概要[編集]
ツンデレとは、好きな相手に対して普段はツンツンと冷たく素っ気ない態度をとるが、ふとした時にデレデレと甘えた一面を見せる性格、またはそうした性格のキャラクターを指す言葉である。アニメ・漫画・ゲームのキャラクター類型として2000年代に定着し、現在では日常会話でも使われる。
詳細[編集]
「ツンデレ」は、「ツンツン」と「デレデレ」を組み合わせた言葉である。インターネット上での最初期の用例は、2002年8月にゲーム情報系の個人ニュースサイト「あやしいわーるど@暫定」で、美少女ゲームのキャラクターを評するために使われたものとされる。それ以前の漫画の台詞に似た表現があるという指摘もあり、言葉の起源については議論がある。
言葉の意味には、大きく分けて二つの使い方がある。
- 時間経過型:最初は冷たく接していたが、物語が進んで仲が深まると素直に甘えるようになる。もともとの意味はこちらとされる。
- 二面性型:人前ではツンツンしているが、二人きりになるとデレデレする。「照れ隠し」の性格を指す使い方で、現在はこちらの意味で使われることも多い。
どちらの場合も、「本当は好きなのに素直になれない」というギャップが魅力の中心にある。「べ、別にあんたのためにやったんじゃないんだからね!」という台詞は、ツンデレキャラの典型としてパロディにもよく使われる。
ツンデレブーム[編集]
2000年代半ば、ツンデレは萌えの中心的な属性として大ブームになった。ライトノベル原作のアニメを中心にツンデレのヒロインが次々に登場し、特に声優の釘宮理恵は、『とらドラ!』の逢坂大河をはじめ多くのツンデレキャラを演じたことから、ファンの間で「ツンデレの女王」と呼ばれるようになった。
2006年には、ツンデレを題材にした言葉「ツンデレラ」が新語・流行語大賞の候補にノミネートされた(入賞はしていない)。秋葉原を中心に、ツンデレの店員が接客する喫茶店が話題になるなど、キャラクターの枠を超えた広がりも見せた。
ツンデレキャラの系譜[編集]
言葉が生まれる前から、ツンデレ的な性格のキャラクターは数多く存在した。『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレーや、『らんま1/2』の天道あかねなどは、「ツンデレ」という言葉が広まった後に、その先駆けとして振り返られることが多い。
2010年代以降は、ツンの部分が極端に強い「ツンドラ」(『化物語』の戦場ヶ原ひたぎを評した言葉として知られる)や、素直になれない二人の駆け引きを描くラブコメの流行など、ツンデレの型はさらに細かく分かれていった。
派生語[編集]
ツンデレの成功を受けて、「〜デレ」という言葉が数多く生まれた。
- ヤンデレ:好意が強すぎて精神的に病んでしまう性格。
- クーデレ:普段はクールで無表情だが、好きな相手にだけデレる性格。
- デレデレ:最初から最後まで好意を隠さない性格。
- ダンデレ:普段は無口で目立たないが、好きな相手にだけ心を開く性格。
これらはキャラクターの性格を分類する言葉として、海外のアニメファンの間でも「tsundere」「yandere」「kuudere」「dandere」とそのまま使われている。
よくある質問[編集]
- ツンデレの意味を簡単に言うと?
- 好きな相手に素直になれず冷たくしてしまうが、時々甘えた一面を見せる性格のこと。
- ツンデレの語源は?
- 「ツンツン」と「デレデレ」を組み合わせた言葉。ネット上の初期の用例は2002年とされる。
- ツンデレの女王とは?
- 多くのツンデレキャラを演じたことから、声優の釘宮理恵がファンの間でこう呼ばれている。
余談[編集]
- 現実の人間関係でも「彼氏がツンデレ」「うちの猫はツンデレ」のように使われ、もはやオタク用語の枠を超えて一般的な日本語になっている。特に猫の気まぐれな態度を表す言葉として定着している。
- ツンデレをテーマにした書籍や、ツンデレ口調で案内する観光ガイドなど、言葉そのものを売りにした商品も数多く作られた。