| 株式会社アース・スター エンターテイメント | |
|---|---|
| 略称 | アース・スター |
| 国家 | 日本 |
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | 非上場 |
| 業種 | 出版/メディアミックス |
| 本社所在地 | 東京都 |
| 設立日 | 2006年6月5日 |
| 年齢 | 20周年 |
| 主要株主 | トップ・パートナーズ |
| 主要部門 | 出版事業/映像事業 |
| 代表作品 | コミック アース・スター/アース・スターコミックス/アース・スターノベル |
概要[編集]
アース・スター エンターテイメントとは、日本の出版社である。漫画誌「コミック アース・スター」、コミックレーベル「アース・スターコミックス」、ライトノベルレーベル「アース・スターノベル」を擁し、自社で保有する作品を映像化などへ展開するメディアミックス企画を主軸に据えている。
詳細[編集]
2006年6月5日、株式会社トップ・パートナーズ傘下の総合エンターテイメント会社として設立された。2008年9月にビデオメーカー事業と出版事業を開始し、2010年12月にコミックレーベル「アース・スターコミックス」を創刊してコミックス事業へ参入している。
同じく2010年12月には漫画誌「コミック アース・スター」を創刊。2014年12月には新レーベル「アース・スターノベル」を立ち上げ、ライトノベル分野へ進出した。
現在は漫画・ライトノベル・音楽プロジェクトを自社の知的財産として保有し、アニメ・ドラマ・映画などの映像化を含む展開を進めている。
出版社が「出版から始まっていない」[編集]
この会社の特徴は、出版が創業事業ではないことである。2006年に総合エンターテイメント会社として設立され、2008年に映像と出版の両方を同時に始めている。
この順序には意味がある。集英社・講談社・小学館のような大手は、雑誌という読者の母集団を先に作り、そこで育った作品を映像化などへ展開していく。作品が先にあり、展開が後に来る。
一方、アース・スターは最初から映像化を含む展開が事業の前提にある。漫画やライトノベルは、その展開のもとになる素材を自前で確保するための入口として位置づけられている。事業紹介で「IPとして保持し、メディアミックス企画を推進する」という言い方をしているのは、この構造をそのまま表している。
どちらが有利ということではない。雑誌を持つ側は読者の規模という土台があるぶん、外れた企画を吸収できる。持たない側は固定費が軽く方針転換が速いが、作品ごとに外の場所で読者を見つける必要がある。GA文庫を擁するSBクリエイティブも雑誌を持たない側にあたり、web投稿サイトと公募賞から供給を得ている点で構造が近い。
無料web漫画誌という形[編集]
「コミック アース・スター」は毎週木曜更新の無料WEBコミック誌として運営されている。
紙の雑誌とweb誌では、経済の形が違う。紙の雑誌は誌代と広告で費用を回収するが、無料web誌は雑誌そのものが収益源にならず、単行本と電子配信の売上で採算を組む。雑誌は読者を集めて単行本へ送り出すための入口として機能する。
この形が広がったのは、紙の雑誌の部数が下がる一方で、web媒体は掲載本数を増やしても印刷費が増えないという事情による。スクウェア・エニックスのガンガンONLINEやマンガUP!、双葉社のがうがうモンスター+など、同型の媒体は複数の出版社が運営している。
ここから生まれた作品はピッコマ・LINEマンガなどの電子配信サービスにも供給され、韓国発の縦読み作品と同じ棚に並ぶ。制作体制も1話の分量も違うが、読者の側からは区別がつきにくい。
刊行作品[編集]
アース・スターノベルとアース・スターコミックスからは、web小説発の作品を書籍化・コミカライズしたものが多く出ている。
不貞の子は父に売られた嫁ぎ先の成り上がり男爵に真価を見いだされるはその一例で、三崎ちさ原作・花染なぎさイラストのノベル版(副題「天才魔道具士は黒髪の令嬢を溺愛する」)と、清瀬のどか作画のコミカライズ版(副題「〜ロレッタと天才魔道具士の結婚〜」)で副題が異なるという、この分野では珍しい運用が見られる。
媒体ごとに読者が目にする情報量が違うため、補足として添える副題を差し替えているという実務的な理由による。書店の棚に並ぶ小説と、サムネイル一覧で選ばれる配信漫画では、タイトルに求められる役割が違う。
よくある質問[編集]
- どんな作品を出しているの?
- web小説発のファンタジー作品を中心に、漫画とライトノベルを刊行している。
- 「コミック アース・スター」は有料?
- 無料のWEBコミック誌として運営されており、毎週木曜に更新される。
- アース・スターノベルとアース・スターコミックスの違いは?
- 前者がライトノベル(小説)、後者が漫画のレーベルである。同じ作品が両方から出ることもある。
- 大手出版社なの?
- 大手ではない。2006年設立の比較的新しい会社で、映像展開を前提に設計された事業構造を持つ。
余談[編集]
- 「アース・スター」という社名は、企業名としては珍しくカタカナと中黒の組み合わせで構成されている。一般名詞と衝突しない表記であるため、作品名と社名がどちらも検索で他と混ざりにくい。
- web小説発の作品では、イラストやキャラクター原案を担当する絵師が出版社をまたいで複数の作品に関わることが多い。花染なぎさが不貞の子は父に売られた嫁ぎ先の成り上がり男爵に真価を見いだされる(アース・スター)と愛さないといわれましても 〜元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる〜(双葉社)の両方に関わっているのはその例である。
- 設立から出版事業開始までに2年あることから、当初から出版が主軸として構想されていたわけではないことがうかがえる。映像事業と同時に始まっている点も含め、出版社という区分に後から入ってきた会社である。
- 中堅・新興の出版社が web小説を供給源に据える形は2010年代に広がった。白泉社・秋田書店・双葉社のような中堅がそれぞれ web発レーベルを持っているのも同じ流れにある。