| 見取り図 | |
|---|---|
| コンビ名 | 見取り図(みとりず) |
| メンバー | 盛山晋太郎(ツッコミ) リリー(ボケ) |
| 結成 | 2007年5月 |
| 事務所 | 吉本興業 |
| 出身 | 大阪府/岡山県 |
| ネタ | しゃべくり漫才 |
| 受賞 | M-1グランプリ2020 第3位 |
| 活動 | NSC大阪校29期 |
概要[編集]
見取り図(みとりず)は、盛山晋太郎とリリーからなる日本のお笑いコンビ。吉本興業所属で、NSC大阪校29期生にあたる。2007年5月に結成され、『M-1グランプリ』では2018年から3年連続で決勝に進出、2020年には第3位に輝いた、関西を代表する実力派漫才コンビである。
派手な金髪とサングラスがトレードマークのボケ・リリーと、スキンヘッドの風貌を自らいじり倒すツッコミ・盛山。大阪の濃いキャラクターをそのまま漫才に落とし込んだような、独特の「ガラの悪さ」と「人間味」が同居した世界観が魅力。一見コワモテな二人が、じつは愛嬌たっぷりで憎めない——そのギャップが幅広い層に支持されている。コンビ仲の良さでも知られ、漫才のテンポと空気感の心地よさには定評がある。
メンバー[編集]
盛山晋太郎[編集]
ツッコミ・ネタ作り担当。1986年1月9日生まれ、大阪府堺市の出身。スキンヘッド気味の風貌と濃い顔立ちが特徴で、その容姿を自虐ネタとして昇華するセンスに長けている。一見強面だが、トークでは天然でとぼけた一面を見せ、「見た目と中身のギャップ」で笑いを取る。コンビのネタの多くを手がける書き手でもあり、関西特有の人間観察眼を活かした漫才の構成力に定評がある。2025年には一般女性との結婚を発表し、ファンを驚かせた。
リリー[編集]
ボケ担当。1984年6月2日生まれ、岡山県和気郡和気町の出身。金髪にサングラスという派手な見た目がトレードマークで、見るからに「ヤンチャ」な雰囲気を漂わせるが、実際はとても気さくで人懐っこい性格。独特の間とゆるい喋り口から繰り出されるボケは、どこか脱力感があってクセになる。岡山の田舎で育ったエピソードや、地元の濃い人物の話など、リアルな実体験をベースにしたトークが持ち味で、その語りには温かみがある。
結成と下積み[編集]
盛山とリリーはNSC大阪校で出会い、2007年5月にコンビを結成した。当初は関西を中心に劇場で地道に活動し、少しずつファンを増やしていく。派手な見た目とは裏腹に、漫才の作り込みは丁寧で、ネタの精度を着実に高めていった。
長く「関西で人気のあるコンビ」という立ち位置だったが、全国区の知名度を得るには時間がかかった。結成から十年以上を経て、賞レースでの躍進を機に一気に全国のお茶の間へと知られていくことになる。下積みの長さゆえに芸が練られており、「いぶし銀」と評されることも多い。
芸風[編集]
見取り図の漫才は、大阪の街に実在しそうな「濃い人物」や「あるある」を題材にしたしゃべくりが中心。リリーのとぼけたボケに盛山が的確かつ愛のあるツッコミを入れる王道スタイルだが、その掛け合いには独特のリズムと温度がある。
特徴的なのは、二人の「育ちの良くなさそうな見た目」とは裏腹の、どこか牧歌的で人情味あふれる世界観。ガラの悪い設定を扱っても陰湿にならず、笑った後に温かい気持ちが残るのが見取り図の漫才の不思議な魅力だ。盛山の自虐や、リリーの地元トークなど、二人の人生がそのままネタの土壌になっており、リアリティと笑いが地続きになっている。
ブレイク[編集]
転機は『M-1グランプリ』だった。2018年に初の決勝進出を果たすと、そこから2020年まで3年連続でファイナリストに名を連ね、2020年大会では第3位という好成績を収めた。賞レースでの活躍によって全国的な知名度を獲得し、テレビのバラエティ番組にも引っ張りだことなる。
ブレイク後は、二人のキャラクターを活かしたトーク番組やロケ番組で人気を集め、2025年には冠レギュラー番組もスタート。漫才で名を上げ、トークと人柄で活躍の場を広げていく、王道のキャリアを歩んでいる。コワモテな見た目が、いまや「親しみやすい人気者」のイメージへと完全に塗り替わった。
人物・関係性[編集]
盛山とリリーは、お笑い界でも屈指の「仲良しコンビ」として知られる。プライベートでも一緒に過ごすことが多く、その距離感の近さが漫才の自然な空気感につながっている。互いの長所と短所を熟知し、ネタでもトークでも息の合った掛け合いを見せる。
二人は千鳥 (お笑いコンビ)やかまいたち (お笑いコンビ)といった同郷・近い世代の人気コンビとも交流が深く、関西芸人ネットワークのなかで愛されるポジションにいる。後輩からも慕われ、先輩からも可愛がられる、ちょうど良い「中堅」の立ち位置を確立している。
見た目と中身のギャップ[編集]
見取り図というコンビを語るうえで欠かせないのが、「見た目と中身のギャップ」という大きな武器である。金髪サングラスのリリーと、スキンヘッドで強面の盛山。初見では「怖い人たち」という印象を持たれがちだが、漫才やトークが始まると、その印象は一瞬で覆る。リリーの脱力したボケと、盛山の人情味あふれるツッコミ。二人の根っこにある優しさと素朴さが、見た目とのコントラストを際立たせ、観客の心をぐっと掴むのだ。
このギャップは、テレビのバラエティでも大いに機能している。コワモテの二人が後輩に優しくしたり、天然な一面を見せたりするたびに、視聴者は「ええ人やん」と好感を抱く。第一印象でいったん損をして、その後でぐっと得をする——この構図こそが、見取り図が幅広い層に愛される最大の理由と言えるだろう。
大阪芸人としての存在感[編集]
見取り図は、関西のお笑い文化を体現するコンビでもある。彼らの漫才に登場する「濃いおっちゃん」や「ご近所のヤンチャな兄ちゃん」は、大阪の街に確かに存在しそうなリアリティを帯びている。盛山の人物観察眼と、リリーの実体験に根ざしたトークが組み合わさることで、ただの作り話ではない地に足のついた笑いが生まれる。
近い世代の千鳥 (お笑いコンビ)やかまいたち (お笑いコンビ)、後輩のロングコートダディやさや香らとともに、関西芸人の層の厚さを支える存在でもある。賞レースで磨いた漫才の技術と、人柄ありきのトーク。その両輪で、見取り図はこれからも長く第一線で活躍していくに違いない。
炎上とバズ[編集]
- 盛山のスキンヘッドの容姿いじりや自虐ネタがSNSでたびたびバズり、「見た目に反して優しい」というギャップが好感を呼んだ。
- リリーの派手なファッションと、それに似合わない天然エピソードのギャップが話題になり、切り抜き動画が拡散された。
- 『M-1グランプリ』3年連続決勝進出・3位という成績が「実力派」として高く評価された。
- 盛山の結婚発表は、相方リリーのリアクションも含めてニュースになり、温かい祝福が集まった。
余談[編集]
- コンビ名「見取り図」は、家の間取り図に由来するとされ、シンプルながら覚えやすい語感が人気。
- 二人とも見た目はコワモテだが、実際は人当たりが良く、共演者やスタッフからの評判がすこぶる良いらしい。
- リリーの地元・岡山県和気町のエピソードは漫才やトークの定番で、地元愛の強さがうかがえる。
- 盛山はネタ作りを担う一方で、トークでは天然ボケを連発し、「どっちがボケか分からない」と言われることもある。
- 派手な見た目から損をしがちだが、その分「実は良い人」と分かったときのギャップで一気にファンを掴むタイプ。
- 結成から長い下積みを経ているぶん、売れてからの謙虚な姿勢が業界内で好感を持たれている。
- 盛山は容姿をいじられても全く動じず、むしろ自ら積極的にネタにしていく姿勢が「潔い」と評価されている。
- リリーは岡山の自然豊かな町の出身で、都会的な見た目とのギャップがトークのフックになっている。
- 二人は劇場での実力に定評があり、テレビでブレイクする前から「ライブが面白いコンビ」として演芸通に知られていた。
- コンビ仲の良さは芸人の間でも有名で、長年連れ添ったからこそ出せる「呼吸の合った漫才」が持ち味。
- 派手な見た目から「過去はヤンチャだったのでは」と思われがちだが、本人たちは至って真面目に芸の道を歩んできた苦労人である。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 吉本興業 公式プロフィール