モグライダー
コンビ名 モグライダー
メンバー 芝大輔(ツッコミ)
ともしげ(ボケ)
結成 2014年
事務所 マセキ芸能社
ジャンル しゃべくり漫才
代表ネタ さそり座の女
M-1 2021年 決勝進出

概要[編集]

モグライダーは、芝大輔(しば だいすけ、ツッコミ)とともしげ(ボケ)からなる日本のお笑いコンビ。所属はマセキ芸能社。2014年に結成され、2021年のM-1グランプリ決勝に進出して一気に知名度を上げた。決勝で披露した「さそり座の女」をモチーフにした漫才では、ボケのともしげが本番で言葉を飛ばし、グダグダになりながらも、その天然のポンコツぶりがかえって会場を爆笑の渦に巻き込むという、賞レース史上でも稀有な「事故が笑いになった」名場面を生んだ。

芝の的確でキレのあるツッコミと、ともしげの予測不能な天然ボケ。この対照的な二人の掛け合いが、モグライダーの魅力である。M-1決勝以降、ともしげは持ち前のポンコツ・天然キャラでバラエティ番組やドッキリ企画に引っ張りだことなり、芝もMCやツッコミ役として活躍の場を広げている。「ネタの実力」と「キャラクターの面白さ」を両輪に、ブレイク後も着実に存在感を増している注目のコンビらしい。

メンバー[編集]

芝大輔はツッコミ担当にして、モグライダーのネタ作りを担う司令塔。鋭く言葉の立ったツッコミと、相方ともしげの暴走をなんとか軌道に乗せようとする「苦労人」ぶりが持ち味。本番で何が起こるか分からないともしげを相手に、即興で立て直す対応力は高く評価されている。ツッコミの技術だけでなく、MCや進行役としての能力にも定評があり、コンビの「まとも担当」としてバランスを取っている。

ともしげはボケ担当。天然でマイペース、本番でセリフを飛ばしたり予想外の言動をしたりする「ポンコツキャラ」で、その愛らしい危なっかしさが多くの人を惹きつける。本人に悪気がないからこそ生まれる純度の高い天然ぶりは、台本では作れない笑いを生み、バラエティやドッキリ番組で大人気となった。「何をしでかすか分からない」という期待感そのものが、ともしげというキャラクターの最大の武器になっている。

結成とM-1 2021[編集]

二人は2014年にコンビを結成し、マセキ芸能社に所属。長く目立たない時期を過ごしたが、地道にネタを磨き、2021年のM-1グランプリでついに決勝の舞台に立った。結成から7年、決して順風満帆ではなかった下積みを経てのファイナル進出は、多くの苦労人芸人に勇気を与えた。

そして決勝の本番、モグライダーは伝説を作る。「さそり座の女」をモチーフにした漫才で、ボケのともしげが緊張からか言葉を飛ばし、ネタが大きく崩れかける。普通なら失敗で終わるところだが、そのグダグダぶりと、必死に立て直そうとする芝のツッコミの掛け合いが逆に大爆笑を呼び、会場を最高潮に沸かせた。「事故すらも笑いに変えてしまった」この一席は、M-1史に残る名場面として語り継がれている。結果以上に、モグライダーという二人の魅力を全国に焼き付けた決勝だった。

芸風とブレイク[編集]

モグライダーの漫才は、芝のしっかりしたツッコミと、ともしげの天然ボケのコントラストで成り立っている。緻密に作られたネタを、ともしげの予測不能さが時に破壊し、それを芝が必死に拾う——この「危うさ」こそがモグライダーの最大の見どころである。完璧に決まる漫才とは違い、毎回どこかで何かが起こりそうなスリルが、観客を惹きつけてやまない。

M-1決勝でのインパクトを機に、ともしげは「天然ポンコツキャラ」としてバラエティ番組で大ブレイク。ドッキリ企画や体当たり企画で、その純粋な天然ぶりが存分に発揮され、「ともしげを見ているだけで面白い」と人気を集めた。芝もツッコミ・MCとして需要を伸ばし、コンビ・個人の両面で活動の幅を広げている。賞レースでの一瞬の輝きを、着実に長期的な人気へとつなげている好例である。

ともしげというキャラクター[編集]

モグライダーのブレイクを語るうえで欠かせないのが、ボケのともしげの存在である。台本どおりに進まない、本番で言葉を飛ばす、ドッキリに本気で引っかかる——普通の芸人なら「失敗」とされる要素のすべてが、ともしげの場合は「魅力」に転化してしまう。それは本人にまったく悪気がなく、計算でもなく、ただ純粋に天然だからこそ生まれる笑いである。視聴者は「次は何をしでかすのか」とハラハラしながら見守り、その予測不能さに引き込まれていく。

こうした「ポンコツ天然キャラ」は近年のバラエティで非常に重宝される。作り込まれた芸人が増える中で、ともしげのような「素で面白い」存在は希少価値が高い。ドッキリ番組やロケ企画では、台本を超えたリアルなリアクションが番組を盛り上げ、共演者やスタッフからも愛される。ともしげは、「上手いから面白い」のではなく「そのままで面白い」という、芸人としては特異で貴重なタイプなのである。

芝とともしげの関係[編集]

モグライダーの魅力は、芝とともしげの対照的な関係性にある。何が起こるか分からないともしげを、芝が必死に拾い、軌道に乗せようとする——その構図は、まるで自由奔放な弟を見守る兄のようでもある。芝のツッコミは単に言葉を返すだけでなく、ともしげの暴走をどう着地させるかという「リアルタイムの危機管理」でもあり、その対応力の高さがモグライダーの漫才を成立させている。

ともしげが目立つことで「芝は脇役」と見られがちだが、実際にはともしげの天然を最大限に活かしているのは芝の存在である。優秀なツッコミがいるからこそ、ボケは安心して暴走できる。二人の絶妙なバランスは、コンビという形式の面白さそのものを体現している。派手なともしげと、それを支える芝。この組み合わせがあって初めて、モグライダーという唯一無二のコンビが成立しているのだ。

炎上とバズ[編集]

  • M-1 2021「さそり座の女」:ともしげが本番でグダグダになりながらも大爆笑をさらった一席が、「事故が名場面になった」とSNSで大バズり。M-1の伝説のひとつになった。
  • ともしげの天然ぶり:バラエティやドッキリ番組での予測不能な言動が次々と話題になり、「ともしげ語録」的に楽しまれている。
  • 苦労人のブレイク:結成から長い下積みを経ての遅咲きブレイクが、多くの人の共感を呼んだ。「諦めなければ報われる」象徴として語られる。
  • 芝のツッコミ再評価:ともしげの暴走を捌く芝の対応力が「実は超優秀」と再評価され、ツッコミ・MCとしての需要が高まった。

余談[編集]

  • コンビ名「モグライダー」の独特な語感は一度聞くと忘れにくい。意味よりも響きのインパクトで覚えられている。
  • ともしげの天然は「作っている」のではなく素だと言われ、その純度の高さがファンを魅了している。台本のない面白さの典型。
  • M-1決勝の「さそり座の女」は、楽曲の歌詞を題材にした漫才で、ともしげがそのフレーズで混乱する展開がクセになると評判だった。
  • 芝はともしげの保護者のような立ち位置で、二人の関係性そのものが微笑ましいとファンに愛されている。
  • ともしげはドッキリ番組での「かかりやすさ」でも人気で、純粋ゆえに引っかかる姿が定番の見どころになっている。
  • 賞レースでの一発のインパクトを、キャラクターの力で長続きする人気に変えた点で、近年のお笑いの成功パターンを体現している。
  • M-1 2021の「さそり座の女」は、放送後に何度も切り抜き動画が再生され、「グダグダなのに一番面白かった」と語り草に。賞レースの新しい笑いの形を示した。
  • ともしげの天然エピソードは尽きることがなく、共演者がそれを面白がって広めることで、さらに人気が拡大する好循環が生まれている。
  • 芝はネタ作りとツッコミの両方を担う実力派で、「ともしげがいるから目立たないが、実は相当優秀」という評価が定着しつつある。
  • マセキ芸能社にはナイツバカリズムかが屋など個性派が揃っており、モグライダーもその一員として東京の演芸シーンを支えている。

遅咲きブレイクの象徴[編集]

モグライダーのブレイクは、お笑い界における「遅咲きの成功物語」の代表例として語られる。結成から7年、長い下積みの末に掴んだM-1グランプリ決勝の舞台。そこで完璧なネタを決めたわけではなく、むしろグダグダになりながら、それでも観客を爆笑させた——というドラマは、「お笑いの面白さは完成度だけでは測れない」ことを示す好例になった。失敗を恐れず、その場の空気を味方につける二人の姿は、多くの芸人や視聴者の心を打った。

ブレイク後、一過性のブームで終わらせず、ともしげのキャラクターと芝の実力を軸に着実に活動を広げている点も評価が高い。賞レースの一瞬の輝きを長期的な人気へと育てる——その手腕は、近年のお笑い界における成功パターンのひとつである。諦めずに続けることの価値と、自分たちならではの個性を信じることの大切さ。モグライダーの歩みは、これからの芸人たちにとっても励みになる物語であり続けるだろう。

関連項目[編集]

現在の活躍[編集]

M-1決勝以降、モグライダーは漫才とバラエティの両面で活躍を続けている。ともしげは天然キャラを武器にドッキリ番組やロケ企画の常連となり、「ともしげが出ているだけで何か起こりそう」という期待感が番組の見どころになっている。芝はツッコミやMCとしての安定感が評価され、複数の番組で進行役を任されるなど、コンビとしてだけでなく個人としても確かな地歩を固めつつある。

賞レースで生まれた知名度を、キャラクターと実力で着実に定着させていく——モグライダーの歩みは、ブレイク後をどう生き抜くかという現代の芸人共通の課題に、一つの答えを示している。これからも二人ならではの「危うくも愛おしい」漫才と、ともしげの予測不能な天然ぶりで、多くの人を笑わせ続けてくれることだろう。東京の演芸シーンを支える中堅として、その存在感はますます増している。

外部リンク[編集]

  • マセキ芸能社 公式サイト