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=== カラー、そしてデジタルへ === | === カラー、そしてデジタルへ === | ||
1950年代以降、テレビに対抗するかたちでカラー化とワイドスクリーン化が進んだ。2000年代後半からは上映がフィルムからデジタル(DCP)へ一気に切り替わり、街の映画館からフィルム映写機はほぼ姿を消した。代わりにIMAXや4DXのような「体験型」の上映方式が付加価値として広がっている。 | |||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
* 上映前に流れる「NO MORE 映画泥棒」のカメラ頭の男は2007年から使われており、[[Z世代]]にとっては映画館の風物詩としてすっかり定着している。 | * 上映前に流れる「NO MORE 映画泥棒」のカメラ頭の男は2007年から使われており、[[Z世代]]にとっては映画館の風物詩としてすっかり定着している。 | ||
* | * 『男はつらいよ』シリーズは1969年から2019年まで50作が作られ、同一の[[俳優]]が演じる最長の映画シリーズとして知られる。 | ||
* 「シネコン」(シネマコンプレックス)は複数のスクリーンを持つ複合映画館を指す語で、日本では1990年代に郊外型の施設として急速に広まった。 | * 「シネコン」(シネマコンプレックス)は複数のスクリーンを持つ複合映画館を指す語で、日本では1990年代に郊外型の施設として急速に広まった。 | ||
[[Category:作品・エンタメ]] | [[Category:作品・エンタメ]] | ||
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2026年9月9日 (水) 15:25時点における版
概要
映画(えいが)とは、連続して撮影した映像を一定の速度で映写し、動きを再現して見せる映像作品と、その上映を中心とした興行・文化・産業の総称である。英語由来の「シネマ」「ムービー」もほぼ同義で使われる。
詳細
動いて見える仕組み
少しずつ違う静止画を毎秒24枚前後の速さで切り替えると、人間の視覚はそれを途切れのない動きとして認識する。映画はこの性質の上に成り立っており、「1秒=24コマ」という数字は撮影・編集・上映の世界共通の基準として今も生きている。近年は毎秒48コマや60コマで撮影・上映される作品もあるが、「映画らしい質感」は24コマのわずかなブレを含めて成立している、という作り手の意見も根強い。
商業映画のはじまり
1895年12月28日、パリのグラン・カフェでリュミエール兄弟が装置「シネマトグラフ」による有料上映を行ったのが、商業映画の出発点として広く知られている。日本には1896年から1897年にかけて機材が輸入され、当初は見世物興行の一種として各地を巡回した。当時の観客にとって、スクリーンに人が歩いてくる映像そのものが驚きの対象だった。
無声映画からトーキーへ
初期の映画には音声がなく、日本の劇場では活動弁士が場面を語り、楽士が伴奏をつけるという独自の上映形態が発達した。1927年のアメリカ映画『ジャズ・シンガー』が音声付き(トーキー)の成功例となり、日本でも1931年の『マダムと女房』が本格的な国産トーキー第1作とされる。音が出るようになったことで弁士という職業は急速に仕事を失い、日本映画史上でも大きな転換点となった。
カラー、そしてデジタルへ
1950年代以降、テレビに対抗するかたちでカラー化とワイドスクリーン化が進んだ。2000年代後半からは上映がフィルムからデジタル(DCP)へ一気に切り替わり、街の映画館からフィルム映写機はほぼ姿を消した。代わりにIMAXや4DXのような「体験型」の上映方式が付加価値として広がっている。
日本の映画
黄金期と斜陽
戦後の日本映画は世界的な評価を得た時期があり、1951年には黒澤明監督『羅生門』がヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。小津安二郎、溝口健二、木下惠介らの作品も海外の映画作家に大きな影響を与えている。観客動員は1958年に11億人を超えてピークに達したが、テレビの普及とともに観客は激減し、大手映画会社の製作本数も縮小していった。
アニメと大作の時代
1980年代以降、日本映画の興行を牽引する存在はアニメ映画へと移っていく。スタジオジブリ作品、新海誠監督作、そして鬼滅の刃の劇場版が示したのは、原作漫画・テレビアニメ・劇場版が一体となって動員を生む日本特有の構造だった。実写でも名探偵コナンのような長寿シリーズや、人気漫画の実写化が興行の中心を占めている。
2025年は史上最高の年
日本映画製作者連盟(映連)の統計によると、2025年の年間興行収入は2744億5200万円で、2000年以降の最高記録を更新した。内訳は邦画2075億6900万円・洋画668億8300万円で、邦画の比率は75.6%。公開本数は1305本(邦画694本・洋画611本)、入場人員は1億8875万5600人だった。上位作品は『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』391.4億円、『国宝』195.5億円、『名探偵コナン 隻眼の残像』147.4億円と報じられている。
映画館と配信サービス
NetflixやAmazonプライム・ビデオ、U-NEXT、Disney+といった配信サービスの普及で、映画は「劇場でしか見られないもの」ではなくなった。劇場公開から配信開始までの期間(ウィンドウ)は年々短くなり、配信オリジナル作品が映画賞を受賞することも珍しくない。
一方で劇場側は料金改定を重ねている。大手のTOHOシネマズは2023年6月に一般料金を2000円へ引き上げ、2026年7月からは立地に応じて2000円から2200円の幅を設ける改定を実施した。電力費や機材コストの上昇が理由として説明されている。値上げが続いても2025年の興行収入が過去最高になった点は、「話題作には人が集まるが、それ以外は配信で足りる」という二極化の表れだとする見方もある。
主なジャンル
ホラーは日本映画が世界的に存在感を示したジャンルで、リングに始まるJホラーはハリウッドリメイクを多数生んだ。アニメ映画、時代劇、青春映画のほか、近年は韓国映画の存在感も大きく、『パラサイト 半地下の家族』は2020年のアカデミー賞で英語以外の作品として初めて作品賞を受賞した。配信を通じて韓国ドラマと韓国映画の両方が日本の観客に定着したことも、この10年の変化といえる。
よくある質問
- 映画とドラマ・動画の違いは?
- 明確な定義はないが、一般に「劇場公開を前提に一本の作品として完結しているもの」を映画と呼ぶ。近年は配信専用の長編作品も映画として扱われることが多く、境界はあいまいになっている。
- なぜ映画の料金は上がり続けているの?
- 劇場の電力費、デジタル上映機材の更新費、人件費の上昇が主な理由として説明されている。映画の日やファーストデー、各種会員割引を使えば、実際の平均支払額は一般料金より低くなる。
- 公開から配信までどれくらい待つ?
- 作品や配給会社によって大きく異なり、数か月から1年程度が目安。近年は短縮傾向にあるが、大ヒット作ほど劇場公開期間が長くなる。
- 字幕と吹替はどちらが多い?
- 日本の洋画興行では長く字幕が主流だったが、アニメ作品やファミリー向け大作では吹替版の上映回数のほうが多いことも珍しくない。