| 株式会社小学館 SHOGAKUKAN Inc. | |
|---|---|
| 略称 | 小学館 |
| 国家 | 日本 |
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | 非上場 |
| 業種 | 出版業 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区一ツ橋 |
| 設立日 | 1922年8月8日 |
| 年齢 | 104周年 |
| 設立者 | 相賀武夫 |
| 上場 | 非上場 |
| 年間売上 | 1035億6700万円(第88期・2026年2月期) |
| 関係する人物 | 相賀武夫 |
| 代表作品 | 週刊少年サンデー/月刊コロコロコミック/名探偵コナン |
| リンク | https://www.shogakukan.co.jp/ |
概要
小学館(しょうがくかん)とは、東京都千代田区一ツ橋に本社を置く日本の大手総合出版社である。1922年に相賀武夫が学年別学習雑誌の出版社として創業し、現在は漫画・雑誌・書籍・辞典まで幅広く手がける。
詳細
集英社・白泉社などとともに一ツ橋グループを構成し、その中核企業にあたる。講談社を中核とする音羽グループと並ぶ、日本の出版界の二大勢力の一角である。
第88期(2025年3月1日から2026年2月28日)の総売上高は1035億6700万円で前年比5.5パーセント減、経常利益22億9300万円(53.0パーセント減)、当期利益26億2300万円(28.0パーセント減)の減収減益。これまで各社の減収を補ってきたデジタル収入までが減少に転じた点が、業界内では注目された。
集英社(2289億円)・講談社(1691億円)と比べると売上規模では3番手だが、『名探偵コナン』『ドラえもん』という国民的キャラクターを2つ抱え、さらに『日本国語大辞典』に代表される辞典・図鑑・学習出版という「教育系のインフラ」を持つ点が、他の2社にはない強みである。
歴史
1922年8月8日、相賀武夫が創業。目的は児童向けの学年別学習雑誌を出すことで、同年9月には『小学五年生』『小学六年生』の10月号を創刊した。社名の「小学館」はここに由来する。3年ほどで小学校の全学年をカバーする6誌をそろえた。
1926年、小学館から娯楽誌部門を独立させて設立されたのが集英社である。つまり集英社は小学館の子会社として生まれた兄弟会社であり、両社が同じ一ツ橋グループに属するのはこの経緯による。
戦後は1959年に『週刊少年サンデー』を創刊し、同年創刊の『週刊少年マガジン』(講談社)とともに日本の少年週刊漫画誌の歴史を始めた。1977年には『月刊コロコロコミック』を創刊し、小学生男子向けのホビー漫画という巨大な市場を開拓している。
主な雑誌
漫画誌は『週刊少年サンデー』『月刊コロコロコミック』『ちゃお』『ビッグコミック』『ビッグコミックオリジナル』『ビッグコミックスピリッツ』『月刊フラワーズ』など。少年・少女・青年・熟年と読者層が広く、とくに「ビッグコミック」系列は大人向け漫画誌の代表格である。
一般誌では総合週刊誌『週刊ポスト』、女性週刊誌『女性セブン』、ファッション誌『CanCam』『Oggi』『Domani』『美的』などを持つ。学年別学習雑誌は少子化と読者の変化により順次休刊し、現在は『小学一年生』のみが刊行を続けている。
書籍分野では『日本国語大辞典』『小学館の図鑑NEO』など、辞典・図鑑・全集といった長期的に売れ続ける定番商品を多数抱えているのが特徴である。
代表的な作品
名探偵コナン、ドラえもん、うる星やつら、タッチ、MAJORなど。とくに名探偵コナンは毎年の劇場版が映画興行収入の上位常連となっており、東宝配給作品として日本の映画興行を支える存在になっている。
『月刊コロコロコミック』からは『ポケットモンスター』『ドラえもん』『妖怪ウォッチ』などの関連作品が生まれ、玩具・ゲームと連動したメディアミックスの型をつくった。この「雑誌とホビーを一体で回す」手法は、後のアニメ・ゲーム業界にも大きな影響を与えている。
映像化・商品化を担うのが小学館集英社プロダクション(ShoPro)で、社名のとおり集英社との共同出資会社である。
よくある質問
- 小学館と集英社の関係は?
- 1926年に小学館が娯楽誌部門を分離して設立したのが集英社。現在は独立した別会社だが、同じ一ツ橋グループに属し、小学館集英社プロダクションのような共同出資会社も持つ。「親子」であり「兄弟」であり、少年誌では競合相手でもある、という複雑な関係である。
- 学年誌はなぜなくなったの?
- 少子化に加え、子どもの情報接触が雑誌から動画やゲームへ移ったことが大きい。学年ごとに読者を区切るモデルは、部数が一定を割ると成立しにくい。現在は『小学一年生』のみが残っている。
- 週刊少年サンデーとジャンプ、マガジンの違いは?
- 創刊は『週刊少年サンデー』と『週刊少年マガジン』が1959年、『週刊少年ジャンプ』が1968年。サンデーはラブコメとスポーツ、青春もののイメージが強く、ジャンプのバトル路線とは作風の重心が異なるとよく言われる。
- 小学館の漫画はどこで読める?
- ウェブサイト「サンデーうぇぶり」「マンガワン」などの公式アプリのほか、主要な電子書籍ストアで配信されている。
- 辞典や図鑑も小学館なの?
- そのとおりで、『日本国語大辞典』や『小学館の図鑑NEO』シリーズは同社を代表する出版物。漫画のイメージが強い会社だが、創業の原点は教育出版であり、その系譜はいまも太い。
余談
創業者の相賀武夫は岡山県の出身で、41歳の若さで亡くなっている。短い在世期間のあいだに学年誌と集英社という二つの大きな仕組みをつくったことになる。
小学館漫画賞は1955年創設で、日本の漫画賞としては最も歴史が長い部類に入る。講談社漫画賞と並ぶ権威ある賞とされる。
本社ビルの建て替え前、旧社屋の地下には歴代の漫画家が壁に自由に絵を描いた「らくがき」が残され、解体前に一般公開されて話題になった。