを求める声を無視した。
- リーダー格の命令で二人の写真を撮られたあと、残った不良たちから暴行を受けたことが示唆される。この場面は読めない外国語の文字(アラビア文字)を使った演出で暗示され、具体的には描かれない。
- その後、不良グループの一人にマサルの部屋で脅され、マサルがその男を刃物で殺害する場面を目撃して気を失う。
- 終盤、民宿で起きた殺人を目の当たりにして泣き叫んだのち、すべてを諦めたように増水した川へ身を投げる。目を覚ましたマサルは、ハシラから彼女が川で死んだと告げられる。
ユイは死んだのか[編集]
本作の時点では、ユイは川に身を投げて死亡したものとして描かれる。しかし三部作の最終章『悪夢の形相』では「関係の終末」の生存者として主人公の一人に据えられており、川に身を投げたあとも生き延びていたことが明かされる。同作では約10年にわたってマサルの行方を追い続ける執念が描かれ、『他人は地獄だ』の主人公ユウ(韓国版:ユン・ジョンウ)とともに物語の中心を担う。最終的にユウとユイが恋人として結ばれ、穏やかに暮らす姿で三部作は締めくくられる[2]。
死亡した登場人物一覧[編集]
「関係の終末 死亡キャラ」「誰が死ぬ」という検索が多いため、作中で命を落とす人物を整理する。日本語版で名前が出てこない人物は韓国版の名前で記す[1]。
| 人物 | 立場 | 最期 |
|---|---|---|
| タツヤ(韓国版:ファン・ユンハン) | 不良グループのリーダー格 | 逃げる途中で木にぶつかり、出血多量で死亡 |
| ムン・ビョンイル(韓国版名) | 不良グループ | 崖から転落して死亡 |
| キム・インシク(韓国版名) | 不良グループ | マサルに刺され、ハシラがハンマーでとどめを刺す |
| チョン・ヒョヌ(韓国版名) | 不良グループ | ハシラに殺害される |
| ユ・ホヨン(韓国版名) | 不良グループ | 車にはねられるが、生死は明示されない |
| 民宿のオーナー | 従業員を虐げていた経営者 | 積年の恨みを爆発させたマルにバールで殴られ死亡 |
| 犬商人 | 民宿に関わる脇役 | マルに頭を殴られ死亡 |
| ユイ(韓国版:ダウン) | マサルの恋人 | 増水した川へ身を投げ、本作では死亡扱い。『悪夢の形相』で生存が判明する |
生き残るのはマサル、ハシラ、マル、心中未遂の中年女性の4人で、いずれも翌年には『他人は地獄だ』の舞台へ移っている。民宿の火災後には一家の行方不明を伝えるニュース字幕も挿入されている[1]。
ハシラとマルの正体[編集]
本作最大の仕掛けは、民宿に居合わせた「心中に失敗した青年」と「虐げられていた従業員」が、『他人は地獄だ』でアパートの住人として主人公ユウを追い詰める人物たちの過去の姿だという点にある。ハシラは心中に失敗したことを「生き残ったなら天の意思だ、思い切り好きに振る舞おう」という方向に受け止め、そこから殺人をためらわなくなる。マルはオーナーが倒れたのを機に積もった鬱憤を爆発させ、ハシラから道具を渡されてオーナーを殺害する[1]。
「次は自分を殺すのか」と問うマサルに、ハシラは刃物を渡しながら「狩る側のほうが楽しい」と答える。しかし最後の一線を越えなかったマサルを、ハシラは「失敗作」と呼んで気絶させる。マサルが「俺も殺してくれ」と頼んでも、ハシラは「あなたも一緒に行かないと」と拒み、マサルは死ぬことすら許されずに次の舞台へ連れて行かれる[1]。
連載状況[編集]
韓国では2020年8月24日から2021年1月28日まで、毎週火曜・金曜の週2回更新で連載され、全46話で完結した[4]。日本では2022年にLINEマンガで配信が始まり、現在は全話が公開されている。三部作の中では最も短く、まとめて読み切れる分量である。
韓国では完結後の2021年4月20日に有料化された。海外では中国語簡体字版(動漫)と台湾向け繁体字版(2020年9月23日)、タイ語版(2020年10月20日)、インドネシア語版(2020年10月25日)、英語版(2023年10月29日)が配信されている[1]。
どこで読めるか(2026年9月時点)[編集]
日本語版はLINEマンガの「毎日無料」対象作品として配信されており、全46話がそろっている。冒頭の数話は無料で読め、以降は毎日配られるチケットを使って1話ずつ読み進める形式である。ジャンル表記は「ミステリー・ホラー」で、作品ページのコメントは384件に達し、直近の書き込みは2026年9月21日付だった。連載終了から5年が経ってなお新しい読者が入り続けている。
検索では「関係の終末 raw」「関係の終末 ロウ」という語も使われる。これは韓国語の原本を指す呼び方で、日本語版の配信前から原作で読んでいた層の言い方が残ったものである。日本語で読む場合の正規の配信先はLINEマンガで、韓国語版はネイバーの連載プラットフォームで公開された。
「関係の週末」と入力されることも多いが、作品名の表記は「終末」である。読みは同じで意味が正反対になるため、検索結果が噛み合わないときはこの一字を疑うとよい。
評価[編集]
- 前作『他人は地獄だ』を先に読んだ層からは、結末を知っている人物の過去を見せる構成が評価されている。
- 最終話の演出と「終末」という題の意味をめぐって読者の解釈が分かれ、議論の対象になった。
- 画面構成と空白の使い方が「恐怖の間」を作っているという評価がある。
- 前作を読んでいなくても単体で完結するが、読んでいると終盤の意味が変わる構造になっている。
よくある疑問[編集]
- Q. ユイは何をされたの?
- A. 不良グループに酒を強要され、恋人マサルが辱められる場面を見せられたうえ、取り押さえられて通報も阻まれた。その後、暴行を受けたことが暗示され(直接は描かれない)、脅迫や殺人の目撃を経て川へ身を投げる。詳細は上記を参照。
- Q. ユイは死んだの?
- A. 本作では死亡したものとして扱われるが、『悪夢の形相』で生存していたことが明かされ、主人公の一人として再登場する。
- Q. マサルはどうなった?
- A. 本作の結末ではハシラに連れて行かれ、生死は明示されない。『悪夢の形相』で死亡が確定する。
- Q. ヨンキ三部作はどの順番で読めばいい?
- A. 物語の時系列は本作→『他人は地獄だ』(約1年後)→『悪夢の形相』(約10年後)。発表順は『他人は地獄だ』→本作→『悪夢の形相』。本作は前日譚なので、どちらから読んでも単体で理解できる。
- Q. どこで読める?
- A. 日本語版はLINEマンガで全46話が配信されている(2026年9月時点)。同ジャンルの作品はLINEマンガホラー・ミステリーウェブトゥーン一覧にまとまっている。
余談[編集]
- 発表順と時系列が逆であるため、「どれから読むべきか」が定番の質問になっている。時系列順なら本作から、発表順なら『他人は地獄だ』からになる。
- 日本語版では登場人物名が日本の名前で表記されている。韓国語圏の感想と日本語の感想で、同じ人物が別の名前で語られることになる。
- 『他人は地獄だ』は2019年に韓国でドラマ化され、2024年には映画版も製作されている。本作単体の映像化は行われていない。
- ユイが暴行を受ける場面で使われる、読めないアラビア文字で会話を覆い隠す演出は、『他人は地獄だ』で登場人物が住人たちに殺される場面と同じ手法であり、三部作を通して読んだ読者にはそれだけで何が起きたかが伝わる仕掛けになっている[1]。