殿下が一目惚れした令嬢の正体はあなたの護衛騎士です!

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殿下が一目惚れした令嬢の正体はあなたの護衛騎士です!
作画 織江よいこ
ジャンル 恋愛ファンタジー、悪役令嬢もの
出版社 マッグガーデン
原作 玉川玉子


概要

殿下が一目惚れした令嬢の正体はあなたの護衛騎士です!とは、玉川玉子の小説を原作とする日本の漫画作品である。作画は織江よいこ、キャラクター原案はTsubasa.v。マッグガーデンの漫画配信サイト「マグコミ」で連載され、アヴァルスコミックスとして刊行されている。

詳細

原作は小説投稿サイト小説家になろうに掲載された作品で、書籍化を経て漫画化された。刊行ルートとしては、投稿サイトで読者数が先に見える状態を作り、そのうえで書籍と漫画を出すという近年の定番の経路をたどっている。

コミカライズの正式題名には「THE COMIC」が付くが、これは原作小説と同じ題名では書店の棚や配信サイトの一覧で区別がつかなくなるための実務的な表記である。読者が検索する際はこの語を省いた形が使われることが多い。

題名が状況の説明そのものになっているのは、話単位で配信される漫画に共通する作法である。一覧画面に並ぶのは表紙画像と題名だけなので、題名が内容紹介を兼ねていないと読むかどうかの判断材料がない。

「正体は護衛騎士」という配置が生む構造

この作品の中心にあるのは、一人の人物が二つの立場を同時に持っているという設定である。殿下が恋をした相手の令嬢と、殿下のそばで仕える護衛騎士が同じ人物であり、そのことを殿下だけが知らない。

この配置には、身分を隠した恋愛譚とは別の利点がある。護衛騎士という職務は、守る対象のそばに常にいることが仕事そのものである。つまり会うための口実を作らなくてよい。正体を隠した人物が主人公と繰り返し会う話では、たいてい「なぜ毎回そこにいるのか」を説明する必要が出てくるが、この作品ではその説明が職務によって最初から片付いている。

もう一つは、視点の非対称が固定されることである。護衛騎士の側はすべてを知っており、殿下の側は何も知らない。読者は知っている側に立たされるので、殿下の言動はそのたびに二重の意味を帯びる。話単位で読む形式では、この二重の意味が毎回の小さな見せ場として機能する。

「悪役令嬢もの」との距離

悪役令嬢ものの多くは、主人公が自分に割り当てられた役割から逃れようとする話である。ヴェールの聖女 ~醜いと誤解された聖女、イケメン護衛騎士に溺愛される~は評価の材料そのものが欠けている状態を扱い、公爵様、悪妻の私はもう放っておいてくださいは与えられた役割から降りることを選ぶ。

本作はこれらと出発点が違う。主人公は誤解されているのでも、役割を押し付けられているのでもなく、自分の意思で二つの立場を使い分けている。したがって話の焦点は「どう誤解を解くか」ではなく「いつ明かすか」に置かれる。前者は主人公が受け身の位置にいるが、後者では主導権が主人公の側にある。

同じ異世界恋愛の枠の中でも、主人公が状況の被害者なのか当事者なのかで、読者が期待する展開の形はかなり変わる。

よくある質問

原作小説と漫画のどちらが先か

原作は小説家になろうに投稿された小説で、そちらが先である。漫画版は後から制作されたもので、題名に「THE COMIC」が付くのはこの二つを区別するためである。

「THE COMIC」が付く題名と付かない題名は別作品か

同じ作品である。付いているほうが漫画版の正式な題名にあたる。

余談

副題が長く、しかも結論に近いところまで書かれている作品が漫画配信サイトに多いのは、読み手の好みが変わったからではなく、並べられ方が変わったからである。書店の棚では手に取って中を見られるが、一覧画面では題名と表紙しか見えない。題名が内容の説明を引き受けるようになったのはこの条件の違いによる。

「殿下」という敬称が題名に入っているのも実務的な意味を持つ。読者はこの一語だけで、舞台が王侯貴族のいる世界であり、身分差が話に関わることを推測できる。設定の説明を一語で済ませられる語は、限られた文字数の中では重宝される。

外部リンク

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