| 錬金術師の辺境再生スローライフ | |
|---|---|
| 作画 | 弥永扇 |
| ジャンル | 異世界ファンタジー、追放もの、スローライフ |
| 出版社 | ファンギルド(comic スピラ) |
| 配信 | コミックシーモア、ピッコマ、LINEマンガ ほか |
| 原作 | 三月菫(同名の小説) |
| その他 | 原作原題「錬金術師は孤独な少女を見捨てない」 |
錬金術師の辺境再生スローライフとは、三月菫のウェブ小説を原作とし、弥永扇の作画でコミカライズされた日本の異世界ファンタジー漫画である。正式タイトルは『錬金術師の辺境再生スローライフ〜S級パーティーで孤立した少女をかばったら追放されたので、一緒に幸せに暮らします〜』。S級パーティーを追放された心優しい錬金術師の青年が、この世界で忌み嫌われる「赤い瞳」を持つクールな少女とともに、辺境の街の小さなアトリエで二人暮らしを始める、追放系の“お砂糖多め”スローライフ作品である。
概要[編集]
自分の力に無自覚な錬金術師と、無愛想だが根はやさしいクーデレ気質の少女がくり広げる、辺境でのんびり幸せな二人暮らしを描く。「追放もの」でありながら復讐や成り上がりよりも、二人の距離が縮まっていく甘い日常に比重を置いているのが持ち味である。原作はウェブ小説投稿サイト発の作品で、ピッコマやLINEマンガなど各種マンガアプリで配信される、いわゆるウェブ小説発コミカライズの一つに数えられる。
詳細[編集]
原作はカクヨムに投稿されたウェブ小説で、原題は『錬金術師は孤独な少女を見捨てない〜S級パーティで孤立した少女をかばって辺境の街へ追放されましたが、追放先ではお砂糖成分多めのスローライフします〜』。作画を弥永扇が手がけ、株式会社ファンギルドのコミックレーベル「comic スピラ」でコミカライズが連載されている。単行本はコミカライズ版が第6巻まで刊行されており、電子書店を中心に幅広く配信されている。
タイトルに「追放」を掲げる作品は数多いが、本作は追放された側が復讐に走るのではなく、追放をきっかけに得た自由な暮らしと、そばにいる少女との関係性そのものを物語の中心に据えている。原作サブタイトルにある「お砂糖成分多め」という言葉どおり、甘く穏やかなスローライフ描写が読者に支持されている。同じくウェブ小説発の追放系スローライフである願ってもない追放後からのスローライフ?や追放令嬢、クラフトしながらキャンピングカーで異世界を旅します、追放予定(希望)の悪役令嬢に転生したので、悪役らしく物語を支配する。、はじまりの町の育て屋さんなどと近い読み口を持つ。
あらすじ[編集]
錬金術師のニコ・フラメルは、腕利きの冒険者が集うS級パーティーに所属していた。あるとき、この世界で不吉とされる「赤い瞳」を理由にパーティー内で孤立していた少女をかばったことで、ニコは少女もろともパーティーを追放されてしまう。行き場を失った二人は新たにパーティーを組み直し、辺境の街にある小さなアトリエで一緒に暮らし始める。自分の錬金術がとてつもない価値を持つことに気づいていないお人好しの青年と、素直になれないクーデレ少女――正反対の二人が織りなす、のんびりと幸せな辺境スローライフが幕を開ける。
主な登場人物[編集]
- ニコ・フラメル
- 本作の主人公の錬金術師。心優しくお人好しな性格で、自分の生み出す錬金術品や自らの実力がどれほど規格外かに無自覚。孤立していた少女をかばったことで、彼女とともにS級パーティーを追放される。
- 赤い瞳の少女
- ヒロイン。この世界で忌み嫌われる「赤い瞳」を持つことから周囲に疎まれ、パーティー内でも孤立していた。無愛想でクールだが、かばってくれたニコと暮らすうちに少しずつ心をひらいていく、いわゆるクーデレ気質の少女である。
作品の特徴[編集]
「追放もの」「S級パーティー」「スローライフ」といった近年のウェブ小説で定番となった要素を組み合わせつつ、物語の重心を復讐や無双ではなく二人の甘い日常に置いている点が特徴である。主人公が自らの実力に無自覚なまま周囲を驚かせていく「無自覚系」の面白さと、クーデレ少女との距離が縮まっていく関係性の描写が両輪となっている。男性向けとして展開されており、王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思いますや殿下、あなたが捨てた女が本物の聖女です、病弱な悪役令嬢ですが、婚約者が過保護すぎて逃げ出したいのような女性向けの婚約破棄・悪役令嬢ものとは対をなす、男性向け追放スローライフの系譜に位置づけられる。
配信[編集]
コミカライズはコミックシーモア、ピッコマ、LINEマンガ、めちゃコミック、Amazon Kindle、ebookjapan、BOOK WALKER など多くの電子書店・マンガアプリで配信されている。原作小説はカクヨムで読むことができる。
余談[編集]
- 追放系の作品はタイトルで「ざまぁ(追放した側が後悔する)」展開を予感させるものが多いが、本作は復讐劇よりも二人のスローライフに焦点を当てている点で読み口が異なる。
- 主人公の名「ニコ・フラメル」は錬金術の歴史に名を残す人物を思わせるが、公式に由来が明言されているわけではない。ヒロインを追放した側のパーティーや後から加わる仲間などの詳しい設定は巻を追うごとに描かれるため、本項では裏付けの取れた範囲にとどめている。