ナノリスト
나노리스트 Nano List 娜罗的名单
ナノリスト.jpg
(source : LINEマンガ)
作家 ミンソンア
ジャンル ファンタジー
配信 LINEマンガ
リンク (日本)LINEマンガ
(韓国)ネイバーウェブトゥーン
(英語)Webtoon
(中国)ドンマン
コミュニティ n/アニメ・漫画



概要[編集]

LINEマンガ(ライン漫画)で配信されているウェブトゥーン、縦スクロール漫画。 原作は韓国。

あらすじ[編集]

突然届いた甘く殺伐とした贈り物・ナノ。アンドロイドたちの秘密を究明せよ!
— LINEマンガ

設定および世界観[編集]

時代背景[編集]

チャチャの年齢が70を超えており、レールガンや量子コンピュータといった近未来の技術が実用化されていることから、近未来と推測されるが、具体的には明かされていない。

アンドロイド[編集]

人間に非常に似ている機械人間。普通の人間のように自我がはっきりしており、涙を流すなど感情が豊かで、食事をしたり眠ったり痛みさえ感じる。外見もいくつかの例外を除いて人間と全く区別がつかないが、作中の人物たちはよく見分けている。数十年前からアンドロイドは広く普及しており、学校の教師や家政婦、警備員、軍人にまで広く使われている。

本作に登場するアンドロイドのほとんどが軍用や警備用なので、一様に優れた筋力と速度を持っている。壁を叩けば大きくひびが入り、ビルから飛び降りても平気で、走ると人間の目では追いつけないほど速い。耐久性も非常に高く、軍用アンドロイドのソーマンは銃弾数発に耐えられるほど頑丈である。しかし、他の創作物に登場するアンドロイドと異なり、ナノリストのアンドロイドは一定以上の損傷を受けると修理不可能になり死亡する。もちろん、その「一定以上」は人間を超越するものだが、それ以上の被害を受けると修理ができず、廃棄処分するしかない。

アンドロイドの普及率を高めるために「アンドロイドは殺意を持つことができない」という規則が作られており、そのおかげで表面的にはアンドロイドは非軍事的な用途にのみ製造されている。しかし、裏では規則で人々の目を欺き、殺人が可能な軍用アンドロイドが開発され、活発に配備されている。

連載状況[編集]

評価[編集]

まとめると、ストーリー、作画、背景設定などは全体のウェブトゥーンの中でも最高峰だと絶賛されている。ただし、細部のディテールでは若干批判される部分もある。ロマンスや不良ものが強いネイバーウェブトゥーンでSFジャンルで連載された当時はかなり順位が高かった。ただし、SF作品として見ると背景設定が不足しており、ストーリー展開にも多少の誤りがある。

かなりの伏線が敷かれている構造である。

分量も質を考慮すれば非常に多いが、ネイバーウェブトゥーンの中では初期には分量が多かったが後には減る例が多いので、今後も注視する必要がある。初期より20%ほど減ったと見られる。

無駄に罵倒が入るセリフ配分が欠点として指摘されることもある。登場人物の荒々しい性格を表現するためのものと思われるが、特に主人公の設定のため、過度でスムーズでない場面がしばしば見られる。ただし、罵倒部分はまさに中高生の好みに合うため好評を得ている。ラインウェブトゥーンでも優れた現地化により罵倒が痛快で面白いという評価が多い。

主人公アンドロイドがあまりにも強いため、作中の緊張感が落ちるという欠点があったが、防空壕事件以降からは次第にナノが力を発揮できない状況が生じ始めた。

この種の作品でよく見られる特徴だが、人工知能アンドロイドが存在するのが当たり前になるほどの世界であるにもかかわらず、まだインターホンを使うなど細かい部分で旧時代的な面が見られる。一見するとアンドロイドを除けば科学が全く進歩していないように感じるほど。アンドロイドが登場する時期ではないのに、アンドファという天才が無理やり前倒ししたりする形でも、最低でも40〜50歳に見えるチャチャとアンドファの年齢差を考えるとかなり気まずい反応もある。

欠点としてはいろいろとプロットに欠陥が多いことがわかる。たとえば、チョロクイプは作中中盤から起こるすべての事件に間接的に要因を提供しており、周囲の人物もこの事実を知っているにもかかわらず、あいまいに済ます場面が多い。ナノがだまされて被害を受けたのもこのキャラのせいであり、トジンをだまして暗い展開にしたホンギョルもチョロクイプがオクタゴンを引き入れなければ関わらなかった人物であったため、トジン側からすれば明らかに関係を考えればすぐにでも殺してもおかしくない人物だが、登場するたびに適当に怒って会話して済ます。また、トジンが捕まっている間、言葉だけで暴走する危険があるナノをわざわざバンカーに入れておきながら外部との通信を許可するという変な対応をしており、最後にはチョロクイプの連絡により暴走して流血するなど、疑問が感じられる場面が多い。

意外と作品のレベルはかなり高い。流血描写もかなり多く、ナノのような罵倒キャラも多く登場する。

余談[編集]

  • ハンター×ハンターと妙に似た絵柄や構図が多い。例えば、ナノの場合、キルアに似た見た目で似たカットが使われることがよくあり、安道珍の場合はゴン・フリークスに似ている。特にナノは戦う場面で、安道珍はナノやサンの負傷の知らせを聞いて大きな衝撃を受ける場面で似た姿を見せる。
  • 意外にも、様々な武器の描写が正確である。銃だけでなく、米軍用の銃剣まで再現されている。しかし、第134話では航空関連の再現がしっかりされていない。リアジェット系列に見えるチョロクイプ専用機が超音速ジェット機として描写され、胴体の幅が非常に狭い実機とは異なり、作中で描写された機体の幅はA380級である。さらに、巡航中にランディングギアを格納していなかった! コメント欄では、作中でチョロクイプが自分の専用機のドアを壊したとしてナノに怒るのを見て、何をそんなに細かく指摘するのかと批判された。しかし、航空機のドアを壊すと、格納庫での重整備を経ない限り、与圧の問題で飛行が不可能になる。高高度で高速巡航する航空機の特性上、構造損傷に非常に弱く、これがどれほど危険な行為かは、バルクヘッドの文書にもあるように、深刻な場合、機体が空中分解に至る可能性がある。