概要[編集]
ゼンレスゾーンゼロ(Zenless Zone Zero)とは、中国・上海のゲーム会社HoYoverse(miHoYo)が開発・運営する、アーバンファンタジー・アクションRPGである。2024年7月4日に基本プレイ無料で配信開始。略称は「ゼンゼロ」「ZZZ」。異常空間「ホロウ」に囲まれた近未来都市「新エリー都」を舞台に、プレイヤーは兄妹の「プロキシ」となって、個性的なエージェントたちとホロウに挑む。
詳細[編集]

インドネシア・ジャカルタで開催されたリリース記念イベント「Welcome To New Eridu」(2024年7月7日)(出典:ウィキメディア・コモンズ)
どんなゲーム?[編集]
『原神』『崩壊:スターレイル』に続くHoYoverseの新作で、同社のタイトルとしては初めて「スタイリッシュな3Dアクション」を真正面から看板に掲げた作品。対応機種はiOS・Android・Windows(PC)・PlayStation 5で、2025年6月6日にはXbox Series X|S版、2026年6月17日にはSteam版が追加された。アカウントデータは機種間で共有でき、スマホで日課をこなして家ではPS5やPCで遊ぶ、というスタイルが取れる。
ゲームエンジンはUnity。収益モデルはガチャによるキャラクター・武器の入手を中心とした課金制で、HoYoverse作品ではおなじみの形式である。
開発の経緯[編集]
2022年5月に初めてタイトルが発表され、同年8月にPC/iOS向けの第1回クローズドβテストを実施。その後2023年11月の第2回テスト、2024年4月の第3回テストとPS5向け技術テストを経て、2024年7月4日に全世界同時リリースとなった。
開発プロデューサーは李振宇(リー・ジェンユー)。インタビューでは『ペルソナ5』『デジモンワールド』『ストリートファイター』などから影響を受けたことが語られている。当初は人間キャラクター中心の構想だったが、制作の途中で「人間以外のプレイアブルキャラ」を積極的に入れる方針に切り替えたとされ、クマのベン・ビガーや狼のライカン、鬼の蒼角といった個性派が生まれた。
「レトロフューチャー」な世界観[編集]
本作の大きな特徴は、近未来なのにブラウン管テレビ、VHSのビデオテープ、ガラケー、ゲームセンター、ストリートグラフィティがあふれる独特のビジュアルである。作中ではホロウの影響で精密な最新機器が故障しやすく、その結果として「古くて頑丈な技術」が生き残っている、という設定的な裏付けがある。
主人公の兄妹が表向き経営しているのも、サブスク全盛の現代ではほぼ絶滅したレンタルビデオショップ「Random Play」。UIやメニュー画面にもビデオテープやCRTのノイズ表現が多用されており、ヒップホップやストリートファッションのテイストと合わせて「90〜00年代カルチャー×SF」という唯一無二の雰囲気を作っている。
新エリー都とホロウ[編集]
舞台となる世界では「ホロウ」と呼ばれる異常空間が突如として出現し、多くの都市を飲み込んだ。ホロウの内部には「エーテル」というエネルギー物質が満ちており、これに適応できなかった生物は怪物「エーテリアス」へと変貌してしまう。
そんな中でホロウに抗いながら発展し、さらにはホロウから採取したエーテル資源で繁栄を遂げたのが、人類最後の大都市とも言える「新エリー都」である。統治機構は複数の大企業で構成される「TOPS」と呼ばれる組織と結びついており、治安局、防衛軍、H.A.N.D.(ホロウ災害対策局)などの公的機関が街を守っている。都市は新エリー都の各区画(六分街、ルミナスクエアなど)に分かれ、シーズンごとに新しい街区やマップが追加されていく。
主人公とプロキシ[編集]
アキラとリン[編集]
プレイヤーは、兄のアキラ(CV:阿部敦)と妹のリン(CV:千本木彩花)のどちらかを操作キャラクターとして選ぶ。選ばなかった方も相棒として物語に登場し、ショップの店番やツッコミ役として掛け合いを見せる。英語版ではそれぞれWise(ワイズ)、Belle(ベル)という名前になっている。
二人は六分街でビデオ屋を営む一方、裏の顔として凄腕のプロキシ「パエトーン」として活動している。パエトーンの正体はネット上で伝説的存在として噂されており、治安局からもマークされている、という設定である。
プロキシとは[編集]
「プロキシ」とは、ホロウ内部の複雑で常に変化し続ける構造をナビゲートし、ホロウに潜入する人々(エージェント)を遠隔でサポートする案内人のこと。ホロウ内では方向感覚が狂い、普通の人間は迷えば二度と戻れないため、プロキシの存在は不可欠とされている。
主人公兄妹はホロウ探索支援システム「H.D.D.(Hollow Deep Dive System)」と、高性能AIのFairy(CV:石原夏織)を駆使してエージェントを導く。また、自身の意識をボンプ(後述)に接続して直接ホロウに潜入することもでき、相棒のボンプ「イアス」がその器として活躍する。
ボンプ[編集]
ボンプは、ウサギのような耳を持つ小型ロボットで、新エリー都ではペット・作業員・店員など、あらゆる場面で人間と共に暮らしている。「ンナ!」「ンナンナ」としか喋らないが、表情(モニターの目)とジェスチャーが豊かで、本作のマスコット的な存在である。
戦闘ではエージェント3人の他にボンプ1体を編成でき、自動で支援攻撃やバフを行う。爆弾を投げるボンプ、回復するボンプ、エージェントのコスプレをしたようなボンプなどバリエーションも多い。シーズン3の舞台ロスカリファでは「住民の約7割がボンプ」という、ボンプ好きにはたまらない設定の街が登場した。
陣営[編集]
本作のキャラクターは「陣営」と呼ばれるチーム単位で登場し、陣営ごとのストーリーや掛け合いが大きな魅力となっている。同じ陣営のキャラを編成するとボーナスが発生する仕組みもある。
| 陣営名 | 概要 | 主なメンバー |
|---|---|---|
| 邪兎屋 | 金にがめつい何でも屋。主人公たちの「お得意様」で物語の最初から登場する | ニコ・デマラ、アンビー・デマラ、ビリー・キッド、猫宮又奈 |
| ヴィクトリア家政 | 表向きは家事代行、実態は凄腕の傭兵(護衛)集団 | フォン・ライカン、エレン・ジョー、カリン・ウィックス、アレクサンドリナ・セバスチャン(リナ) |
| 白祇重工 | ホロウ災害後の復興工事を担う建設会社 | クレタ・ベロボーグ、アンドー・イワノフ、ベン・ビガー、グレース・ハワード |
| 対ホロウ特別行動部第六課 | H.A.N.D.直属の対ホロウ精鋭部隊。和風デザインが特徴 | 星見雅、月城柳、浅羽悠真、蒼角 |
| 治安局(刑事特別対応班) | 新エリー都の警察組織 | 朱鳶、青衣、ジェーン・ドゥ、セス・ローウェル |
| カリュドーンの子 | 荒野を走るバイカー集団 | シーザー・キング、バーニス・ホワイト、ライト、ルシア、パイパー・ウィール、プルクラ・フェリーニ |
| オボルス小隊 | 新エリー都防衛軍の小隊 | 11号、「トリガー」、オルペウス&「鬼火」、「シード」 |
| スターズ・オブ・リラ | 歌姫とそのボディガード | アストラ・ヤオ、イヴリン・シュヴァリエ |
| モッキンバード | 謎めいた怪盗集団 | ヒューゴ・ヴラド、ビビアン・バンシー |
| 雲嶽山 | 衛非地の山に拠る武門 | 儀玄、橘福福、潘引壺、葉瞬光 |
| 妄想エンジェル | 3人組アイドルユニット | 千夏、アリア、南宮羽 |
| ロスカリファ(外計局ほか) | シーズン3の舞台となる天空の島の組織 | ヴェリナ、ノルムー、シグリッド |
邪兎屋[編集]
物語の幕開けを飾る何でも屋。社長のニコは金に目がなく借金まみれ、アンビーは無口でマイペースな少女、ビリーは特撮ヒーロー「スターライトナイト」に憧れる機械人、猫宮又奈は猫耳のシリオン(獣人)と、全員が絶妙にポンコツで愛すべき連中。主人公兄妹との腐れ縁は本作の「ホーム感」を作っており、何バージョン経っても人気が衰えない。後にアンビーとビリーは強化版(「0号アンビー」「スターライトビリー」)としても実装された。
ヴィクトリア家政[編集]
メイド服と執事服に身を包んだ、上品なのに戦闘力がやたら高い集団。リーダーのライカンは狼のシリオンの紳士で、エレンはサメのシリオンのダウナー系女子高生メイド。エレンはリリース時の目玉キャラとして宣伝され、「サメちゃん」の愛称で大人気となった。
白祇重工[編集]
ホロウ災害からの復興工事を担う建設会社で、社長のクレタは小柄ながら豪快な姐御肌。副社長格のアンドー、熊のベン・ビガー、機械オタクのグレースと、ガテン系の熱さが魅力。メインストーリー第2章で中心的に描かれる。
対ホロウ特別行動部第六課[編集]
通称「六課」。若き虚狩り(ホロウ災害鎮圧のスペシャリストに与えられる称号)である課長・星見雅を筆頭に、苦労人の副課長・月城柳、飄々とした浅羽悠真、食いしん坊の鬼っ子・蒼角が所属する。刀・和装・狐耳といった和風要素と、雅の圧倒的な強さが話題となり、Ver.1.4の雅実装は本作初期の最大の盛り上がりの一つとなった。
カリュドーンの子[編集]
荒野を駆けるバイカー一家。リーダーのシーザーは「ボス」と慕われる豪快な女傑で、Ver.1.2のイベントレース「ツール・ド・インフェルノ」で主役を張った。火炎放射器を振り回すバーニス、寡黙なライトなど、マッドマックス的な世界観が新エリー都の都会パートと好対照をなす。
シーズン2以降の陣営[編集]
シーズン2では、衛非地の山岳にある武門「雲嶽山」が登場し、師匠の儀玄(CV:能登麻美子)やトラのシリオン・橘福福らによる中華武侠テイストの物語が描かれた。さらにアイドルユニット「妄想エンジェル」、怪談ハンター的な「怪啖屋」、浮波柚葉やアリスといった新顔が続々と加わり、陣営の数は二十近くにまで増えている。
ストーリー[編集]
シーズン1[編集]
序章では、邪兎屋がギャング組織との金庫争奪戦の末にホロウに落ち、主人公たちが救出に向かうところから物語が始まる。ここでFairyが兄妹のシステムに宿ることになる。
第1章「猫の落とし物」では猫宮又奈の過去と邪兎屋入りが、第2章では白祇重工の重機暴走事件とその背後にある怪物の存在が描かれる。第3章ではヴィクトリア家政や治安局を巻き込んだ高層ビルでの事件、第4章「ツール・ド・インフェルノ」では郊外のレースとカリュドーンの子、エーテル資源を巡る企業の陰謀が展開した。
Ver.1.4の第5章「星流れ、神鳴の奔るが如く」では、これまで登場した陣営が総出で共闘する一大決戦が描かれ、シーズン1の山場となった。その後もVer.1.6「忘却の廃墟にて」でオボルス小隊と「零号ホロウ」の謎、Ver.1.7「涙と過去を埋めて」で主人公兄妹の過去(11年前、旧都を壊滅させた零号ホロウの拡大と、兄妹の師匠的存在の関与)に迫る内容が描かれ、シーズン1が締めくくられた。
シーズン2[編集]
2025年6月6日のVer.2.0「雲霞の行き着く処」からシーズン2が開幕。新エリアとして郊外の「衛非地」や雲嶽山が追加され、マップ構造も大きく刷新された。シーズン2はVer.2.5「この身に『希望』を灯すとき」までで本編が完結し、Ver.2.6〜2.8はシーズン3へ繋ぐアウトロ的な位置付けとなった。
シーズン2後半では、フェアリーと並ぶ「四大AI」の存在、新エリー都を統治するTOPSとの密約、そして「初代虚狩り」と呼ばれる伝説的な人物たち(星見家の三代目当主、ボンプの発明者でもあるマルセルグループCEO「ミス・サンブリンガー」、主人公兄妹の出身であるヘーリオス研究所の創設者アーチ教授など)の存在が明らかになり、世界観のスケールが一気に広がった。Ver.2.8のタイトルは「新・エリー都の落日」と、かなり不穏である。
シーズン3[編集]
2026年6月17日、2周年を目前にしたVer.3.0「ある夢に遊ぶ者の告白」でシーズン3が開幕。舞台は空に浮かぶ天空の島「ロスカリファ」で、主島ブーアストラムに特別転校生として渡った主人公が、自分の体内に宿ったエーテルの力「ピュロイス」の正体を解き明かしていく。ピュロイスはプレイアブルキャラとしても無料配布された。
同バージョンでは外計局のヴェリナ(CV:斎藤千和)、ノルムー(CV:和泉風花)が登場し、ヴェリナは本作初の風属性エージェントとなった。Ver.3.1「ロング・グッドバイ」では初代虚狩りの一人でロスカリファの創設に関わるシグリッド(CV:甲斐田裕子)とレミエールが、Ver.3.2「秘密と、過去と、彼女たちと」(2026年9月9日)ではクラレッタ(CV:植田佳奈)、ロクシーが実装されている。2026年10月時点の最新バージョンはVer.3.2である。
バトルシステム[編集]
基本[編集]
戦闘はリアルタイムの3人称アクション。3人のエージェントと1体のボンプでパーティを組み、操作するのは1人で、ボタン一つで瞬時にキャラを交代しながら戦う。通常攻撃・回避・特殊スキル・強化特殊スキル・終結スキル(必殺技)などを組み合わせ、敵の攻撃は回避で避ける。回避がギリギリで成功すると「極限回避」となり、スローモーションや反撃のチャンスが生まれる。
ブレイクと連携スキル[編集]
本作の代名詞とも言えるのが「連携スキル」。敵に攻撃を当てるとブレイク値(Daze)が蓄積し、満タンになると敵がブレイク状態(スタン)になる。ブレイクした敵に重い一撃を当てると時間が止まり、控えのキャラが次々と飛び込んで連携攻撃を繰り出す。この「止まった時間の中で次のキャラを選ぶ」演出が非常に気持ちよく、PVやプレイ動画で最も映えるシーンとなっている。
パリィ支援[編集]
敵の攻撃が当たる直前、黄色い閃光の合図に合わせてキャラを交代すると「パリィ支援」が発動し、交代先のキャラが攻撃を弾き返す。格闘ゲーム的なジャストガードの気持ちよさを、キャラ交代というアクションに落とし込んだシステムである。パリィの後には「支援突撃」で反撃につなげられる。他にも「回避支援」「クイック支援」など、交代そのものが攻防の要になっているのが特徴。
属性・タイプ・装備[編集]
属性は物理・炎・氷・電気・エーテルの5種でスタートし、Ver.3.0で風が追加された。異常属性を蓄積させると燃焼・凍結・感電などの「属性異常」が発生する。キャラには「強攻」「撃破」「異常」「支援」「防護」の特性があり、シーズン2では儀玄の登場とともに新特性「命破」も追加された。装備はキャラの特性に合った武器「音動機(W-エンジン)」と、セット効果を持つ「ドライバディスク」で強化する。
TVモードの廃止[編集]
リリース当初のホロウ探索は、ブラウン管テレビのマス目を一枚ずつ進む独特の「TVモード」(盤面探索)だった。レトロゲーム風で雰囲気はあったものの、戦闘のテンポを阻害するとしてプレイヤーの賛否が分かれ、運営はVer.1.2以降メインストーリーでの比率を大幅に減らした。一部のイベントやモードでは今もTVモードが残っている。こうした「不評な要素を素早く引っ込める」柔軟な運営姿勢は、本作の特徴として評価されることが多い。
主要キャラクターと声優[編集]
日本語版のキャストには有名声優が多数起用されている(声優は日本語版)。
| キャラクター | 陣営 | 日本語CV |
|---|---|---|
| アキラ | 主人公 | 阿部敦 |
| リン | 主人公 | 千本木彩花 |
| Fairy | AI | 石原夏織 |
| ニコ・デマラ | 邪兎屋 | 芹澤優 |
| アンビー・デマラ | 邪兎屋 | 種崎敦美 |
| ビリー・キッド | 邪兎屋 | 林勇 |
| 猫宮又奈 | 邪兎屋 | 原由実 |
| エレン・ジョー | ヴィクトリア家政 | 若山詩音 |
| フォン・ライカン | ヴィクトリア家政 | 小林親弘 |
| アレクサンドリナ・セバスチャン | ヴィクトリア家政 | 新井里美 |
| カリン・ウィックス | ヴィクトリア家政 | 五十嵐裕美 |
| クレタ・ベロボーグ | 白祇重工 | 井口裕香 |
| ベン・ビガー | 白祇重工 | 濱田賢二 |
| 星見雅 | 対ホロウ六課 | 小清水亜美 |
| 月城柳 | 対ホロウ六課 | 名塚佳織 |
| 浅羽悠真 | 対ホロウ六課 | 柿原徹也 |
| 蒼角 | 対ホロウ六課 | Machico |
| 朱鳶 | 治安局 | 井上麻里奈 |
| ジェーン・ドゥ | 治安局 | 島村侑 |
| 11号 | オボルス小隊 | 藤井ゆきよ |
| シーザー・キング | カリュドーンの子 | 佐藤利奈 |
| ヒューゴ・ヴラド | モッキンバード | 福山潤 |
| イヴリン・シュヴァリエ | スターズ・オブ・リラ | 日笠陽子 |
| 儀玄 | 雲嶽山 | 能登麻美子 |
| ダイアリン | ― | 竹達彩奈 |
| プロメイア | ― | 鬼頭明里 |
| シーシィア | ― | ファイルーズあい |
| ヴェリナ | ロスカリファ(外計局) | 斎藤千和 |
なお「シード」の老年版を玄田哲章、盤岳を速水奨が演じるなど、ベテラン勢の起用も目立つ。
音楽[編集]
音楽はHoYoverseの社内サウンドチームが手がけ、周彬(Zhou Bin)、楊武韜、宋培岩、雷声らがクレジットされている。ヒップホップ、エレクトロ、ドラムンベース、ファンク、ジャズなど、ストリート寄りのジャンルを中心にしたサウンドトラックが特徴で、街中の看板やショップから流れる「街の音楽」として世界観づくりに大きく貢献している。
ゲーム内には主人公たちのショップでかけられるレコードや、特定の店で流れるBGMを収集する要素もあり、音楽好きには嬉しい作り。リリース直後の2024年7月には、YouTubeの24時間配信で有名な「Lofi Girl」とコラボし、リンがLofi Girlの部屋で勉強する特別映像と、本作楽曲のローファイリミックスが公開された。バージョンアップごとにキャラクターをイメージしたテーマソングやMVが制作され、アニメ調の短編映像と合わせて公開されるのも恒例となっている。
コラボ・プロモーション[編集]
世界各地でのプロモーションも派手で、インドネシアの19都市でのグラフィティアート、フィリピン・マニラのLRT(高架鉄道)の広告ジャック、世界19都市での「新エリー都シティツアー」などが展開された。
日本国内でもリアルコラボが非常に多い。主なものは以下の通り。
- ファミリーマート:対ホロウ六課キャンペーン(2024年12月)、限定ステッカー(2025年1月)、コカ・コーラとのコラボ(2026年1月)
- ピザーラ:コラボキャンペーン(2025年5〜6月)
- GiGO:キャンペーン(2025年夏)、サンリオとの合同プライズ(2026年2月)
- 渋谷MODI:『原神』『崩壊:スターレイル』との合同ストア(2025年11月)
- カラオケまねきねこ(2026年2〜4月)
- スシロー(2026年6〜7月)
- 明治×ローソン/セブン-イレブン:コラボチョコとグッズ配布(2026年7〜8月)
- ウェンディーズ・ファーストキッチン(2026年8〜9月)
- ZOZOTOWN:渋谷でのポップアップストア(2026年8月)
2周年となる2026年夏には、ベルサール秋葉原で大型オフラインイベントも開催された。
売上・評価[編集]
売上・ダウンロード[編集]
リリースからわずか3日で全世界5,000万ダウンロードを突破。事前登録者数は4,000万人を超えたとされる。モバイル版の売上は最初の11日間で約5,200万ドル、最初の1か月で約1億ドルに達し、PC・PS5を含めた全プラットフォームの2024年7月の売上は22億元を超えたとも報じられた。
Sensor Towerの推計によると、リリースから2年間のモバイル累計売上は約6億ドル。地域別では日本が約42%を占めて最大で、中国(約27%)、アメリカ(約10%)が続く。HoYoverse作品は通常中国が最大の市場であることが多いため、「日本で一番売れているHoYoverseゲーム」という珍しい構図になっている。一方で2年目の売上は1年目から約51%減少したとされ、『原神』の同期間比では約17%にとどまる。日次売上の最高記録はVer.2.5配信日の2025年12月30日で、約1,070万ドルとされる。
評価[編集]
メディア評価は概ね好意的で、Metacriticのメタスコアは PC版77、PS5版73、iOS版72。ファミ通のクロスレビューでは40点満点中34点、IGNでは8/10を獲得した。一方でPC Gamer UKは戦闘を「単純」と評して55点をつけるなど、辛口の評価もあった。
アクションの爽快感、アニメーションの作り込み、サウンドトラック、キャラクターデザインの幅広さ(特に人間以外のキャラ)が高く評価された。逆に、序盤のTVモードの冗長さや、初期キャラを使い続けることになる序盤の単調さなどは批判されている。
受賞歴[編集]
- The Game Awards 2024:ベストモバイルゲーム、プレイヤーズ・ヴォイス ノミネート
- App Store Awards 2024:iPhone Game of the Year ノミネート
- gamescom award 2024:ベストモバイルゲーム ノミネート
- PlayStation Partner Awards:Partner Award 受賞
- New York Game Awards 2025:A-Train Award(ベストモバイルゲーム)受賞
展開史[編集]
| バージョン | 配信日 | サブタイトル | 主な新エージェント |
|---|---|---|---|
| 1.0 | 2024年7月4日 | ― | リリース |
| 1.1 | 2024年8月14日 | ネズミ色のブルース | 青衣、ジェーン、セス |
| 1.2 | 2024年9月25日 | ツール・ド・インフェルノ | シーザー、バーニス |
| 1.3 | 2024年11月6日 | 虚ろに潜む報復劇 | 月城柳、ライト |
| 1.4 | 2024年12月18日 | 星流れ、神鳴の奔るが如く | 星見雅、浅羽悠真 |
| 1.5 | 2025年1月22日 | 輝きのモーメント | アストラ、イヴリン |
| 1.6 | 2025年3月12日 | 忘却の廃墟にて | 0号アンビー、「トリガー」、プルクラ |
| 1.7 | 2025年4月23日 | 涙と過去を埋めて | ビビアン、ヒューゴ |
| 2.0 | 2025年6月6日 | 雲霞の行き着く処 | 儀玄、橘福福、潘引壺 |
| 2.1 | 2025年7月16日 | 遅れてきた波の花たちに | 浮波柚葉、アリス |
| 2.2 | 2025年9月4日 | 穏やかな夜をよしとせず | 「シード」、オルペウス&「鬼火」 |
| 2.3 | 2025年10月15日 | いまでも夢を覚えていますか | ルシア、イドリー、狛野真斗 |
| 2.4 | 2025年11月26日 | 遥かなる深淵に臨めども | ダイアリン、盤岳 |
| 2.5 | 2025年12月30日 | この身に『希望』を灯すとき | 葉瞬光、照 |
| 2.6 | 2026年2月6日 | いつかの妄想に、アンコール | 千夏、アリア |
| 2.7 | 2026年3月24日 | 英雄は過去に死せず | 南宮羽、シーシィア |
| 2.8 | 2026年5月6日 | 新・エリー都の落日 | プロメイア、スターライトビリー |
| 3.0 | 2026年6月17日 | ある夢に遊ぶ者の告白 | ヴェリナ、ノルムー、ピュロイス |
| 3.1 | 2026年7月29日 | ロング・グッドバイ | レミエール、シグリッド |
| 3.2 | 2026年9月9日 | 秘密と、過去と、彼女たちと | クラレッタ、ロクシー |
バージョンはおおむね6週間ごとに更新されており、1.x系がシーズン1、2.x系がシーズン2、3.x系がシーズン3に対応する。
炎上とバズ[編集]
- TVモード問題:リリース当初の盤面探索は「戦闘がしたいのにマス目移動が長い」と不評で、運営はシーズン1中盤以降に大幅縮小した。結果として「プレイヤーの声に応えた」として好意的に受け止められた。
- 男性キャラ問題:女性キャラ中心の実装ペースが続く中、Ver.2.3で男性キャラの狛野真斗が配布寄りのA級で実装されたことに対し、男性キャラの実装を待っていたファンから不満の声が上がったとされる。
- シーズン3のミニゲーム寄り批判:Ver.3.0の予告番組では、新マップやミニゲーム、イベントの紹介に比重が置かれていたことから、一部で「アクションゲームなのに戦闘コンテンツが少ない」という声が出たとされる。
- バズ:エレンや星見雅、儀玄の実装時はSNSでトレンド入りし、PVやキャラクターデモ映像は毎回大きな再生数を集めている。サメのシリオン・エレンの「サメちゃん」人気は特に大きく、ファンアートやコスプレの定番となっている。
余談[編集]
- 本作のUI・演出にはビデオテープやブラウン管テレビのモチーフが多用されており、ロード画面やメニュー切り替えのノイズ演出まで「ビデオ屋の世界観」で統一されている。
- ゲーム内のビデオ屋「Random Play」では、店に置くビデオのジャンル選びや客への接客といったミニゲームがあり、作中架空映画のパロディタイトルが多数登場する。
- ボンプは公式グッズでも圧倒的な人気を誇り、ぬいぐるみやフィギュアなどが多数発売されている。コスプレイベントでもボンプの着ぐるみ・被り物は定番となっている。
- 日本が売上の最大市場という構図は、ストリートカルチャーやアニメ的な作画表現が日本のユーザーに刺さったためと分析されることが多い。
- 2026年2月にはクラウド版もリリースされ、端末容量を気にせず遊べるようになった。
- シーズン3で追加されたロスカリファは、全体的にレトロフューチャーな学園都市的雰囲気で、新エリー都のストリート感とはまた違った「空の島」の明るい空気が特徴となっている。