概要
ヤンデレとは、「病んでいる」と「デレ」を組み合わせた言葉で、好きな相手への愛情が強すぎるあまり、精神的に不安定になったり、極端な行動をとったりする性格、またはそうした性格のキャラクターを指す。ツンデレから派生したキャラクター類型の一つである。
詳細
ヤンデレは、ツンデレの流行を受けて2000年代半ばに生まれた言葉である。好きな相手を独占したいという気持ちが強くなりすぎて、嫉妬から相手の周囲の人物に危害を加えようとしたり、相手を閉じ込めようとしたりする、といった行動がヤンデレキャラの典型とされる。
ただし、ヤンデレの定義は人によってかなり幅がある。「好意が原因で心を病んでしまったキャラクター」を指す場合もあれば、「病的なほどデレデレしているキャラクター」を指す場合もある。暴力的な行動をとるかどうかも、ヤンデレの条件とする人としない人がいる。
言葉が広まるきっかけになったのは、2005年に発売された恋愛アドベンチャーゲーム『School Days』と、同年に放送されたアニメ『SHUFFLE!』とされる。どちらの作品にも、恋愛のもつれから精神的に追い詰められていくヒロインが登場し、ファンの間で「ヤンデレ」という言葉で語られるようになった。
「Nice boat.」事件
ヤンデレを象徴する出来事として知られるのが、2007年のアニメ版『School Days』の最終回をめぐる騒動である。放送予定日の直前に、現実の世界で家族間の事件が起き、報道されたことを受けて、一部の放送局が最終回の放送を取りやめた。その時間帯には、代わりに風景の映像(ノルウェーのフィヨルドを進む船の映像など)が流された。
この代替映像について、海外の匿名掲示板の利用者が「Nice boat.」とコメントしたことが日本でも話題になり、この言葉は「放送中止」や「ヤンデレの結末」を暗示するネットスラングとして定着した。最終回は後にネット配信やソフトで公開され、ヒロインの一人の衝撃的な行動が描かれたことで、ヤンデレの代表的な作品として記憶されることになった。
代表的なヤンデレキャラ
- 『School Days』の桂言葉:ヤンデレの代名詞として最もよく名前が挙がるキャラクター。
- 『未来日記』の我妻由乃:主人公への愛情のためならどんな行動も辞さないヒロインで、「ヤンデレの代表格」として国内外で知られる。
- 『ひぐらしのなく頃に』の竜宮レナ:狭義のヤンデレではないが、その先駆けとして挙げられることがある。
これより前の作品にも、後からヤンデレの先駆けと見なされるキャラクターが存在し、1990年代の美少女ゲームの登場人物などが例に挙げられる。
海外での受容
ヤンデレは「yandere」として英語圏のアニメ・ゲームファンに広く知られている。海外の個人開発者が、ヤンデレの女子生徒を主人公にしたゲーム『Yandere Simulator』を開発して話題になるなど、日本国外でも独自の広がりを見せている。ツンデレと並んで、日本のキャラクター類型の中で最も海外に浸透した言葉の一つである。
よくある質問
- ヤンデレの意味を簡単に言うと?
- 好きな相手への愛情が強すぎて、心が病んだような状態になってしまう性格のこと。
- ヤンデレとメンヘラの違いは?
- ヤンデレは主にフィクションのキャラクター類型を指し、「特定の相手への強すぎる愛情」が中心にある。「メンヘラ」は現実の人を指して使われることが多いネットスラングで、意味や使われ方が異なる。
- Nice boat.とは?
- 2007年にアニメ『School Days』の最終回が放送中止になり、代わりに流れた船の映像に対して海外の掲示板で書き込まれたコメント。日本でネットスラングとして定着した。