| 飯バフ食堂、盛況なり | |
|---|---|
| 作画 | 白樺鹿夜 |
| ジャンル | 追放もの/スローライフ/グルメ |
| 出版社 | TOブックス |
| 配信 | コロナEX/ピッコマほか |
| 連載期間 | 2025年 - |
| 原作 | 蒼乃ロゼ |
| その他 | キャラクター原案:三登いつき/副題「〜「おっさんは邪魔だ!」と追放された付与術師、特技を生かして田舎で食堂を開くも英雄御用達となる〜」 |
概要
飯バフ食堂、盛況なりとは、蒼乃ロゼ原作・白樺鹿夜作画による日本の漫画作品である。原作は小説家になろうに掲載された小説で、漫画版はTOブックスのウェブ媒体コロナEXで2025年から連載されている。キャラクター原案は三登いつき。
詳細
主人公は40歳の付与術師リシュト。補助魔法を専門とする支援職としてパーティに所属していたが、「おっさんは邪魔だ」という理由で追放される。リスという姿の使い魔ツケの提案を受け、料理の腕と付与魔法を組み合わせて田舎町に食堂を開く。
食材を集めるために討伐依頼をこなしつつ、腹を空かせた冒険者たちに料理を出すという生活が描かれる。店は次第に評判となり、英雄と呼ばれる人物たちも通うようになる。
支援職の追放という型
追放ものでは、追放される主人公の職業が支援職であることが非常に多い。回復役、鑑定役、付与役といった効果が目に見えにくい役割がこの位置に置かれる。理由は構造的なもので、支援職は成果が他人の数字として現れるため、その働きを過小評価する描写に無理がなく、追放する側を悪人にしなくても追放が成立する。
本作はこれに「おっさんは邪魔だ」という年齢を理由にした排除を重ねている。主人公が40歳であることは、この系統では明確な特徴になる。若い主人公が中心のなろう系作品のなかで中年主人公が一定数存在するのは、読者層が必ずしも主人公と同年代ではないことの表れで、生活の落ち着きや技術の蓄積を前提にできるという書き手側の利点もある。
料理とスローライフの結合
追放された主人公が店を開くという展開は、この系統で「スローライフもの」と呼ばれる枝に属する。戦って強くなる話ではなく、日々の営みを積み上げる話であり、1話ごとに事件が解決しなくても読めるという点が連載形式に適している。
本作が特徴的なのは、料理と付与魔法を直結させている点である。題名にある「バフ」はゲーム由来の語で、味方に一時的な強化を与える効果を指す。食事に強化効果が乗るという設定は、料理描写と戦闘描写を一本の線でつなぐ装置になっており、食堂の場面が冒険の場面と無関係にならない。料理ものが日常描写に閉じてしまう問題を、設定の側で解決している形といえる。
同じダンジョンと食を扱う作品として推しにささげるダンジョングルメがあるが、そちらは食材の希少さと配信という見せ方に重心があり、本作は店を続けることそのものに重心がある。素材が同じでも、どこを軸に置くかで別の作品になる例として並べて読める。
よくある質問
- 原作はどこで読めるか
- 小説家になろうに掲載されており、書籍版がTOブックスから刊行されている。
- 漫画はどこで読めるか
- TOブックスのウェブ媒体コロナEXで連載されているほか、ピッコマなど複数の配信サービスで配信されている。単行本も刊行済み。
- アニメ化されているか
- 2026年9月時点でテレビアニメ化の発表は確認されていない。
余談
「バフ」「デバフ」という語はオンラインゲームの利用者のあいだで使われてきた言い回しで、現在では説明なしに題名へ入れられる語になっている。同じ経路で一般化した語には「レベル上げ」「リセマラ」「ステ振り」などがあり、なろう系作品の語彙のかなりの部分がゲームから輸入されている。
使い魔がリスの姿をしているという設定は、主人公が一人で店を切り盛りする構成において、会話の相手を確保するという実務的な役割を担っている。独りで作業する主人公の心情を伝えるには、独白を延々と続けるか、話し相手を置くかのどちらかになるため、この系統の作品では小動物型の相棒が繰り返し登場する。