| 穂花 | |
|---|---|
| Honoka | |
| 本名 | 下村愛 |
| 生年月日 | 1982年9月2日 |
| 出身地 | 鹿児島県(2008年8月頃までは北海道と公表) |
| 身長 | 156cm |
| 血液型 | A型 |
| 活動期間 | 2004年 - 2008年(AV) |
| デビュー | 2004年 |
| ジャンル | 単体女優 |
| 事務所 | TIARA → グランドスラム |
| 主な受賞 | 日本アダルト放送大賞2007 女優大賞 |
| 別名 | 下村愛 |
概要[編集]
穂花(ほのか、1982年9月2日 - )とは、2000年代後半に活躍した日本の元AV女優・グラビアアイドルで、現在は本名の下村愛(しもむら あい)として活動する女優である。
「現役ナース」という触れ込みでグラビアに登場し、清楚なルックスと抜群のスタイルで一気にトップ女優へ駆け上がった。2004年から2008年までの約4年半で多数のアダルトビデオ作品に出演し、エスワンなどのメーカーで看板女優として活躍。日本アダルト放送大賞の女優大賞などを受賞し、グラビア出身単体女優ブームを象徴する一人とされる。
2008年12月にAV・グラビアからの引退を発表した後は、テレビドラマや映画に活動の軸を移した。2010年1月には生い立ちを綴った自叙伝『籠』を出版し、2015年6月1日には芸名を本名の「下村愛」に改めている。特撮ドラマ『非公認戦隊アキバレンジャー』の悪役マルシーナ役などで、AVファン以外にも名前が知られている。
詳細[編集]
グラビアからAVへ[編集]
看護師(准看護師)として働いていた経歴を持ち、2001年夏に上京したとされる。2003年12月9日発売の写真誌『ZaVaDa(ザバダ)』(『BOMB』増刊)創刊号に、「現役ナース、決意の初脱ぎ!!」の触れ込みでグラビアデビューした。この時点ではまだ芸名がなく、同誌で公募が行われた末に「穂花」という芸名が決まったという変わった経緯を持つ。
芸名の発表は2004年4月で、同月27日にはヌード写真集『ほのか 白脱衣の天使』を発売した。グラビアデビューと前後して、2004年2月から3月にかけてはテレビ東京の深夜ドラマ『究極癒し戦隊 ヴィーナス・エンジェル』にも出演している。2004年夏には鈴鹿8時間耐久ロードレースでレースクイーンを務めた。
AVデビュー作は、トライハートコーポレーションのセクシアレーベルから発売された『Virgin SexiA 蕾〜つぼみ』である。日本語の資料では2004年8月6日発売とされ、6月とする資料もある。柔らかな雰囲気とボリュームのあるボディが評判となり、デビュー直後から単体女優のトップ層へ食い込んでいった。
トップ女優としての全盛期[編集]
デビュー後しばらくはセクシア、コスモス映像などから作品を発表していたが、2006年3月からはエスワン(S1 NO.1 STYLE)とプレミアムの2メーカーを中心に活動するようになった。いずれも北都グループ系のアダルトビデオメーカーで、同グループの看板女優の一人として毎月のように新作が発売された。2007年と2008年にはアイデアポケットからも作品が出ている。
エスワン作品では、同時期のトップ女優だった麻美ゆまとの共演作も話題になった。同社の「ハイパー」シリーズを中心とする総集編・企画作品は業界イベント「AV OPEN」で上位に入り、穂花もその出演者に名を連ねた。
販売面でも存在感は大きく、DMM(現・FANZA)の年間女優ランキングでは2006年に2位、2007年に3位に入った。引退から数年後の2012年に行われた同サイトの歴代AV女優ランキングでも37位に入っている。同時期のトップ層には蒼井そら・吉沢明歩・範田紗々らがおり、穂花は「グラビアでも通用する単体女優」の代表格として語られることが多い。
受賞歴[編集]
グラビア・AVの両面で人気を集め、雑誌『ビデオボーイ』の「ナイスボディ賞」を2005年・2006年と2年連続で受賞した。2007年3月15日には日本アダルト放送大賞(2006年度)の女優大賞を受賞し、名実ともにこの時期を代表する単体女優の座を確かなものにした。
2008年には、業界最大規模のコンテスト「AVグランプリ2009」(AVGP2009)のメインサポーターを俳優の萩原流行とともに務めた。業界の顔役として、授賞式の進行などにも関わっている。
プロフィールの変遷[編集]
穂花はデビュー当初からプロフィールを何度も書き換えてきたことで知られる。出身地は当初「北海道」とされていたが、2008年8月頃から「鹿児島県」に変更された。北海道でイベントを行った際には、プロフィール上の出身地が事実と異なっていたことをファンに明かして謝罪している。
生年月日も「1985年6月20日」「1983年6月20日」と変遷し、後年に「1982年9月2日」へ落ち着いた。媒体によって設定が食い違っていたため、ファンの間では長く「本当のプロフィールはどれなのか」が話題になった。公称のスリーサイズは2008年時点でB85・W56・H85、身長は156cm、血液型はA型とされる。
当時のAV業界では、事務所やメーカーの方針で年齢や出身地を「設定」として調整することが珍しくなかった。穂花の場合は、引退後の自叙伝などで本人の口から経歴が語られたことで、変遷の経緯がはっきりした点が特徴的である。
引退[編集]
2008年12月、AV・グラビアともに年内で引退することを発表した。最後の作品はプレミアムから2008年12月7日に発売された作品で、同月20日には東京都内のショップで最後のイベントを開いた。AV出演期間は約4年半で、ほぼ毎月新作が出るペースを最後まで保っていた。
AV女優時代はTIARA(ティアラ)に所属していたが、2009年頃にグランドスラムへ移籍し、以降はタレント・女優として活動している。引退後もしばらくはブログを続けていた。
女優としての活動[編集]
AV現役中から一般のテレビドラマや映画にも出演していた。2006年にはテレビ東京のドラマ『下北GLORY DAYS』に仁科夏目役で出演し、同年は『クピドの悪戯 虹玉』(テレビ東京)や『世にも奇妙な物語 秋の特別編』の一編「部長OL」(フジテレビ)にも出演した。
映画では、井口昇監督の『片腕マシンガール』(2008年)に出演した。同作は海外でも話題になり、穂花の名前が海外のカルト映画ファンに知られるきっかけになった。
引退後はドラマへの出演が増え、『特命係長 只野仁 スペシャル '09』(2009年、テレビ朝日)、『古代少女ドグちゃん』(2009年、MBS)、『それでも、生きてゆく』(2011年、フジテレビ)、『幼獣マメシバ』(2011年)、『花嫁のれん』第2シリーズ(2011年、東海テレビ)などに出演した。NHK BSプレミアムの時代劇『陽だまりの樹』(2012年)や『おそろし〜三島屋変調百物語』(2014年)にも出ている。
2012年4月から放送された特撮パロディドラマ『非公認戦隊アキバレンジャー』(BS朝日・TOKYO MX)では、敵組織の幹部マルシーナを演じた。2013年の続編『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』にも続投しており、特撮ファンの間では「マルシーナの人」として認知されている。
映画では『ヘクトパスカル』(2009年)、西村喜廣監督の『ヘルドライバー』(2010年)、松本准平監督のデビュー作『まだ、人間』(2012年)、『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』(2012年)、『箱入り息子の恋』(2013年)、『東京闇虫』(2013年)、『妻が恋した夏』(2014年)などに出演した。『まだ、人間』での演技は英字紙の映画評でも取り上げられている。
本名「下村愛」での活動[編集]
2015年6月1日、自身のFacebookで芸名を本名の「下村愛」に変更したことを公表した。改名後は主に女優として活動しており、同年6月20日放送の『土曜ワイド劇場』「京都南署鑑識ファイル9」(テレビ朝日)、2017年5月24日放送の『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日)などに出演している。
映画では、平山夢明の短編を亀井亨監督が映画化した『無垢の祈り』(2016年公開)に出演した。
一方で、2018年以降の出演作や近況については、報道で確認できる情報が少ない。2026年時点では、AV女優「穂花」として新たに活動を再開したという報道はない。
主な作品[編集]
写真集・著書[編集]
- 『ほのか 白脱衣の天使』(2004年4月27日)- ヌード写真集
- 『小悪魔セックス』(ベストセラーズ、2009年1月)
- 『体の快楽 愛のカタチ』(双葉社、2009年7月)- 5編を収めた短編小説集
- 『籠』(主婦の友社、2010年1月)- 自叙伝
主なテレビドラマ[編集]
- 『究極癒し戦隊 ヴィーナス・エンジェル』(2004年、テレビ東京)
- 『下北GLORY DAYS』(2006年、テレビ東京)- 仁科夏目 役
- 『世にも奇妙な物語 秋の特別編』「部長OL」(2006年、フジテレビ)
- 『クピドの悪戯 虹玉』(2006年、テレビ東京)
- 『特命係長 只野仁 スペシャル '09』(2009年、テレビ朝日)
- 『古代少女ドグちゃん』(2009年、MBS)
- 『傍聴マニア09』(2009年、読売テレビ)
- 太宰治短編小説集『犯人』(2010年、NHK衛星第2)
- 『それでも、生きてゆく』第8・9話(2011年、フジテレビ)
- 『幼獣マメシバ』(2011年)
- 『花嫁のれん』第2シリーズ(2011年、東海テレビ)
- 『金曜プレステージ』「女医・倉石祥子」(2012年、フジテレビ)
- 『非公認戦隊アキバレンジャー』(2012年・2013年、BS朝日ほか)- マルシーナ 役
- 『陽だまりの樹』第9話(2012年、NHK BSプレミアム)
- 『モメる門には福きたる』(2013年、東海テレビ)
- 『おそろし〜三島屋変調百物語』第3話(2014年、NHK BSプレミアム)
- 『土曜ワイド劇場』「京都南署鑑識ファイル9」(2015年、テレビ朝日)
- 『警視庁捜査一課9係』(2017年、テレビ朝日)
主な映画[編集]
- 『片腕マシンガール』(2008年)
- 『ヘクトパスカル』(2009年)
- 『ヘルドライバー』(2010年)
- 『まだ、人間』(2012年)
- 『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』(2012年)
- 『箱入り息子の恋』(2013年)
- 『東京闇虫』(2013年)
- 『妻が恋した夏』(2014年)
- 『無垢の祈り』(2016年)
バラエティ[編集]
- 『やりすぎコージー』夏のモンロー祭り(2005年、テレビ東京)
- 『今年も生だよ芸人集合 笑いっぱなし伝説』(2006年・2007年元日、テレビ東京)
余談[編集]
- 芸名「穂花」がファン公募で決まったのは、デビュー前から名前を売り出すグラビアアイドルとしては珍しいケースである。
- 「現役ナース」という肩書きは当時のグラビア界でも強いフックとなり、デビュー前から注目を集める一因になった。当時のプロフィールでは准看護師の資格を持つことが紹介されていた。
- プロフィール上の趣味はギター、水泳、バレーボール、歌舞伎鑑賞、犬の散歩などとされていた。
- AV業界内の位置づけとしては、1990年代の小室友里、2000年代前半の及川奈央らに続く「一般メディアでも通用する単体女優」の系譜に連なる。後の世代では紗倉まなや三上悠亜のように、AV女優が文筆やタレント業で活動の幅を広げる流れが一般化したが、穂花は自叙伝や小説を出版した点でその先駆けの一人といえる。
- 『片腕マシンガール』『ヘルドライバー』など、いわゆる日本のスプラッター系カルト映画に続けて出演しており、海外の映画ファンの間では「Honoka」名義で知られている。
- 2015年の改名以降の出演作は「下村愛」名義でクレジットされているため、作品を探す際は両方の名前で検索する必要がある。