TVING

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TVING
티빙 / TVING
国家 大韓民国
種類 定額制動画配信サービス(OTT)
業種 動画配信・エンターテインメント
本社所在地 韓国・ソウル特別市
設立日 2020年10月
所有者 CJ ENM
主要株主 CJ ENM(筆頭株主・約48.9%)
代表作品 ユミの細胞たち』ほかオリジナル作品
別名 ティービング


概要[編集]

TVING(ティービング、韓国語: 티빙)とは、韓国の総合エンターテインメント企業CJ ENMが運営する定額制の動画配信サービス(OTT)である。tvN系列のドラマやバラエティを中心に、リアルタイム放送・見逃し配信・オリジナル作品・映画などを配信し、韓国国内では加入者数でNetflixに次ぐ規模を持つ主要OTTの一つに数えられる。

詳細[編集]

TVINGは、2020年10月にCJ ENMの社内事業から独立・分社化する形で本格的なサービスを開始した。CJ ENMは、地上波にも比肩する影響力を持つケーブルチャンネルtvNやOCN、音楽専門のMnetなどを傘下に収めており、TVINGはそれらのコンテンツを配信する自社OTTとして位置づけられている。CJ ENMは現在も筆頭株主(約48.9%)としてTVINGの経営に深く関与している。

韓国のOTT市場では、世界最大手のNetflixが強い存在感を示す一方、TVINGやWavve、Watcha、クーパン系のCoupang Playといった国内勢がしのぎを削ってきた。TVINGは自社の豊富なドラマ・バラエティ資産に加え、後述するスポーツ中継やオリジナル作品への投資を進め、国内OTTのトップ争いを演じている。

もっとも、コンテンツへの巨額投資は経営上の負担も大きく、TVINGはサービス開始以降ながらく赤字が続いてきたと報じられている。こうした収益環境の厳しさは、後述するWavveとの経営統合(合併)構想が持ち上がった背景の一つにもなっている。

沿革[編集]

TVINGは2020年10月にCJ ENMから独立してサービスを開始した。2022年にはKTグループが運営していた動画配信サービス「seezn(시즌)」を統合し、加入者規模を大きく広げた。同じく2022年、米パラマウント・グローバルと提携してTVING内に「Paramount+」のブランド館を設け、海外作品の取り込みを進めた。

2024年にはスポーツ分野へ本格的に進出し、韓国プロ野球KBOリーグのオンライン独占放送権を獲得した。2024年11月にはWavveとの合併に向けた基本合意が交わされ、2025年6月には韓国公正取引委員会が条件付きで合併を承認するなど、韓国OTT市場の再編の中心的な存在となっている。

配信コンテンツ[編集]

TVINGの中核をなすのは、tvNやOCNなどCJ ENM系列チャンネルで放送されるドラマ・バラエティのリアルタイム配信と見逃し配信である。『愛の不時着』『賢い医師生活』『応答せよ1988』『トッケビ』といったtvN発の人気ドラマも、韓国国内ではTVINGを通じて配信されてきた。

オリジナル作品の制作にも力を入れており、人気ウェブトゥーンを実写化した『ユミの細胞たち』などが代表例として挙げられる。ドラマだけでなくバラエティやスタンドアップコメディなど、CJ ENMの企画力を生かした多彩なオリジナルを展開している。

さらに2022年からは米国発の配信ブランド「Paramount+」の作品をTVING内で視聴できる体制を整え、韓国コンテンツと海外コンテンツの双方を扱う総合型OTTへと幅を広げている。

KBO(韓国プロ野球)中継[編集]

TVINGの加入者拡大を語るうえで欠かせないのが、韓国プロ野球KBOリーグの中継である。TVINGは2024年シーズンから複数年にわたるKBOのオンライン(ニューメディア)独占放送権を大型契約で獲得したと報じられ、これによりスポーツファンの新規加入が一気に進んだとされる。

テレビ中継とは別に、ネット配信の独占権をOTTが握るという形は、韓国におけるスポーツ視聴のあり方そのものにも影響を与えた。ドラマ中心だったTVINGがスポーツを通じて新しい層を取り込んだことは、同社の成長戦略を象徴する動きといえる。

Wavveとの合併[編集]

TVINGは、韓国の地上波3社(KBS・MBC・SBS)とSKグループが出資するOTT「Wavve(ウェーブ)」との経営統合を進めている。両社は2024年11月に合併に向けた基本合意を交わし、CJ ENMやSK Squareは統合を見据えてWavveへの追加出資を行ったと報じられた。

2025年6月には、韓国公正取引委員会(公取委)が、2026年末まで料金を据え置くことなどを条件に両社の合併を承認した。報道によれば、2024年10月時点の加入者はTVINGが約810万、Wavveが約420万とされ、統合が実現すれば単純合算で1,200万規模となり、Netflixに対抗しうる韓国最大級のOTTが誕生すると見込まれている。

ただし、合併の完全な完了にはなお各種の手続きが残っており、統合作業は段階的に進められている。国内OTTが体力を消耗する消耗戦から抜け出し、海外勢に対抗する規模を確保できるかどうかが焦点となっている。

日本からの視聴と地域制限[編集]

TVINGは韓国国内向けのサービスであり、原則として韓国国外からは視聴できない。日本などからアクセスすると地域制限(ジオブロック)により再生できず、韓国国内限定である旨のメッセージが表示される。公式には日本語字幕・吹き替えにも対応していない。

インターネット上には地域制限を回避する手段を案内する情報も見られるが、こうした回避行為はサービスの利用規約に反する場合があり、安全面・法的な観点からも推奨されない。

一方で、TVINGやtvNが手がけた作品の多くは、日本国内でもNetflix・U-NEXT・Disney+・Prime Videoといった各サービスに個別にライセンスされ、日本語字幕付きで配信されている。日本の視聴者が正規に韓国ドラマを楽しむ場合は、これら日本向けの合法的なサービスを利用するのが基本となる。

余談[編集]

  • 2022年にKTグループの「seezn」を統合したことで、TVINGは韓国国内OTTの中でも大手の一角へと規模を広げた。
  • TVING内には米国発の「Paramount+」のブランド館が設けられており、韓国のOTTでありながら海外資本の配信ブランドと連携している点も特徴とされる。
  • 韓国ではカカオTVのようにサービスを終了した配信サービスもある一方、TVINGやWavveといった大手は合併によって規模を拡大し、Netflixなど海外勢に対抗しようとしている。

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