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2026年9月10日 (木) 17:40時点における最新版
| 呪怨 Ju-on: The Grudge | |
|---|---|
| 監督 | 清水崇 |
| 脚本 | 清水崇 |
| ジャンル | ホラー |
| 劇場公開 | 2003年1月25日(劇場版) |
| 興行収入 | 約5億円(劇場版) |
| 言語 | 日本語 |
概要[編集]
呪怨とは、清水崇が監督・脚本を手がけた日本のホラー映画シリーズである。1999年からのオリジナルビデオ作品として始まり、2003年の劇場版、2004年のハリウッド版を経て、リング (映画)と並ぶJホラーの代表作となった。
詳細[編集]
出発点は劇場ではなくレンタルビデオだった。清水崇はビデオ作品として1999年に『呪怨』、2000年に『呪怨2』を発表しており、これらは東映ビデオからオリジナルビデオ(Vシネマ)として世に出ている。
当初は大々的な宣伝もない小規模作品だったが、レンタルで観た視聴者の口コミによって評判が広がり、「異様に怖いビデオがある」という形で話題が拡大した。この評判が劇場版の企画につながっている。ビデオ発の作品が劇場へ、さらにハリウッドへと登っていった経路は、日本のホラー映画としては例外的な出世コースだった。
2003年1月25日に公開された劇場版は、当初ミニシアター規模の公開だったにもかかわらず約5億円の興行収入を上げるヒットとなった。続く『呪怨2』の劇場版は10億円を超えたと報じられている。
2004年には清水崇自身が監督を務めたハリウッド版『THE JUON/呪怨』が公開され、北米興行収入は1億ドルを超えた。日本人監督の実写映画が全米興行成績で1位を獲得した例として、当時大きく報じられている。
恐怖演出の特徴[編集]
本作の恐ろしさは、しばしば「逃げ場がないこと」に集約して説明される。リング (映画)がビデオテープという明確な媒介と期限を設けたのに対し、呪怨は「その家に足を踏み入れた者は誰であれ呪われる」という単純で救いのない前提だけを置く。呪いを解く方法も、対象を限定する条件も提示されないため、物語上の解決が最初から存在しない。
構成面では、時系列をあえてばらばらに並べ、複数の人物のエピソードを断片として提示する手法が採られている。誰がいつ死ぬのかが順番どおりに示されないため、観客は全体像を後から組み立てることになり、その過程で「すでに逃れられなかった」ことに気づく設計になっている。
また、幽霊が暗闇や特別な場所ではなく、布団の中、階段の途中、天井裏、オフィスといった日常の空間に、明るいまま現れる点も繰り返し指摘される。逃げ込むべき安全地帯を最初から消しておくという発想が、後続のホラー作品に広く影響した。伊藤潤二や楳図かずおの漫画表現と並べて、日本的な恐怖の型として語られることも多い。
シリーズと派生[編集]
オリジナルビデオ2作、劇場版2作、ハリウッド版とその続編、さらに国内でのリブート作品や配信ドラマ版まで、複数の系統に枝分かれしている。系統ごとに設定や登場人物が異なるため、公開順に観れば話がつながるという構造にはなっていない。初見の場合は、まずビデオ版か2003年の劇場版から入るという案内がされることが多い。映画としての評価は劇場版に集中している。
配信での視聴可否は作品と時期によって入れ替わるため、NetflixやU-NEXT、Amazonプライム・ビデオなどで探す場合は、視聴前に最新の配信状況を確認するのが確実である。