| 完璧すぎるが故三度も婚約破棄された令嬢は隣国の王太子と結ばれる!? | |
|---|---|
| 作画 | 白瀬るい |
| ジャンル | 恋愛、ファンタジー |
| 出版社 | COMIC ROOM |
| 配信 | ピッコマほか |
| 原作 | COMIC ROOM |
概要[編集]
完璧すぎるが故三度も婚約破棄された令嬢は隣国の王太子と結ばれる!?とは、COMIC ROOM原作、白瀬るい作画の漫画作品である。ピッコマをはじめとする配信サービスで話単位で読める形式をとっており、優秀すぎるがゆえに三度も婚約を破棄された令嬢が、隣国から留学してきた王太子と近づいていく過程を描く。
詳細[編集]
どういう話か[編集]
魔法学園で首席を取り続ける令嬢ソフィアは、その優秀さゆえに妹ミアの強い嫉妬を買い、三人の婚約者を続けて奪われる。傷心のソフィアに、留学生である隣国の王太子ルークが声をかけ、魔法という共通の話題を通じて二人は距離を縮めていく。しかし妹の妨害は、この新しい関係にも向けられることになる。
「三度」という数の意味[編集]
婚約破棄ものは数多いが、本作が最初に提示するのは破棄そのものではなく、それが三度繰り返されたという事実である。
一度なら不運、二度なら相性の問題として処理できる。三度になると、読者は原因を主人公の外側に探し始める。つまりこの数字は、「主人公に落ち度はない」ということを説明せずに納得させるための仕掛けとして機能している。題名の段階で読者の見立てが固定されるので、本編は弁明から始めなくてよい。
同時に、繰り返しは主人公の側に諦めを植え付ける。三度断られた人物が四人目に期待しないのは自然であり、そこから始まる恋愛は「新しく好きになる話」ではなく「もう期待しないと決めた人が、決め直す話」になる。
優秀さが不利に働くという設定[編集]
本作の前提は、能力が高いことが評価につながらず、むしろ排除の理由になっているという点にある。
これは物語の都合で作られた理不尽ではなく、評価する側の物差しが何かという問題として書かれている。学園が測っているのは成績だが、婚約という関係で測られているのは別のものである。二つの物差しが食い違っているとき、片方で最上位にいることは、もう片方では何の意味も持たないどころか、扱いにくさとして計上されうる。
ハズレポーションが醤油だったので料理することにしましたが「物の価値は、どの物差しで測るかで決まる」という主題を持っていたのと、本作は同じ構造を人間に対して適用している。外れと判定された物と、完璧すぎると判定された人物は、判定の側に属しているという点で同じ位置にいる。
妹という配置[編集]
妨害者が姉妹である点は、この型の作品では定番に近い。外部の敵であれば距離を取れば終わるが、家族は生活の内側にいるため逃げ場がない。しかも家の立場としては、どちらの娘も家の評判に関わるので、周囲が公平に裁く動機を持ちにくい。
加害者を身内に置くことは、物語を長く続けるうえでも合理的である。決着をつけると家族関係そのものが終わってしまうため、完全な解決を先延ばしにする理由が自然に用意される。話単位で長く読ませる形式と、この配置は相性が良い。
縦読み形式との関係[編集]
ピッコマやLINEマンガで主流の、一話ごとに読む縦スクロールの形式では、各話に小さな山場が要る。感情が一段変化するたびに区切れる恋愛ものは、この要求に応えやすい。
本作のように、題名の時点で結末の方向(隣国の王太子と結ばれる)が示されている作品が多いのも同じ事情である。読者が毎日少しずつ読む形では、どこへ向かっているか分からない不安より、着くと分かっている場所へ近づく感覚のほうが続きやすい。
余談[編集]
題名に「!?」を付けて結末を半ば明かしながら疑問形にする書き方は、この分野で定着した作法のひとつである。断定すれば読む理由が減り、伏せれば一覧画面で内容が伝わらない。両方の要請を同時に満たす記号として使われている。
原作者名と出版社名がいずれもCOMIC ROOMと表記されているのは、個人の作家ではなく制作体制の側が原作を担っていることを示す。ピッコマやLINEマンガに並ぶ縦読み作品では、この形の作り方が珍しくなく、小説家になろうやカクヨムの投稿作を漫画にする経路とは出発点が異なる。
紙の単行本を経由せず電子書籍として刊行される作品が増えたことも、この分野の量を支えている。刷る前に売ることができるため部数の読みにくい新規題材でも企画が通りやすく、スマートフォンで読まれる前提であれば判型や印刷の制約も外れる。感想がSNSで共有され、インターネット上で作品名が指名検索されるところまでが一続きの流れになっている。同じ配信形式を共有する作品としてベタ惚れの婚約者が悪役令嬢にされそうなので。がある。