すとぷり(すとろべりーぷりんす)
Strawberry Prince
ID YouTube:@StrawberryPrince
誕生日 2016年6月
国籍 日本
職業 歌い手グループ
プラットフォーム YouTubeニコニコ動画TikTok
登録者数 YouTube:約345万人
活動期間 2016年 -
ジャンル 歌ってみた、ゲーム実況、アニメ
事務所 STPR
別名 すとぷり
その他 メンバーカラー制
リンク 公式サイト
掲示板
n/インフルエンサー


概要[編集]

すとぷり(すとろべりーぷりんす、Strawberry Prince)は、ニコニコ動画YouTube発の男性歌い手グループであり、所属事務所STPRの看板コンテンツである。2016年6月、リーダーのななもり。が中心となって結成され、「歌・ゲーム実況・トーク」を軸に、顔出しをせずキャラクターイラストとアバターで活動するという独特のスタイルで人気を拡大した。メンバーそれぞれにメンバーカラーと公式イラストが設定されており、ファンは「すとぷりすなー」と呼ばれる。

顔を出さない歌い手グループでありながら、さいたまスーパーアリーナや横浜アリーナ、日本武道館といった大箱を即完売させ、CDはオリコン上位を連発、グッズ展開・アニメ・ゲーム・カフェ・ファミリー層向けの絵本まで広がる一大ブランドへと成長した。「学校で流行っているアーティスト」「小中学生に最も刺さるネット発グループ」として、Z世代〜α世代のカルチャーを語るうえで欠かせない存在になったらしい。

YouTubeのすとぷりちゃんねるは登録者数345万人超(2025年時点)を誇り、歌ってみた動画やゲーム実況、メンバー同士のわちゃわちゃしたトークが投稿されている。「明るく前向きで、観ているだけで元気が出る」という作風を一貫して守り続けているのが最大の武器だと言われている。

メンバー[編集]

2026年時点のすとぷりは、結成メンバーのななもり。を含む6人で構成される。なお、ななもり。は2025年1月をもって表立った歌手活動を引退し、現在はプロデューサー・STPR運営として裏方に専念している。

  • ななもり。(メンバーカラー:白/銀)- 創設者でありリーダー。グループの企画・プロデュースを一手に担う「すとぷりの頭脳」。
  • さとみ(青)- 落ち着いた低めの歌声と安定したトーク回しが持ち味のまとめ役。
  • ジェル(赤)- 毒舌ツッコミと高い歌唱力を兼ね備えるムードメーカー。
  • 莉犬(黄/オレンジ)- 元気印の最年少格。いじめ経験を公表し、ポジティブな発信で多くのファンを勇気づけてきた。
  • ころん(緑)- ビジュアル人気が高く、甘い歌声で女性ファンを多く抱える。
  • るぅと(紫)- シンガーソングライターとして作詞作曲も手がける、グループの音楽的支柱。

それぞれがソロでも日本武道館や横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナ、国立代々木競技場級の会場でワンマンライブを開催できるだけの集客力を持っており、「全員がソロでも戦えるグループ」と評されている。

歴史[編集]

結成とニコニコ時代[編集]

すとぷりの源流は、ニコニコ動画の「歌ってみた」「実況プレイ」文化にある。2016年6月、すでに歌い手・実況者として活動していたななもり。が、気の合う仲間を集めてユニットを結成したのが始まりとされる。当初はニコニコ動画やニコニコ生放送を主戦場とし、ゲーム実況の延長線上にある「身内のわちゃわちゃ感」をそのままコンテンツにしていったのが特徴である。

YouTube移行とブレイク[編集]

2017年以降、活動の軸をYouTubeへと移すと、歌ってみた動画とゲーム実況がティーン層に爆発的に刺さり、登録者数が一気に伸びていった。顔出しをしないぶん、公式イラストとメンバーカラーがアイコンとして機能し、「キャラクターとしての推し活」と相性が良かったことも追い風になった。LINE MUSICやストリーミングでの再生数も急増し、「学校で名前を聞かない日がない」というレベルまで浸透した。

アリーナ・ドーム級へ[編集]

人気の拡大に伴い、ライブの規模も拡大。幕張メッセや横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナといった大型会場でのワンマンを次々と成功させ、チケットは抽選必至のプラチナ化。グループとしての全国ツアーに加え、メンバー個々のソロワンマンも大規模会場で実施されるようになった。2026年6月には結成10周年を迎え、記念イヤーとしてさらなる大型企画が動いているとされる。

STPRとビジネス展開[編集]

すとぷりのマネジメントを行うのが、ななもり。が設立に深く関わった事務所STPR(旧・STPR株式会社)である。STPRはすとぷりを軸に、関連グループ「Knight A - 騎士A -」やバーチャル系プロジェクトなどを抱えるネット発タレントの一大事務所へと成長した。

すとぷりのビジネスはライブとCDにとどまらず、アパレル・キャラクターグッズ、コラボカフェ、ゲームアプリ、テレビアニメ化、児童向けの絵本・知育商品にまで及ぶ。とりわけファミリー層・キッズ層への浸透は他のネット発グループにない強みで、「親子で楽しめる歌い手グループ」というポジションを確立した。スーパーやアパレル量販店でのコラボ商品も多く、ネット発でありながらリアル店舗でも目にする機会が多いのが特徴である。

音楽性・キャラクター性[編集]

すとぷりの楽曲は、明るくキャッチーでポジティブなメッセージを核としたものが多い。アップテンポなパーティーチューンから、頑張る人の背中を押すような応援ソングまで幅広く、「とにかく前向き」「聴くと元気が出る」というブランドイメージを徹底している。メンバーそれぞれの歌声のキャラクターが明確で、合唱パートでの声の重なりが映えるのも魅力とされる。

また、顔を出さないことを逆手にとった「キャラクター運用」の巧みさもすとぷり人気の核心である。公式イラストレーターによるビジュアル、メンバーカラー、誕生日設定などが二次元コンテンツのように機能し、ファンは「実在のアーティスト」と「キャラクター」の両方を同時に推せる構造になっている。この設計が、アニメ・ゲーム文化に慣れ親しんだZ世代・α世代にぴたりとハマったといわれている。

炎上とバズ[編集]

  • 顔バレ・本名特定の話題 - 顔出しをしない方針ゆえに、ネット上では定期的に「中の人」「素顔」を巡る憶測が飛び交う。公式は一貫して顔出しをしない方針を貫いており、運営・ファンともに「詮索しない」ことがマナーとして共有されている。
  • ななもり。の歌手活動引退(2025年1月) - 創設者であるななもり。が表舞台の歌手活動から退き、運営に専念すると発表した際は、ファンの間に大きな衝撃が走った。一方で「グループを長く続けるための前向きな決断」として受け止める声も多く、円満な体制移行として語られている。
  • ファンマナー問題 - 人気拡大に伴い、ライブ会場周辺やSNSでのファンの過熱行為が度々議論に。運営側がたびたび注意喚起を行い、健全なファンダム作りに力を入れている。
  • 絵本・キッズ向け展開へのネットの反応 - ネット発グループが児童書や知育商品にまで進出したことに対し、当初は驚きの声もあったが、結果的に「ファミリー層を取り込んだ成功例」として評価が定着した。

余談[編集]

  • グループ名「すとろべりーぷりんす」は苺(ストロベリー)の王子様というコンセプトに由来し、メンバーカラーやビジュアルにも苺モチーフが散りばめられている。
  • ファンの愛称「すとぷりすなー」は、すとぷり+リスナーを掛け合わせた造語。SNSでは「#すとぷり」がトレンド入りすることも珍しくない。
  • 顔を出さないにもかかわらず、ファッションやヘアスタイルの「公式イラスト」がトレンドに影響を与え、いわゆる「すとぷり系男子」風のスタイルが学生の間で流行したこともあった。
  • メンバー全員がゲーム実況出身という背景もあり、コラボ配信や対戦企画の「身内ノリ」の強さがファンの大きな楽しみになっている。
  • 小学生を対象としたアンケートで「好きなアーティスト」「将来なりたい職業=歌い手/配信者」の文脈でたびたび名前が挙がるなど、子どもたちの将来の夢にまで影響を与えるグループになっている。
  • メンバーのソロ活動が活発で、莉犬日本武道館さとみの横浜アリーナ、ころんのさいたまスーパーアリーナ、るぅと国立代々木競技場など、ソロでも大箱を埋める「個の強さ」が話題になった。
  • ネット発グループとしては珍しく、テレビの音楽番組や情報番組でも取り上げられるようになり、「ネットとお茶の間の橋渡し役」とも言われている。

ファンダムと社会的影響[編集]

すとぷりのファンダム「すとぷりすなー」は、小中学生を中心としつつ、初期から応援する大学生・社会人まで幅広い年齢層で構成されている。学校での話題作りや友だち付き合いのなかで自然と広がっていく「クチコミ型」の拡散が強く、テレビ露出に依存しない独自の浸透経路を築いてきた。ファン同士で手作りのうちわやペンライトを用意し、メンバーカラーで会場を染める文化も根付いている。

社会的には、「顔を出さないアーティストでも国民的人気を獲得できる」という前例を作った点が大きい。従来の芸能界の常識では、テレビ出演と顔出しこそがスターの条件とされてきたが、すとぷりはネット動画と歌、そしてキャラクター運用だけでアリーナ・ドーム級の動員を実現した。これは後続の歌い手グループやVTuber文化にとっても重要なロールモデルとなり、「ネット発エンタメ」のビジネスモデルを世間に広く知らしめた功績は計り知れない。

また、いじめ経験を公表した莉犬の発信や、前向きな応援ソングの数々は、「しんどい時に救われた」という10代のリアルな声を数多く生んでいる。エンタメとしての楽しさだけでなく、思春期の子どもたちの心の支えになっている点も、すとぷりというグループを語るうえで見逃せない側面である。

ディスコグラフィと映像作品[編集]

すとぷりはグループ名義のCDアルバム・シングルを多数リリースしており、オリコンの上位を賑わせてきた。明るくキャッチーなグループ曲に加え、各メンバーのソロ楽曲も精力的に制作・配信されている。ライブ映像作品(Blu-ray/DVD)も人気で、アリーナ公演の熱気をパッケージ化した作品はファンの定番アイテムとなっている。アニメ化・ゲーム化に際してはテーマソングやキャラクターソングも手がけ、音楽・映像・キャラクターが循環するメディアミックス展開を確立している。配信時代に合わせてサブスク・ショート動画(TikTok)での露出も強化し、若年層が最初にすとぷりと出会う入口を多層的に用意しているのが巧みなところである。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • すとぷり公式サイト
  • すとぷりちゃんねる(YouTube)
  • STPR公式サイト