概要[編集]

THE SECOND(ザ・セカンド)とは、フジテレビが主催する、結成16年目以上のコンビを対象とした漫才の賞レースである。正式名称は「THE SECOND 〜漫才トーナメント〜」。2023年に始まった。

詳細[編集]

大会が作られた理由[編集]

M-1グランプリには結成15年以内という出場資格があり、それを超えた漫才師には全国規模の漫才の賞レースがなかった。THE SECOND はその空白を埋める位置に設けられている。第1回は吉本興業110周年とフジテレビ開局65周年の記念特別番組として放送された。

芸歴の上限で区切る大会と下限で区切る大会が併存することの意味は、評価の窓口が年齢層ごとに分かれるという点にある。賞レースの効果は賞金より露出にあり、露出は出演依頼の量に直結する。窓口が一つしかなければ、その条件から外れた時点で評価が更新される機会そのものが消える。

形式[編集]

1対1のトーナメント方式を採用し、観客による採点で勝敗を決める。審査員が合議で順位を付けるM-1グランプリキングオブコントとは異なり、その場の観客の評価がそのまま数字になる。

この方式には両面がある。専門家の基準ではなく客席の反応を直接反映するため、技術的な評価と観客の笑いのずれが生じにくい。一方で、対戦相手との相性や出番の順序による影響が大きく、同じネタでも組み合わせ次第で結果が変わりうる。トーナメントという形式を選んだ以上は避けられない性質である。

近年の大会[編集]

2026年大会は過去最多となる152組がエントリーし、2回のノックアウトステージを経て8組が勝ち上がった。グランプリファイナルは5月16日に放送され、結成18年目のトットが金属バットとの決勝を制して4代目王者となった。優勝賞金は1000万円で、副賞としてフジテレビ系22番組への出演権が贈られている。

副賞の意味[編集]

出演権が副賞に含まれている点は、この大会の目的を端的に示している。ベテランの漫才師にとって不足しているのは技術ではなく、新しい観客と接する機会である。賞金は一度きりだが、番組出演は次の出演依頼を呼ぶ起点になりうる。賞レースが露出の装置であることを、副賞の設計がそのまま表している。

余談[編集]

  • 主催がフジテレビである点は、M-1グランプリテレビ朝日系、キングオブコントTBSテレビ系、R-1グランプリの関西テレビ、終了したTHE W日本テレビと並べると、主要な賞レースが系列ごとに分散していることが分かる。
  • 「結成16年目以上」という条件は、M-1グランプリの「15年以内」の直後から始まる設計になっている。二つの大会を合わせると、漫才師は芸歴の全期間にわたってどちらかの大会に出場できる。
  • 観客採点方式のため、会場で投票する一般審査員の構成が結果を左右する。審査員の人選をめぐる議論が毎回起きるのは、この方式を採用している以上は構造的に避けられない。

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