| 株式会社ソラジマ SORAJIMA | |
|---|---|
| 略称 | ソラジマ |
| 国家 | 日本 |
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | 非上場 |
| 業種 | 漫画制作・出版 |
| 本社所在地 | 東京都港区芝浦1-12-3 |
| 設立日 | 2019年2月 |
| 設立者 | 萩原鼓十郎、前田儒郎 |
| 代表者 | 萩原鼓十郎、前田儒郎(代表取締役Co-CEO) |
| 資本金 | 1億円 |
| 上場 | なし |
| 代表作品 | 『シンデレラ・コンプレックス』『傷だらけ聖女より報復を込めて』『公爵家の4兄弟と家族になった』 |
| 別名 | SORAJIMA |
| リンク | https://sorajima.jp/ |
概要[編集]
ソラジマ(SORAJIMA)とは、東京都港区に本社を置く日本のウェブトゥーン制作会社である。作品を自社で企画・制作し、ピッコマやLINEマンガなどの配信サービスへ供給する「制作スタジオ型の出版社」にあたる。
詳細[編集]
株式会社ソラジマは2019年2月に設立された。代表取締役Co-CEOは萩原鼓十郎と前田儒郎の2名で、資本金は1億円。事業内容は「オリジナル漫画の制作・販売」と登記されており、ロマンス系・バトル系の縦読み漫画を中心に、横読みの漫画、映像プロデュース、商品化(MD)まで扱う。
もともとはYouTubeでアニメ動画を制作する事業から出発した会社である。この経歴は作風にも体制にも影響している。縦読み漫画は1話が短く、毎話の終わりで次を読ませる必要があるため、求められる技術は「絵を長く描き込む力」よりも「短い尺で引きを作る力」に近い。動画で毎週本数を出していた会社がそのまま移れる領域だった、というのがこの転換の実態に近い。
自社アプリ「cosmic」(旧称SORACOMI)も運営しており、他社プラットフォームへの供給と自社での配信を並行させている。
制作体制[編集]
本社が採る方式は、一人の漫画家に一作を任せる日本の従来型ではなく、工程ごとに担当を分けるスタジオ制である。2023年3月時点で編集者約30名、クリエイター約400名が関わっており、脚本・ネーム・線画・彩色・背景・仕上げといった工程が別々の担当者に割り振られる。
この設計が優先しているのは作家性ではなく供給の安定である。フルカラーで毎週決まった曜日に必ず更新するという約束を守るには、誰か一人の手が止まっても連載が止まらない形にするほかない。読者が作品から離れる最大の理由が「更新が途切れること」である以上、この条件は内容と同じ重さを持つ。裏返せば、一人の作家の癖がそのまま作品の個性になる型の面白さは出にくくなる。
体制が漫画よりもアニメ制作に近いのはこのためで、公爵家の4兄弟と家族になったのように工程別のクレジットが作品ページに並ぶのは、分業が実際に機能している証拠でもある。
資金調達[編集]
2020年にサイバーエージェント・キャピタル、2021年に放送作家の鈴木おさむから出資を受け、2023年3月にシリーズBで約10億円を調達した。累計調達額は約15億円。
シリーズBの出資者にはZ Venture Capital、ニッセイ・キャピタル、DBJキャピタル、KDDI Open Innovation Fund(KDDI)、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、住商ベンチャー・パートナーズ、みずほキャピタル、電通ベンチャーズ、博報堂DYベンチャーズなどが名を連ねた。
この顔ぶれは、通信・銀行・商社・広告という、作品を作らない側の会社ばかりである点で示唆的である。縦読み漫画が「読み物」としてだけでなく、配信サービスに毎月供給され続ける部品として評価されていることがうかがえる。作品が当たるかどうかとは別に、一定量を安定して出せる会社であること自体に値段が付いているという見方もできる。
主な作品[編集]
『シンデレラ・コンプレックス』は地上波で実写ドラマ化された。『傷だらけ聖女より報復を込めて』は2023年上半期に配信上位となり書籍化されている。ピッコマで配信中の『公爵家の4兄弟と家族になった』も本社の制作による。
2023年時点で30作品以上を配信し、24のウェブトゥーンプラットフォームと自社アプリを通じて11カ国に展開しているとされる。
余談[編集]
自社アプリと他社プラットフォームの両方に出しているという状態は、場を持つ側になるか作る側に徹するかの選択を保留している形でもある。ピッコマやLINEマンガに載せれば読者はすでにそこにいるが、条件は場を持つ側が決める。自社アプリは条件を自分で決められる代わりに読者を一から集めなければならない。どちらにも寄り切らない構えは、この二つの不利を分散させる置き方といえる。
社名の由来は公表されていない。読者の画面にはスタジオ名が表示されないため、日本の会社が日本語で作った作品であっても、韓国発の作品と並べられたときに区別されることはほとんどない。ウェブトゥーンという語がすでに「どこで作られたか」ではなく「どういう形式か」を指す言葉になっていることの現れでもある。