科捜研の女
Kasōken no Onna/The Woman of S.R.I.
略称 科捜研
ジャンル 刑事ドラマ、科学捜査ミステリー、サスペンス
放送シーズン season1〜season24、スペシャル多数、FINAL(完結編)
放送期間 1999年10月21日 - 2026年1月23日
放送時間 木曜20:00(木曜ミステリー枠、season1〜21)→火曜21:00(season22)→水曜21:00(season23〜24)
話数 全300回(スペシャル・FINAL含む)
放送国家 日本
言語 日本語
配給 東映(劇場版)
放送局 テレビ朝日系
配信 TELASA(テラサ)ほか
平均視聴率 最高17.1%(season8第8話、season11第1話。関東地区・世帯)
制作
プロデューサー 井圡隆(season1〜15)、関拓也(ゼネラルプロデューサー、season15〜)ほか
演出 森本浩史、兼﨑涼介 ほか
制作 テレビ朝日、東映
脚本 櫻井武晴、戸田山雅司 ほか
撮影 東映京都撮影所
音楽 川井憲次(season3〜)
出演者 沢口靖子、内藤剛志、若村麻由美、風間トオル、斉藤暁、山本ひかる、小池徹平、加藤諒、金田明夫、石井一彰、西田健 ほか
その他
原作 なし(オリジナル。原案:須藤武雄+科学捜査研究会〈ノンクレジット〉)
関連番組 『科捜研の女 -劇場版-』(2021年)、『科捜研の女 FINAL』(2026年)
エンディング曲 シーズンごとに異なる(コブクロ「miss you」、今井美樹「Blue Rain」ほか)
外部リンク テレビ朝日公式サイト

概要[編集]

科捜研の女(かそうけんのおんな)とは、1999年から2026年までテレビ朝日系で放送された東映制作の刑事ドラマシリーズである。沢口靖子演じる京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコが、科学鑑定で事件の真相に迫る。26年・全24シーズン・放送300回を重ね、2026年1月23日の『科捜研の女 FINAL』で完結した。

詳細[編集]

日本屈指の長寿連続ドラマ[編集]

シリーズの始まりは1999年10月、テレビ朝日の木曜20時「木曜ミステリー」枠。当初は1シーズン8〜10話程度のワンクール作品で、毎年のように続編が作られる形で積み上がっていった。2015年10月の時点で、日本の連続テレビドラマとして最も長く続編が制作されている作品とされ、同じ俳優が同じ主人公を演じ続け、同じ曜日・同じ時間帯で放送されてきた点でも記録的なシリーズだった。

週刊文春の連載コラムでは2017年に「本邦最長の連続テレビドラマ・シリーズ」と紹介され、『相棒』と並んでテレビ朝日を支えるコンテンツと評されている。2015年には京都府警のイメージアップに貢献したとして、府警本部長から感謝状も贈られた。フィクションの「科捜研」が本物の警察から表彰されたわけである。

舞台は京都府警の「科捜研」[編集]

舞台は京都府警察本部の科学捜査研究所、通称「科捜研」。法医、物理、化学、文書鑑定、映像データといった各分野の研究員が、遺留品やDNA、映像、文書などを鑑定し、捜査一課の刑事たちとともに事件を解く。基本は1話完結で、複雑な事件は前後編になる。

京都が舞台なので、寺社や繁華街、鴨川沿いなど京都市内の風景がふんだんに使われる。科捜研のセットは東映太秦映画村に隣接する東映京都撮影所の中にあり、建物の外観は積水化学工業の京都研究所でロケされていた。いわば「京都で作られる京都のドラマ」であり、それが作品の空気感を決めていた。

「科学は嘘をつかない」[編集]

主人公・榊マリコは、証拠と科学を何より信じる研究者である。初期は周囲の制止も聞かずに一人で突っ走るタイプで、捜査に首を突っ込みすぎて刑事と衝突する場面も多かった。シリーズを重ねるにつれ、チームワークを重んじ、事件の背後にある人の気持ちにも目を向ける人物へと変わっていった。

沢口自身、FINALの放送に際して、マリコは「科学一辺倒」の人物から、人を優しく見つめる「大人の科学者」へ成長したと語っている。ファンミーティングでマリコの名ぜりふとして紹介されたのが「科学は嘘をつかない」という言葉で、これがシリーズ全体を貫くテーマでもあった。

作風の変遷[編集]

シリーズ初期は、マリコと元夫で府警の刑事部長・倉橋拓也との確執など、人間ドラマの色が濃かった。season5から8は『新・科捜研の女』のタイトルで放送され、内藤剛志演じる土門薫刑事が本格的に相棒役となり、作風もシリアス寄りになった。

一方でseason18あたりからはコミカルな要素が復活し、マリコと解剖医・風丘早月の掛け合いや、研究員たちの軽妙なやりとりが「お約束」として楽しまれるようになった。音楽はseason3以降、川井憲次が担当。ここぞという鑑定シーンで流れるテンポの良い劇伴は、シリーズの代名詞の一つである。

放送枠の移動[編集]

season1から21までは一貫して木曜20時台で放送された。2019年4月から2020年3月にかけてのseason19は、シリーズ20周年記念として1年間にわたるロングラン放送となった。

その後、season22(2022年)では『科捜研の女 2022』のタイトルで火曜21時台へ移動。season23(2023年)以降は水曜21時台で放送された。長年親しまれた木曜20時の「木曜ミステリー」枠からの移動は、シリーズにとって大きな転機だった。

シーズン一覧[編集]

視聴率はいずれも関東地区・世帯。空欄は確認できなかったもの。

シーズン 放送期間 話数 平均視聴率 備考
season1 1999年10月21日 - 12月16日 9 9.3% 木曜ミステリー枠でスタート
season2 2000年10月19日 - 12月14日 9 9.2%
season3 2001年11月1日 - 12月20日 8 12.3% 最終話15.7%
season4 2002年7月25日 - 9月19日 8 10.2%
season5 2004年4月15日 - 6月10日 9 10.8% 『新・科捜研の女』。土門薫が登場
season6 2005年7月14日 - 9月15日 10 12.8% 『新・科捜研の女』
season7 2006年7月6日 - 9月7日 9 13.4% 『新・科捜研の女』
season8 2008年4月17日 - 6月19日 9 『新・科捜研の女』。第8話で歴代最高17.1%
season9 2009年7月2日 - 9月10日 10 14.5%
season10 2010年7月8日 - 9月16日 10 13.7%
season11 2011年10月20日 - 2012年3月8日 16 第1話で17.1%(歴代最高タイ)
season12 2013年1月10日 - 3月14日 9
season13 2013年10月17日 - 2014年3月13日 16
season14 2014年10月16日 - 12月11日 9
season15 2015年10月15日 - 2016年3月10日 15
season16 2016年10月20日 - 2017年3月9日 17
season17 2017年10月19日 - 2018年3月22日 18 200回記念回15.1%
season18 2018年10月18日 - 12月13日 8
season19 2019年4月18日 - 2020年3月19日 34 20周年。1年間のロングラン放送
season20 2020年10月22日 - 12月17日 9 初回 世帯10.7%・個人6.0%
season21 2021年10月14日 - 2022年4月7日 18
season22 2022年10月18日 - 12月20日 9 約9% 『科捜研の女 2022』。火曜21時台。初回11.9%
season23 2023年8月16日 - 10月4日 8 約9% 水曜21時台へ
season24 2024年7月3日 - 9月11日 10 7.3% 第5話でシリーズ最低5.5%
FINAL 2026年1月23日 1 9.9% 2時間スペシャル。個人5.5%

連続シーズンのほかに、2008年以降は正月スペシャル、年末スペシャル、クリスマススペシャルなどの単発2時間ドラマが随時放送されてきた。これらも含めた通算放送回数が300回で、その300回目がFINALにあたる。

主要登場人物とキャスト[編集]

科捜研のメンバー[編集]

榊マリコ(演:沢口靖子)
主人公。京都府警科学捜査研究所の法医研究員。東亜大学を出て、FBIでの研修経験も持つ。season1時点で30歳という設定。証拠と科学を絶対視する「科学オタク」で、鑑定のためなら上司の命令も平気で無視する。全シーズンに出演。スペシャルでは14歳時代のマリコを上白石萌歌が演じた。
日野和正(演:斉藤暁)
科捜研の所長。元は警視庁の科捜研にいた。文書鑑定を担当する。season5から登場。気苦労の多い中間管理職ぶりがおかしみを誘う。斉藤はseason1では別人物の榎戸輝男役で出演していた。
宇佐見裕也(演:風間トオル)
化学担当の研究員。スペシャル3から登場。風間はseason7にゲストとして別人物役で出たことがある。
涌田亜美(演:山本ひかる)
映像データ担当の研究員。season13第3話から加入。若手らしいノリの良さでチームの空気を明るくする存在。
君嶋直樹(演:小池徹平)
物理担当の研究員。season22から加入した。
加瀬淳平(演:加藤諒)
season24から加わった会計担当の職員。

刑事・上層部[編集]

土門薫(演:内藤剛志)
京都府警捜査一課の刑事(警部補)。season5から登場したマリコの長年の相棒。当初は科学捜査に懐疑的だったが、やがて科捜研を誰より信頼する刑事になる。度々命の危機に陥っては生還することから、ファンの間で「死ぬ死ぬ詐欺」とネタにされている。内藤はseason2〜4では別人物のプロファイラー・武藤要役で出演していた。
蒲原勇樹(演:石井一彰)
捜査一課の刑事(巡査部長)で土門の部下。season15から登場。
藤倉甚一(演:金田明夫)
京都府警刑事部長(警視正)。元鑑識課長で、ノンキャリアから刑事部長に抜擢された叩き上げ。season13から登場。
佐伯志信(演:西田健)
京都府警本部長(警視監)。season12から一部の話数に登場する、府警の最高幹部。

科捜研の外の人々[編集]

風丘早月(演:若村麻由美)
洛北医科大学の法医学教授で解剖医。シングルマザー。season8から登場。マリコとのテンポのいい掛け合いは後期シリーズの名物となった。
倉橋拓也(演:渡辺いっけい)
マリコの元夫。season1では京都府警刑事部長で、のちに滋賀県警の署長を経て警察庁へ。FINALでは警察庁刑事指導連絡室長として登場した。
榊伊知郎(演:小野武彦)
マリコの父。科捜研の前所長で、退職後に日野が後を継いだ。FINALでは科学鑑定監察所の監察官として登場。
芝美紀江(演:戸田菜穂)
警視庁から京都府警の管理官として赴任してきたキャリア。のちに近畿管区警察局の主任監察官となる。

歴代の主なレギュラー[編集]

役名 演者 立場 主な在籍
木場俊介 小林稔侍 捜査一課の警部。season4最終話で殉職 season1〜4
城丸準子 伊藤裕子 捜査一課の刑事 season1〜2
宮前守 山崎一 科捜研の前所長 season3〜6第1話
乾健児 泉政行 物理担当研究員 season5〜11第8話
佐久間誠 田中健 刑事部長 season5〜スペシャル4ほか
権藤克利 高橋光臣 土門の部下。殉職 スペシャル2〜season12第5話
吉崎泰乃 奥田恵梨華 映像データ担当研究員 season10〜13第3話ほか
相馬涼 長田成哉 物理担当研究員 season11第9話〜16第8話ほか
橋口呂太 渡部秀 物理担当研究員 スペシャル9〜season21

劇場版[編集]

科捜研の女 -劇場版-[編集]

2021年9月3日、シリーズ初の映画『科捜研の女 -劇場版-』が東映配給で公開された。上映時間108分。監督は兼﨑涼介、脚本は櫻井武晴と、テレビシリーズを支えてきたコンビが務めた。公開初週の国内映画ランキングでは3位に初登場している。

物語は、京都、ロンドン、トロントで科学者が相次いで高所から転落死する事件から始まる。物的証拠がなく自殺で片付けられそうになる中、マリコたちは「未知の細菌」の発見で注目される天才科学者・加賀野にたどり着くが、彼には鉄壁のアリバイがあった。この「シリーズ史上最大最強の敵」加賀野を佐々木蔵之介が演じた。

歴代キャストの集結とロケ地[編集]

劇場版には、元夫の倉橋拓也、芝美紀江ら歴代のキャストも顔をそろえ、シリーズのファンサービス的な色合いも濃い作品になった。ロケは京都市内各所で行われ、祇園の複合施設、嵐山の福田美術館、先斗町歌舞練場、錦市場、紅葉の名所・東福寺の通天橋などが登場する。クライマックスの舞台は東福寺である。

映像ソフトは2022年2月9日にDVDとBlu-rayで発売された。

完結までの経緯(2024〜2026年)[編集]

視聴率の低下と「打ち切り」報道[編集]

長らく世帯視聴率2ケタが当たり前だったシリーズだが、近年は数字が落ち込んだ。2ケタを記録したのはseason22初回(2022年10月、11.9%)が最後とされ、season23・24は全話1ケタだった。2024年のseason24は初回7.8%で、パリ五輪期間と重なった第5話はシリーズ最低の5.5%。全話平均は7.3%と報じられた。

この頃から、日刊ゲンダイなどが「局内で継続か否か意見が割れている」と報じていた。もっとも、新シーズンのたびに「最終章」説が流れては続編が作られてきた歴史もあり、ファンの間では半信半疑の受け止めも多かった。season24最終回の直後には、蒲原役の石井一彰がXに「またどこかで。」と投稿し、さまざまな憶測を呼んだ。

終了報道から公式発表へ[編集]

2025年11月17日、週刊女性PRIMEなど複数のメディアが、シリーズが2026年1月のスペシャルで終了すると報じた。この時点でテレビ朝日は「今後の編成については決まっておりません」とコメントするにとどめた。報道では、視聴率の低迷に加え、東映京都撮影所を拠点に京都で撮影するための人件費や移動費など、制作コストの問題も背景として挙げられていた。

そして2026年1月1日、テレビ朝日はスペシャルドラマ『科捜研の女 FINAL』を1月23日に放送し、シリーズが完結すると正式に発表した。1999年の放送開始から26年、放送300回での幕引きである。沢口は「榊マリコは26年共に歩んできた存在です」とコメントした。

5大メモリアルプロジェクト[編集]

完結にあわせて「5大メモリアルプロジェクト」が展開された。第1弾は、シリーズ初にして最後となるファンミーティング「科捜研の女 FINAL―26年分の『ありがとう』をあなたに―大感謝祭」。2026年1月14日にテレビ朝日本社で開かれ、沢口、内藤剛志、小池徹平、風間トオル、若村麻由美、山本ひかる、斉藤暁、加藤諒、石井一彰が登壇した。

沢口は最後のあいさつで、白衣を脱ぐ日が来たことへの戸惑いを語り、「もっとマリコでいたかった」と涙を見せた。第2弾として、キャストが選んだ15エピソードの再放送が1月5日から23日の平日に行われた。放送当日の23日朝には「科捜研の女DAY」として、沢口がテレビ朝日の複数の番組に出演している。

『科捜研の女 FINAL』[編集]

FINALは2026年1月23日(金)20時から21時48分まで、テレビ朝日系24局で放送された。脚本は櫻井武晴、監督は兼﨑涼介、音楽は川井憲次。テーマは「AI暴走テロ」で、京都市内の「スマート・モビリティ実証実験特区」で自動運転機器などのIoT機器が一斉に暴走し、ロボット企業の開発部員が爆発に巻き込まれて死亡する事件が描かれた。犯人は集中管理システムに不正アクセスし、広域を移動している可能性が浮上する。AIと自動運転という今どきの題材を、最後の事件に据えたわけだ。

全レギュラーに加え、小野武彦(榊伊知郎)、戸田菜穂(芝美紀江)、渡辺いっけい(倉橋拓也)、奥田恵梨華(吉崎泰乃)ら歴代キャストが再集結。ゲストには小林虎之介、莉子、味方良介、佐藤流司、中村俊介らが出演した。

物語の終盤、マリコは容疑者の特定を急ぐあまり、警察で禁じられている「DNAフェノタイピング」(DNAから容姿などを推定する鑑定)に踏み切る。容疑者は特定されたものの、精度の確立していない鑑定を行った責任を取り、マリコは辞職届を出す。仲間たちに手紙を残して白衣を脱いだマリコは、アメリカの研究機関からの招きに応じて旅立つ前、空港で土門と向き合い、「俺は俺の仕事をする。お前はお前の仕事をしろ」という言葉を受け止めて別れる、という結末だった。番組の最後には、マリコから視聴者への26年分の感謝を伝えるメッセージが映し出され、公式Xアカウントも沢口と内藤のツーショットを投稿した。

放送後の反響[編集]

ビデオリサーチの調べによると、FINALの視聴率は関東地区で世帯9.9%、個人5.5%。同週(1月19日〜25日)のドラマ部門で4位に入り、season24の平均を上回る数字で有終の美を飾った。SNSでは労いの言葉や「マリコロス」を訴える声、今後もスペシャルで続けてほしいという声が相次いだと報じられた。

なお同じ夜、テレビ東京では21時から松本まりか主演の『元科捜研の主婦』が放送され、作中で「さすが科捜研の女」「元です、元科捜研」というやりとりがあったことが話題になった。一方、FINALの作中では風丘早月の娘・亜矢が「科捜研の女」を目指す意思を示す場面があり、次世代へのバトンを感じさせた。

終了後の沢口靖子[編集]

「科捜研」卒業後の沢口は、2026年公開の映画『木挽町のあだ討ち』に出演し、なにわ男子の長尾謙杜演じる主人公の母親役を務めた。同作は2026年7月にPrime Videoでの独占配信も発表されている。また2026年には舞台『熱海五郎一座』の新作への出演も発表された。

制作・スタッフ[編集]

脚本・監督[編集]

脚本の柱は、最多となる79回を書いた櫻井武晴と、71回の戸田山雅司。櫻井は劇場版とFINALも手がけ、シリーズの「顔」といえる脚本家である。監督では森本浩史(57本)、兼﨑涼介(36本)が多くの回を担当した。プロデューサーはseason1〜15を井圡隆が、season15以降は関拓也がゼネラルプロデューサーを務めた。

主題歌[編集]

シーズンごとに主題歌が付けられてきたのも特徴。season1はZARD「この涙 星になれ」、season2は氷室京介「OUTSIDE BEAUTY」、season3はコブクロ「miss you」、season7はGARNET CROW「まぼろし」、season9は木山裕策「I believe」、season19は今井美樹「Blue Rain」「Hikari」など、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。音楽面ではサウンドトラックCDも3作が発売された。

沢口と内藤の「恋愛にしない」関係[編集]

マリコと土門の関係は、恋愛に発展しそうでしない絶妙な距離感で描かれ続けた。FINAL直前の会見で内藤は、あえて二人の関係を恋愛にしないようにしてきたと語り、沢口は土門を「互いを尊敬し、信頼し合うパートナー」と表現した。2019年のインタビューでは、沢口がこの作品を「30代半ばで出会い、俳優として育ててもらった作品」、内藤が「ライフワーク」と語っている。

評価[編集]

長寿の理由[編集]

コラムニストの亀和田武は2017年、週刊文春の連載で、沢口靖子がいなければここまでの長寿シリーズにはならなかったと評した。マリコの立ち居振る舞いは「目に心地よい」とし、科学一筋の「リケジョ」という設定が沢口の芝居と相性が良いと指摘している。

地味な作りに見えて、事件が起きて鑑定が始まると劇伴とともに物語が一気に動き出す緩急、風丘や宇佐見とのコミカルなやりとりなども魅力として挙げられた。昼間の再放送で若い頃の沢口を見られるのも、長寿シリーズならではの楽しみ方である。

視聴率の記録[編集]

歴代最高視聴率は17.1%で、season8第8話とseason11第1話がタイ記録。season17の放送200回記念回は15.1%を記録した。2000年代後半から2010年代にかけては、平均13〜14%台を記録するシーズンもあり、テレビ朝日の看板ドラマの一つだった。

炎上とバズ[編集]

  • 土門刑事が何度も撃たれたり事故に遭ったりしながら生還する展開は「死ぬ死ぬ詐欺」と呼ばれ、ネットでネタとして親しまれた。2019年のインタビューでは沢口・内藤本人もこの呼び名に触れている。
  • season24最終回後、石井一彰がXに投稿した「またどこかで。」が「降板の知らせでは」「番組終了の予告では」と話題になった。週刊誌は蒲原刑事の卒業を示唆するものでは、との見方も伝えたが、結果的に石井はFINALにもレギュラーとして出演している。
  • 終了をめぐっては、2024年ごろから視聴率低下を理由とした「打ち切り」説が週刊誌などで繰り返し報じられた。公式発表では完結の理由は「26年の節目」以上には語られていない。

余談[編集]

  • 内藤剛志は、土門薫として登場する前のseason2〜4で、プロファイラーの武藤要という別の役でレギュラー出演していた。斉藤暁も、日野所長になる前のseason1で別人物を演じている。「同じ俳優が別の役で戻ってくる」のも長寿シリーズならでは。
  • FINAL放送当日、裏のテレビ東京で『元科捜研の主婦』が放送され、作中に「科捜研の女」というせりふが出てきたことから、オマージュではないかとネットで楽しまれた。
  • 2015年、京都府警から番組に感謝状が贈られている。ドラマが府警のイメージアップに貢献したという理由で、フィクションの組織が本物から表彰されたかたち。
  • 少女時代のマリコを演じたのは、のちにブレイクする上白石萌歌だった。
  • season3の主題歌はメジャーデビューから間もない時期のコブクロが担当していた。
  • ファンミーティングは26年の歴史で初めて開かれたもので、それがそのまま最後のファンイベントになった。

外部リンク[編集]

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