乙女ゲームのモブなのに、なぜか推しに愛を囁かれています!

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乙女ゲームのモブなのに、なぜか推しに愛を囁かれています!
作画 みもと
ジャンル 異世界転生/恋愛ファンタジー
出版社 双葉社(モンスターコミックスf)
配信 がうがうモンスター+/ピッコマ/コミックシーモア ほか
略称 乙女ゲームのモブなのに
原作 あおいみつ
リンク https://gaugau.futabanet.jp/


概要

乙女ゲームのモブなのに、なぜか推しに愛を囁かれています!とは、あおいみつ原作・みもと作画の日本の漫画作品である。双葉社のモンスターコミックスfレーベルから刊行され、同社のウェブコミックサイトおよびピッコマなどの配信サービスで読める。

詳細

主人公は伯爵令嬢リリベルに転生した女性である。転生先が前世で遊んでいた乙女ゲームの世界だと気づき、しかも攻略対象の一人が自分の推しだったアレンであることを知る。ところが自分の立ち位置は物語に関与しないモブであり、原作の筋書きの上では彼と接点を持つ予定がない。そのアレンから婚約を申し込まれるところから物語が動き出す。

刊行はモンスターコミックスf。双葉社は「モンスターコミックス」と、女性向け作品を扱う「モンスターコミックスf」の二つのレーベルを持ち、ウェブでの連載を経て紙の単行本として出す体制を取っている。ウェブ側の連載媒体「がうがうモンスター」は、2023年12月から「がうがうモンスター+」に名称を変え、『漫画アクション』系の青年漫画や少女漫画も同じ場所で読める形になった。

モブ転生というサブジャンル

悪役令嬢ものは、転生先で自分が破滅する役回りだと知った主人公が、その筋書きを回避しようとする構造を持つ。物語を動かしているのは「決まっている未来」との戦いで、売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されていますもこの系統の枠内にある。

これに対して「モブ転生」は、そもそも回避すべき筋書きを持っていない。主人公はゲームの中で名前すら与えられていない立場なので、原作の展開に巻き込まれる理由がない。その結果、物語の駆動は「なぜ自分が選ばれるのか」という一点に集中する。悪役令嬢ものが未来を知っていることの有利さを使う話であるのに対し、こちらは知っていることが何の役にも立たない状態から始まる。

もう一つの特徴はタイトルに「推し」という語が入っていることである。主人公は元プレイヤーとしてアレンを好きだった側で、その立場は読者と同じである。画面の外から見ていた人物が画面の内側に入るという構図になるため、読者が主人公に自分を重ねる手順が省略される。転生ものが「異世界に行く」以上に「見ていた側から見られる側へ移る」話として読まれるようになったことが、この型の定着に現れている。

縦読み配信の棚の中で

ピッコマの恋愛ファンタジーの棚には、韓国発の縦読み専用作品と、日本の出版社が刊行する作品が混在している。双葉社のモンスターコミックスf、小学館火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されています、主婦と生活社のスープの森〜動物と会話するオリビアと元傭兵アーサーの物語〜、アース・スターの不貞の子は父に売られた嫁ぎ先の成り上がり男爵に真価を見いだされるなど、版元は多岐にわたる。

これらは読者から見れば同じ棚の同じサイズのサムネイルだが、制作の工程は別である。縦読み専用作品はカラーの縦スクロールを分業で制作するのに対し、雑誌やウェブ連載の作品はモノクロの見開きを電子化したものである。1話あたりの分量や更新頻度が作品ごとに違うのはこのためである。

同じ棚に並ぶ作品の骨格を比べると、暗殺後宮〜暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい〜は主人公が物理的に強い型、愛さないといわれましても 〜元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる〜は拒絶を無効化する型、売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛されるは立場の逆転を描く型と、それぞれ別の方向を向いている。本作は「関与しない立場から選ばれる」点でこれらのどれとも違う。

よくある質問

韓国のウェブトゥーンか
日本の作品である。原作・作画とも日本の作家で、双葉社から刊行されている。ピッコマの棚では韓国発の縦読み作品と並ぶため混同されやすい。
原作小説はあるか
あおいみつが原作としてクレジットされており、漫画版はみもとが作画を担当している。
どこで読めるか
双葉社のウェブコミックサイトのほか、ピッコマ、コミックシーモア、LINEマンガなどの電子書店で配信されている。

余談

  • レーベル名の「f」は女性向けを指す区分である。同じ出版社が同じ場所で男性向けと女性向けを並列に運用しているのは、web小説のコミカライズという供給源が両方に共通しているためである。
  • ピッコマの上位に並ぶ作品には、韓国発の縦読み専用作品と、日本の出版社が雑誌やウェブで連載した作品が混在している。読者から見れば同じサムネイルの棚に並ぶが、制作工程は別物である。
  • 「モブ」は本来は群衆を意味する語で、作品内で役割を与えられていない人物を指す業界語として定着した。その語が作品タイトルの主語になっているのは、読者側にこの語が通じることが前提になっている証拠でもある。

外部リンク

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