死んだ数だけ超強化 -デスペナルティ-

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死んだ数だけ超強化 -デスペナルティ-
脚本 波摘
作画 クリエイティブハウスポケット
スタジオ クリエイティブハウスポケット
ジャンル 現代ダンジョン/バトル
出版社 HykeComic
配信 ピッコマ
略称 デスペナ
原作 波摘


概要[編集]

死んだ数だけ超強化 -デスペナルティ-とは、波摘原作による日本の縦読み漫画作品である。作画は有限会社クリエイティブハウスポケットが担当し、HykeComic名義で制作されてピッコマで配信されている。

詳細[編集]

物語の舞台は、世界各地にタワー型のダンジョン「魔天楼」が出現した現代の日本。主人公の高道吉登はコンビニ店員として働いていたが、一攫千金を狙って攻略者となる。しかし武器や装備に投じる資金がなく、すでに先行している攻略者たちに大きく出遅れる。

そこで吉登は、ダンジョン内での蘇生を可能にするスキル「無限蘇生」を手に入れる。ただしこのスキルには、蘇生のたびに永続する弱体化がランダムで付与されるという代償がある。ところが隠し部屋で入手したレアスキル「反転」によって、その弱体化の効果がすべて逆向きに作用するようになり、死ぬたびに強くなるという状態が成立する。

仕掛けの構造[編集]

本作の中心にあるのは、罰として設計されたものを利得に読み替えるという一点の反転である。ゲームにおける「デスペナルティ」は、死亡に対して経験値や所持品の損失を課すことで、慎重に遊ばせるための仕組みとして置かれている。本作はその仕組みをそのまま持ち込んだうえで、符号だけをひっくり返した。

この設計は、縦読み漫画の連載形式と非常に噛み合っている。主人公が強くなるたびに理由を説明する必要がなく、死ねば強くなるという一文で毎回の強化が正当化されるため、1話ごとに区切って読む形式でも話の前提を見失わない。同時に、主人公が危険な行動を取るほど得をするという構造になるため、他の作品では避けられる「あえて死ににいく」場面を見せ場として使える。

一方で、この型は強化の上限をどこに置くかという問題を抱えている。死ねば必ず強くなる以上、時間が経つほど主人公が無制限に強くなり、脅威を成立させる難度が上がる。強さの指標が物語の途中で機能しなくなる問題は少年漫画の長期連載でも繰り返し指摘されてきたもので、この系統の作品はいずれも同じ課題に直面する。

スタジオ制作という体制[編集]

本作で目を引くのは、作画者の欄に個人名ではなく制作会社の名前が入っている点である。クリエイティブハウスポケットはイラスト制作を手がける会社で、本作の作画を会社として担当している。

これは韓国発祥のウェブトゥーン(縦読み漫画)で一般的な制作方式が日本にも入ってきたことを示す例である。縦読み形式はフルカラーが前提で、1話あたりの絵の量が漫画雑誌の連載より多くなる。線画・着色・背景・演出を分担しなければ更新の間隔を保てないため、作家個人ではなく工程を分けたチームが制作単位になる。作者名が個人でない作品が増えているのは、作風の問題ではなく、この生産体制の違いから来ている。

同じ理由で、ウェブトゥーン形式の作品では作家性よりも連載を止めないことが優先されやすい。担当者が入れ替わっても絵柄と品質を保てることが体制の利点であり、個人の負担で週刊連載を支えてきた日本の漫画とは、そもそも設計思想が異なっている。

余談[編集]

「魔天楼」という舞台の名称は、高層ビル群を指す「摩天楼」をもじったものである。現代の都市にダンジョンが出現するという設定自体は、推しにささげるダンジョングルメをはじめ近年この系統で定番になっており、通勤圏内に異世界がある状態を作ることで、日常の生活と攻略を同じ画面に置けるという利点がある。主人公がコンビニ店員として登場するのも、この型では珍しい導入ではない。

なお「デスペナ」という略語は、もともとオンラインゲームの利用者のあいだで使われてきた言い回しで、説明なしに通じる語として題名に取り込まれている。なろう系や現代ダンジョンものの題名にゲーム用語がそのまま入るのは、読者と作品が同じ語彙を共有していることを前提にできるからである。

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