概要[編集]
都市伝説。現代社会の噂話や怪談の一種であり、都市生活を背景に口承された不確かな物語。証明困難な体験談や巧妙な創作が入り混じり、社会の不安や関心、流行を反映。口伝文化の現代版として、特にインターネット普及後の情報伝播速度増大が特筆される現象。
定義[編集]
「都市伝説(urban legend)」という名称は、1969年にフランスの社会学者エドガール・モランによって初めて用いられ、1980年代に入るとアメリカの民俗学者ジャン・ハロルド・ブルンヴァンドによって広く普及した。 ブルンヴァンドは都市伝説の前提条件として次の3点を挙げている。
強い訴求力を持つ日常的な物語であること。
実際の信念に基づいていること。
意味のあるメッセージや道徳的規範を示していること。
これによれば、大衆に「怪談」と呼ばれている多くの話は、実際には「都市伝説」の定義により合致しているといえる。定義がより明確であるため、学術誌や文芸誌などの媒体では怪談よりもこの表現が好まれることもある。 しかし一般には、怪談と都市伝説を区別しない場合が多い。舞台が都市に限定されないため、学界の一部では名称を「現代伝説」に置き換えるべきだという見解もある。
日本語としては1988年に版訳された『消えるヒッチハイカー』により定着。都市伝説ライター宇佐和通の定義により「特定困難な第三者の体験談として語られる、結末が見事に組み立てられた物語」とも解釈される。
歴史[編集]
都市伝説の起源は古代の妖怪話や神話に遡る。奈良~平安期の『今昔物語集』には河童や鬼火など自然現象の説明や恐怖の物語が存在。江戸時代に印刷技術の発展で怪談文化が活性化。夜道に現れる幽霊話が民間娯楽化。近代に入り社会不安を反映する新説話が都会を中心に広がった。1970年代には「口裂け女」が日本初の純国産都市伝説として著名。インターネット時代に多数の新説話が創発され、ネット都市伝説ジャンルを形成。
余談:口裂け女の話には“ポマード”が苦手という独特な救済策が伝わる。実は子供心にかなったジョークが派生した結果との説も存在。
分類[編集]
都市伝説は幅広い分類あり。生物系、幽霊・オカルト系、歴史ミステリー系、現代社会系、ネット発祥系に大別可能。
生物系[編集]
人面犬
首なしライダー
未確認生物UFO
幽霊・オカルト系[編集]
口裂け女
トイレの花子さん
杉沢村
きさらぎ駅
歴史ミステリー系[編集]
徳川埋蔵金
邪馬台国論争
坂本龍馬暗殺の謎
現代社会系[編集]
コカ・コーラ都市伝説
鮫島事件
白いソアラの話
ネット発都市伝説[編集]
杉沢村伝説
きさらぎ駅ネット書き込み