| コンフィデンスマンJP The Confidence Man JP | |
|---|---|
| 略称 | コンフィデンスマン |
| ジャンル | コンゲーム、コメディ、クライム |
| 放送シーズン | 2018年4月期 |
| 放送期間 | 2018年4月9日 - 6月11日 |
| 放送時間 | 月曜21:00 - 21:54(フジテレビ「月9」枠) |
| 話数 | 全10話 |
| 放送国家 | 日本 |
| 言語 | 日本語 |
| 配給 | 東宝(映画版) |
| 放送局 | フジテレビ系 |
| 制作 | |
| 演出 | 田中亮ほか |
| 制作 | フジテレビ |
| 脚本 | 古沢良太 |
| 音楽 | fox capture plan |
| 出演者 | 長澤まさみ、東出昌大、小日向文世、小手伸也、江口洋介ほか |
| その他 | |
| 原作 | オリジナル |
| 関連番組 | コンフィデンスマンJP 運勢編(2019年)、コンフィデンスマンKR(2025年) |
| エンディング曲 | Official髭男dism「ノーダウト」 |
概要[編集]
コンフィデンスマンJP(こんふぃでんすまんじぇーぴー)とは、2018年4月から6月までフジテレビ系「月9」枠で放送された、古沢良太脚本・長澤まさみ主演のオリジナル連続ドラマである。天才詐欺師(コンフィデンスマン)たちが悪徳な富豪を華麗にだます一話完結のコンゲームで、のちにスペシャルドラマと劇場版3作が作られた。
詳細[編集]
「コンフィデンスマン」とは英語で信用詐欺師(confidence man)のこと。ダー子・ボクちゃん・リチャードの3人組が、違法・不正な手段で富を築いた金持ちを「オサカナ」と呼んでターゲットにし、毎回まったく別の舞台設定で大がかりな罠を仕掛ける。一般人はだまさない、取り戻した金を被害者に回すこともある、という独自の流儀を持つのがポイントだ。
脚本の古沢良太は『リーガル・ハイ』『デート〜恋とはどんなものかしら〜』などで知られるヒットメーカー。本作ではオリジナル脚本で、毎話「最後にもうひとひねり」ある大どんでん返しを仕込んだ。長澤まさみにとっては11年ぶりの月9出演で、月9での単独主演は本作が初めてとなった。
連ドラの視聴率は2桁には届かなかったものの、SNSでの熱量と配信での人気が高く、放送中に映画化が発表される異例の展開をたどった。劇場版は3作すべてが大ヒットし、フジテレビ発の人気フランチャイズへと成長した。2025年には韓国版リメイク『コンフィデンスマンKR』も配信されている。
あらすじ[編集]
ダー子は、天才的な頭脳と度胸、そして底なしの陽気さを持つ詐欺師。変装も語学も一夜漬けで身につけ、どんな役でも演じきる。相棒のボクちゃんは根がまじめで、いつも「もう詐欺師なんてやめる」とぼやきつつ、結局ダー子に巻き込まれる。ベテランのリチャードは、紳士的な物腰で相手の懐に入る変装の名人だ。
3人は毎回、裏社会の帝王、悪徳企業の社長、美術界の権力者など、あくどいやり方で成り上がった「オサカナ」に狙いを定める。ホテル、病院、映画製作、美術品取引など、ターゲットに合わせて毎回ゼロから壮大な「舞台」を作り上げ、相手を信じ込ませて大金を巻き上げる。
ところが計画は毎回のように大ピンチに陥り、視聴者も「今回はさすがに失敗か」と思わされる。そこから明かされる「実は最初から仕組まれていた」という種明かしが本作最大の見どころで、ドラマ・映画を通して「目に見えるものが真実とは限らない。何が本当で何が嘘か」という決めゼリフがシリーズの合言葉になった。
登場人物・キャスト[編集]
- ダー子 - 長澤まさみ
- 本作の主人公。天才詐欺師で、あらゆる職業・キャラクターに化ける。明るく破天荒で、作戦はいつも大胆。
- ボクちゃん - 東出昌大
- ダー子の相棒。心優しく正義感が強いが、そのぶん詐欺師稼業に悩み続ける常識人ポジション。
- リチャード - 小日向文世
- ベテラン詐欺師。上品な紳士を演じるのが得意で、3人組のまとめ役。
- 五十嵐 - 小手伸也
- ダー子たちの仲間で、作戦の「その他大勢」役をこなす男。いつの間にか現場に紛れ込んでいる神出鬼没ぶりで人気を集め、演じた小手のブレイクのきっかけになった。
- 赤星栄介 - 江口洋介
- 表向きは財団の理事長を務める裏社会の大物。ダー子たちの因縁の相手として、ドラマから映画まで登場する。
各話には毎回「オサカナ」役の豪華ゲストが登場するのも見どころで、映画版でも国内外を舞台に大物ゲストが次々と出演した。
放送・視聴率[編集]
連続ドラマは2018年4月9日から6月11日まで、全10話が放送された。初回は30分拡大、第2話と最終話は15分拡大。
ビデオリサーチ調べ・関東地区の世帯視聴率は、初回9.4%、第2話7.7%、第3話9.1%、第4話9.2%、第5話9.3%、第6話8.2%、第7話8.9%。第9話で自己最高の9.5%を記録し、最終話(第10話)は9.2%だった。一桁台で推移しながらも大きく崩れず、終盤に向けて数字を上げた点が特徴として報じられた。
2019年5月18日にはスペシャルドラマ『コンフィデンスマンJP 運勢編』が放送され、同時期の劇場版第1作公開へとつないだ。
映画シリーズ[編集]
- 『コンフィデンスマンJP ロマンス編』(2019年)
- 劇場版第1作。主題歌はOfficial髭男dism「Pretender」。
- 『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(2020年)
- 劇場版第2作。主題歌はOfficial髭男dism「Laughter」。
- 『コンフィデンスマンJP 英雄編』(2022年1月14日公開)
- 劇場版第3作。監督・田中亮、脚本・古沢良太、音楽・fox capture plan、配給・東宝、上映時間127分。「三代目ツチノコ」と呼ばれた伝説の詐欺師の死をきっかけに、その弟子たちが「英雄」の称号をめぐって争う物語。主題歌はOfficial髭男dism「Anarchy」。
興行面では、ロマンス編・プリンセス編がともに興行収入約30億円規模の大ヒットとなり、2作目が1作目を上回る「右肩上がり」のシリーズとして注目された。英雄編も公開初週の週末興行ランキングで初登場1位を獲得している。
主題歌とOfficial髭男dism[編集]
ドラマ版の主題歌「ノーダウト」は、当時インディーズだったOfficial髭男dismの楽曲で、月9主題歌にインディーズアーティストが起用されるのは初めてとされた。この曲がバンドのメジャーデビューシングルとなった。
その後もヒゲダンはシリーズすべての主題歌を書き下ろしており、ロマンス編の「Pretender」は社会現象級のヒットとなって、2019年の第70回NHK紅白歌合戦初出場につながった。「コンフィデンスマンJPがヒゲダンを世に出した」と言われるゆえんである。
海外リメイク[編集]
古沢脚本をもとにした海外版として、韓国版『コンフィデンスマンKR』と中国版『コンフィデンスマンCN』の制作が発表されていた。
韓国版『コンフィデンスマンKR』は、パク・ミニョン主演、パク・ヒスン、チュ・ジョンヒョク共演で、2025年9月6日からPrime Videoで世界240以上の国と地域に独占配信された(全12話、毎週土日配信)。古沢は「韓国版の制作は日本版を作った当初からの夢のひとつだった」という趣旨のコメントを寄せている。
2026年時点の動向[編集]
劇場版第3作『英雄編』(2022年)以降、日本版シリーズの新作(連続ドラマ・劇場版)は本記事執筆時点(2026年9月末)で公式発表を確認できていない。ネット上では続編を期待する声や「続編決定」をうたう書き込みも見られるが、フジテレビや東宝からの正式な告知は確認されていない。
一方、シリーズは地上波の再放送やCS放送(ファミリー劇場での一挙放送など)、動画配信サービスで繰り返し視聴されている。2025年には韓国版『コンフィデンスマンKR』が配信され、フランチャイズとしては海外展開のフェーズに入った形。脚本の古沢、主演の長澤ともに別作品での活動が続いており、日本版メンバーの再集結があるかどうかがファンの関心事になっている。
反響[編集]
作品としては、毎話完結型でありながら「どこから仕込まれていたのか」を見返したくなる構成が評価され、放送後に配信で一気見されるタイプの作品として人気が定着した。長澤の変幻自在の変装コメディや、小手伸也演じる五十嵐の「いつの間にかいる」ネタは、SNSで放送のたびに話題となった。
連ドラの世帯視聴率は最高9.5%と一桁台だったが、劇場版3作がいずれも大ヒットしたことから、「リアルタイム視聴率と作品の人気が必ずしも一致しない」例として語られることもある。
炎上とバズ[編集]
2020年、ボクちゃん役の東出昌大の私生活をめぐる報道が大きく取り上げられ、シリーズの今後を心配する声も上がった。結果としてボクちゃん役は交代せず、2022年の『英雄編』にも東出が続投している。
バズの面では、前述の「Pretender」の大ヒットのほか、小手伸也が本作をきっかけに一躍人気俳優となり、バラエティ番組への出演も一気に増えたことが話題になった。
余談[編集]
- 劇場版は毎回、海外や豪華な舞台を用意する「映画ならではのスケール」が売りで、英雄編はマルタが舞台とされる。
- 音楽を担当したfox capture planは、ジャズ系のインストゥルメンタル・バンド。軽快なテーマ曲はシリーズの「作戦開始」を告げる合図として定着している。
- 韓国版の主演パク・ミニョンは、日本でも配信ヒットした『私の夫と結婚して』の主演として知られる。