概要[編集]

熟れコミ(うれコミ)とは、アダルトビデオメーカーマドンナが2012年から展開しているアダルトビデオのシリーズである。成年向け漫画を原作とし、原作の内容を実写で再現することを主眼とする。

詳細[編集]

シリーズの基本方針は、オリジナルの企画を立てるのではなく、既に刊行されている成年向け漫画を1冊単位で映像化することである。登場人物の名前や設定、服装や髪型も可能な範囲で原作に合わせ、作中には原作漫画のカットが挿入される演出がとられる。長編の原作では、収録される巻数に応じて作品が複数に分かれる。

原作は商業単行本が中心だが、同人作品を原作とする作品も含まれる。また「人妻熟女」を主題に掲げつつ、実際には若手の出演者による作品も存在し、主題の枠は厳密には運用されていない。

原作ものという構造[編集]

このシリーズが示しているのは、アダルトビデオの企画が「何を撮るか」ではなく「誰に届くか」で立てられているという点である。

新規の企画は、作ってみるまで需要が読めない。これに対し既刊の漫画を原作にすると、すでにその内容を求めて単行本を買った読者が存在することが確認済みの状態で制作に入れる。つまり原作ものは、作品の質を借りているというより、需要の確認を先に済ませる手段である。同じ構造は一般の映像作品にもあり、漫画アプリで読まれた作品がテレビドラマアニメになる流れと発想は変わらない。

作品タイトルが極端に長いのも同じ理由による。原作の題名、原作者名、内容を説明するキャッチコピーまで題名に含めるのは、販売サイトの一覧や検索結果で、原作を知っている人に見つけてもらうためである。FANZAのような配信の場では、棚に並ぶ現物ではなく文字列が商品の顔になるため、題名が説明文を兼ねる。

位置づけ[編集]

制作元のマドンナは熟女作品を専門とするメーカーで、北都グループ系列に属する。MOODYZエスワンのように専属の出演者を看板にするメーカーとは異なり、題材のジャンルで棲み分ける形をとっている。

ジャンル特化型のメーカーにとって、原作ものは看板となる出演者を持たなくても作品を識別させられる仕組みとして機能する。出演者の知名度で売る方式と、題材で売る方式のどちらを選ぶかは、レーベルが抱える人数の設計とも結び付いている。

余談[編集]

  • 「熟れコミ」という名称は「熟女」と「コミック」を縮めたもので、シリーズの内容をそのまま説明している。長大なタイトルを付けるシリーズの総称が3文字という対比になっている。
  • 原作の場面を忠実に再現するという方針は、映像化の際に脚色の余地を狭める。自由度を下げることが、原作の読者にとっては選ぶ理由になるという逆転がここにある。
  • シリーズには川上ゆう風間ゆみなど、長く活動する出演者が繰り返し起用されている。原作の登場人物像に合わせる必要があるため、配役の条件が通常の企画とは異なる。

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