| サムダルリへようこそ 웰컴투 삼달리 / Welcome to Samdal-ri | |
|---|---|
![]() チョ・ヨンピル役のチ・チャンウク(2024年・出典:Wikimedia Commons/CC BY 3.0) | |
| ジャンル | ヒューマン・ロマンス、ロマンティック・コメディ |
| 放送期間 | 2023年12月2日 - 2024年1月21日 |
| 放送時間 | 土・日 22:30(韓国時間) |
| 話数 | 全16話 |
| 放送国家 | 韓国 |
| 言語 | 韓国語 |
| 放送局 | JTBC |
| 配信 | Netflix、TVING(韓国) |
| 平均視聴率 | 7.9%(ニールセン全国・最高12.4%) |
| 制作 | |
| プロデューサー | パク・ソルギ(総括) |
| 演出 | チャ・ヨンフン |
| 制作 | MI、SLL |
| 脚本 | クォン・ヘジュ |
| 音楽 | ケミ |
| 出演者 | チ・チャンウク、シン・ヘソン、カン・ヨンソク、キム・ミギョン、ソ・ヒョンチョル、シン・ドンミ、カン・ミナ |
| その他 | |
| 原作 | オリジナル |
概要[編集]
サムダルリへようこそ(웰컴투 삼달리)とは、2023年12月から2024年1月まで韓国のJTBCで放送された全16話のテレビドラマ。済州島の架空の村「サムダルリ」を舞台に、ソウルで転落した写真家と、故郷に残った気象予報官の幼なじみ同士の再会を描くヒューマン・ロマンスで、主演はチ・チャンウクとシン・ヘソン。
詳細[編集]
企画と制作[編集]
演出は『椿の花咲く頃』『気象庁の人々』を手がけたチャ・ヨンフン、脚本は『ゴー・バック夫婦』『ハイバイ・ママ!』のクォン・ヘジュが担当した。制作はMIとSLLで、主演2人の出演確定は2023年6月19日に報じられた。チャ・ヨンフン監督は制作発表会で本作を「同じ日に生まれて38年を共に過ごした友人であり恋人でもあった2人が、言えない理由で別れるしかなかった愛の物語」と紹介し、故郷に戻ると心が楽になり慰められる感覚、見終わったあとに温かくなる作品を目指したと語っている。
撮影は済州島で行われ、海辺の村や漁港、海女たちの作業場が物語の主要な舞台になっている。気象庁が出てくる点は監督の前作『気象庁の人々』と共通しているが、本作では済州の地方気象庁が舞台で、天気予報の正確さが登場人物の過去の悲劇と直結しているのが特徴である。
あらすじ[編集]
済州島サムダルリで同じ日に生まれ、家族ぐるみで育ったチョ・ヨンピルとチョ・サムダル。ヨンピルは、海女だった母が不正確な天気予報のせいで海の事故で亡くなったことをきっかけに、予報の精度にこだわる気象予報官となり、済州の気象庁に勤めている。融通が利かないほどの正確さへのこだわりは、職場では「頑固者」扱いされるほどである。
一方のサムダルは「チョ・ウネ」という名前で活動し、ソウルで売れっ子のファッション写真家として成功していた。ところが、アシスタントのパン・ウンジュから身に覚えのないパワハラ(いわゆる「カプチル」)を告発され、スキャンダルで仕事も評判も一夜で失ってしまう。行き場をなくしたサムダルは故郷のサムダルリへ戻り、かつて理由を明かさないまま別れたヨンピルと再会する。
物語は、2人の関係が修復されていく過程と並行して、サムダルの名誉回復、姉ジンダルの離婚問題、妹ヘダルの暮らし、ヨンピルの母の事故をめぐって両家の間に残る過去のわだかまりなど、村の人々それぞれの事情を少しずつほどいていく群像劇として進む。
舞台となる済州と海女[編集]
物語の背景にある海女(ヘニョ)は、素潜りで貝や海藻を採る済州島の女性たちで、「済州海女文化」は2016年にユネスコの無形文化遺産に登録されている。劇中では、サムダルの母コ・ミジャが村の海女会を率いる立場にあり、海に出る日を決めるうえで天気が生死に関わる情報として扱われる。ヨンピルが予報の正確さにこだわる理由も、この海女の仕事と結びついている。
済州は韓国本土から離れた島で、方言も独特である。劇中でも年配の住民が済州方言で話す場面が多く、ソウル帰りのサムダルとの温度差や、村の人間関係の近さを表す要素として使われている。村の中では誰がどこで何をしているかがすぐに知れ渡り、サムダルのスキャンダルも帰郷と同時に住民の話題になる。
主な登場人物[編集]
- チョ・ヨンピル(演:チ・チャンウク)…済州地方気象庁の予報官。サムダルと同じ日に生まれた幼なじみ。名前は韓国の国民的歌手チョ・ヨンピルと同じで、劇中でもたびたびネタにされる。
- チョ・サムダル/チョ・ウネ(演:シン・ヘソン)…ソウルで成功したファッション写真家。濡れ衣のスキャンダルで転落し帰郷する。
- プ・サンド(演:カン・ヨンソク)…2人の幼なじみ。裕福な家の息子で、サムダルに長年想いを寄せている。
- コ・ミジャ(演:キム・ミギョン)…サムダルの母で、村の海女会のリーダー。
- チョ・パンシク(演:ソ・ヒョンチョル)…サムダルの父。バス運転手。
- チョ・ジンダル(演:シン・ドンミ)…3姉妹の長女で元客室乗務員。
- チョ・ヘダル(演:カン・ミナ)…3姉妹の末っ子。
- チョ・サンテ(演:ユ・オソン)…ヨンピルの父。
- チョン・デヨン(演:ヤン・ギョンウォン)…大企業の代表で、ジンダルの元夫。
- パン・ウンジュ(演:チョ・ユンソ)…サムダルを告発したアシスタント。
- チョン・チュンギ(演:ハン・ウンソン)…サムダルの元恋人で雑誌の編集者。
放送と配信[編集]
JTBCの土日ドラマ枠(22時30分)で放送され、1話あたりの放送時間は約70分。韓国内ではTVING、海外ではNetflixで配信され、日本でもNetflixで視聴できる。放送は2023年の年末から2024年の年始をまたぐ形で行われた。
視聴率と評価[編集]
ニールセンコリア全国基準で初回5.2%からスタートし、ほぼ右肩上がりで推移した。第6話で8.3%、第12話で9.8%、終盤の第14話以降は10%を超え、最終回(第16話)で自己最高の12.4%を記録して全話平均は約7.9%となった。地上波よりも視聴者数が集まりにくいケーブル・総合編成チャンネルの作品としては、尻上がりに数字を伸ばした例として知られる。
韓国内の授賞式では、APAN STAR AWARDS 2024でチ・チャンウクがミニシリーズ部門の最優秀演技賞、カン・ミナが新人賞を受賞した。第60回百想芸術大賞ではシン・ドンミが助演女優賞にノミネートされている。海外では香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが選ぶ「2024年のベストKドラマ15本」で5位に選ばれた。
派手な事件や悪役で引っ張るのではなく、人物の感情を丁寧に積み上げる作りで、韓国ドラマの中では「ヒーリング系」に分類されることが多い。転落と再起、初恋の再燃、家族の和解といった定番の要素を、済州の村という閉じた共同体の中で一度に動かしていく構成になっている。
OST[編集]
オリジナル・サウンドトラックは2023年12月3日から毎週1曲ずつ公開され、2024年2月2日にスペシャルアルバムとしてまとめられた。ボーカル曲にはDK、Gemini、少女時代のテヨン、シン・スンフン、ボムジン、キム・ナヨン、LeeZe、ドリが参加し、テヨンの「Dream」は各音楽賞のOST部門にノミネートされた。インストゥルメンタルはケミ、パク・ジョンミらが担当している。
主人公の名前にちなみ、2024年1月20日には歌手チョ・ヨンピル本人の楽曲5曲をリマスターしたトリビュート・アルバムも発売された。
視聴ガイド[編集]
サムダルリへようこそはどこで見れる?[編集]
日本ではNetflixで配信されている。韓国ではTVINGで視聴できる。
全何話?[編集]
全16話で、1話あたり約70分。
サムダルリは実在する村?[編集]
サムダルリは物語のために作られた架空の村で、撮影は済州島の各地で行われた。
原作はある?[編集]
原作はなく、クォン・ヘジュによるオリジナル脚本である。
最終回の視聴率は?[編集]
ニールセンコリア全国基準で12.4%を記録し、これが全話を通じた最高視聴率となった。
主人公の名前がチョ・ヨンピルなのはなぜ?[編集]
韓国の国民的歌手チョ・ヨンピルと同じ名前で、劇中でも周囲から名前をからかわれる場面がある。放送終了間際には本人の楽曲を集めたトリビュート・アルバムも発売された。
似た雰囲気の作品は?[編集]
海辺の田舎町を舞台にしたヒーリング・ロマンスとしては『海街チャチャチャ』、同じ監督の作品では『椿の花咲く頃』や気象庁を舞台にした『気象庁の人々』、済州島が舞台の作品では『おつかれさま』がよく並べて語られる。
余談[編集]
- 済州島の海女文化や済州方言がふんだんに登場し、ご当地ドラマとしての見どころも多い。
- ヨンピルとサムダルは「同じ日に生まれた」という設定で、制作発表会では2人が38年を共に過ごしてきた関係と説明されている。
- 演出のチャ・ヨンフンは前作『気象庁の人々』に続いて、2作連続で気象庁の職員が登場する作品を手がけたことになる。
- パワハラ告発による転落という導入は、SNS時代の炎上がキャリアを一夜で壊す様子を下敷きにしたものとも評される。
- シン・ヘソンは本作以前に時代劇コメディ『哲仁王后』で主演を務めており、本作の後は2026年に『秘密の監査 -Filing for Love-』で主演している。
- チ・チャンウクは『ヒーラー〜最高の恋人〜』などアクション色の強い作品の印象も強いが、本作では素朴な地方公務員役を演じた。
関連項目[編集]
- 海街チャチャチャ:田舎×ヒーリングロマンスの同系統ヒット作
- ヒーラー〜最高の恋人〜:チ・チャンウクの代表作
- 気象庁の人々:同じく気象庁が舞台のロマンス
- おつかれさま:済州島を舞台にした話題作つながり
