| 株式会社まんだらけ Mandarake Inc. | |
|---|---|
![]() 中野ブロードウェイ内のまんだらけ(出典:ウィキメディア・コモンズ) | |
| 国家 | 日本 |
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | 東証スタンダード 2652 |
| 業種 | 小売業(漫画・アニメ関連の古書・中古品) |
| 本社所在地 | 東京都中野区 |
| 設立日 | 1987年 |
| 設立者 | 古川益三 |
| 上場 | 2000年(東証マザーズ) |
| 主要部門 | 中野本店、渋谷店、コンプレックス(秋葉原)、池袋店ほか |
| 関係する人物 | 古川益三 |
| 代表作品 | カタログ誌『まんだらけZENBU』 |
| リンク | https://www.mandarake.co.jp/ |
概要
まんだらけとは、東京都中野区に本社を置く、漫画・アニメ関連の古書や中古品を扱う専門店チェーンである。漫画家の古川益三が中野ブロードウェイに開いた2坪の漫画古書店から始まり、「オタク系古物の老舗」として秋葉原・渋谷・池袋などに店舗を構える。東証スタンダード上場。
詳細
創業者の古川益三は、1960年代〜70年代の漫画雑誌『ガロ』で活躍し「ガロ三羽烏」の一人に数えられた漫画家である。前身は東京・調布市の貸本屋「憂都離夜(ゆとりや)」で、水木しげるの元アシスタントらとともに始めたとされる。
1980年(1982年とする資料もある)に、古川が中野ブロードウェイの一角で漫画専門の古書店を開いたのがまんだらけの始まりである。当初はわずか2坪の小さな店だったが、希少な古い漫画を扱う店として評判を集め、1987年に法人化。その後は漫画古書にとどまらず、フィギュア、ソフビ、ブリキ玩具、セル画、同人誌、コスプレ衣装など、オタク系の中古品全般に取り扱いを広げていった。
中野ブロードウェイ内の店舗は、本店のほか「スペシャル」「マニア館」「LIVE館」「DEEP館」「変や」など、テーマ別に細かく分かれて館内のあちこちに点在している。ブロードウェイの約300店舗のうち、1割近くがまんだらけの店舗とされ、「中野ブロードウェイ=まんだらけの街」というイメージを作った張本人でもある。
沿革
- 1980年頃:中野ブロードウェイで漫画古書店として開業。
- 1987年:法人化。
- 1994年:渋谷店を開設。
- 1999年:アメリカ・ロサンゼルスに進出(海外店舗はのちに全て閉店)。
- 2000年7月26日:東証マザーズに上場。上場初日は公募価格125万円に対して93万円の売り気配のまま取引が成立しないという波乱の幕開けになった。
- 2019年12月:ソフビ専門の「まんだらけCoCoo」、玩具専門の「まんだらけ那由多」を開店。
- 現在:東証スタンダード市場に上場(証券コード2652)。株式市場では「萌え関連銘柄」の一つとして扱われることがある。
事業
買取と相場づくり
まんだらけの強みは、漫画古書の相場を自ら作ってきたことにある。写真付きの目録『まんだらけ漫画目録』は、古い漫画の取引価格の「基準」として業界やコレクターの間で参照されてきた。カタログ誌『まんだらけZENBU』は、商品カタログでありながら特集記事も載せる読み物としての性格も持つ。
通販・オークション
店舗販売のほか、インターネット通販と独自のオークションも手がける。希少品は店頭に並ぶ前に通販やオークションに回されることも多く、国内外のコレクターがオンラインで競り合う場になっている。
店舗
主な店舗は、中野本店(中野ブロードウェイ2〜4階)、渋谷店、秋葉原の「コンプレックス」、乙女ロードにある池袋店など。池袋店は女性向けの商品が中心で、立地に合わせて品揃えを変えている。
話題になった出来事
『UTOPIA 最後の世界大戦』の発掘
藤子不二雄の初期単行本『UTOPIA 最後の世界大戦』は、現存数が極めて少ない幻の本として知られていた。まんだらけはこれを発掘し、100万円という値段をつけて話題になった。当時は手塚治虫の希少本でも高くて20万〜25万円程度だったとされ、漫画古書が「骨董品」として扱われる時代の到来を象徴する出来事になった。
2014年の「万引き犯画像公開」予告
2014年、中野店で約25万円のブリキ製の『鉄人28号』の人形が盗まれた。まんだらけは防犯カメラの映像をモザイク入りで公式サイトに掲載し、期限までに返却しなければモザイクを外して公開すると予告した。この対応は「私刑ではないか」「脅迫罪に当たる可能性がある」という指摘と、「店として当然の自衛」という支持の両方を呼び、ネット上で大きな議論になった。最終的に警察の要請を受けて公開は中止され、容疑者はその後逮捕された。
法的なトラブル
一方で、取り扱い商品や店舗運営をめぐるトラブルもたびたび報じられている。2003年には漫画家の原稿が本人の意に反して販売されていた問題が起き、2018年には梶原一騎原作の『愛と誠』の紛失原画が400万円で売りに出されていたことが報じられた。このほか、古物営業法に関わる本人確認の不備(2015〜2016年)や、アダルト商品を扱う店舗の運営をめぐる行政上の問題(2021年)なども報じられている。漫画の生原稿は「誰の所有物か」があいまいなまま流通してきた経緯があり、古書店が扱う際の線引きは業界全体の課題として議論が続いている。
海外の反応
中野ブロードウェイのまんだらけは、外国人観光客向けの東京ガイドで「オタクの聖地」として必ずと言っていいほど紹介される定番スポットである。海外のコレクターにとっては、本国では手に入らない古いソフビやフィギュア、昭和のアニメグッズを実物で見て買える場所として人気が高い。一方で、館内の迷路のような構造や、店舗が階をまたいで点在していることに戸惑う声も多く、「どこからどこまでがまんだらけなのか分からない」というのは海外の旅行記でもよく見かける感想である。
