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2026年9月23日 (水) 04:45時点における最新版

概要[編集]

CanCam(キャンキャン)とは、小学館が発行する日本の女性向け月刊ファッション雑誌である。1981年に創刊され、誌名を赤字で表記する系統の雑誌(いわゆる赤文字系)の代表的な一誌として扱われる。

詳細[編集]

対象読者は大学生から社会人になって間もない層で、通勤・デート・行事といった具体的な場面に合わせた服装の提案を中心に構成されている。専属モデル制を取っており、2000年代中盤には蛯原友里・押切もえ・山田優らが誌面の中心に立った。

発行部数は2006年前後に大きく伸び、その後は他誌と同様に減少している。2007年には読者層をやや上に広げた派生誌『AneCan』が創刊された(2016年に休刊)。

「赤文字系」という区分が示しているもの[編集]

赤文字系という呼称は誌名ロゴの色に由来する俗称だが、指しているのは色ではなく誌面の方針である。この系統の雑誌は、服を自分の好みで選ぶという観点よりも、他者からどう見えるかという観点を前面に置く。

対になる呼称として「青文字系」がある。こちらは自分の好みを優先する方向の誌面を指す。同じファッション誌でありながら、服を選ぶときの判断基準そのものが別なので、紹介される服も撮り方も変わる。

この区分が長く使われてきたのは、読者の側にも自分がどちらを求めているかという自覚があったためである。non-noのように両者の中間に位置づけられる誌もあり、線引きは厳密ではない。

場面から逆算する誌面[編集]

本誌の特集は「何を着るか」ではなく「いつ着るか」から組まれることが多い。初出勤、職場の行事、季節の行楽といった場面を先に置き、そこに服を当てはめる形である。

この作りが有効なのは、読者の困りごとが服の知識ではなく場面判断にあるためである。何が流行しているかは他の経路でも分かるが、特定の場面で浮かない服装はどれかという問いには、誰かが具体例を示さなければ答えが出ない。ファッション誌の実用書としての側面がここに表れている。

専属モデルと雑誌の関係[編集]

2000年代の本誌は、専属モデルの知名度が誌面の性格そのものを決める状態にあった。雑誌の名前より先にモデルの名前が知られるという状況は、媒体から見ると強みと弱みが同じところから出ている。読者はその人物を見るために買うので部数は安定するが、その人物が卒業すれば同じ読者が残る保証がない。

Kira☆kiraマキシングの項で整理した「看板を人に置くか様式に置くか」という問題は、業種を変えてもそのまま働く。人に置けば引退や卒業で空白が生まれ、様式に置けばその様式が古びたときに弱い。

余談[編集]

  • 誌名の由来については複数の説明が流布しているが、確定した公表は確認できない。
  • 赤文字系・青文字系という区分は2000年代に広く使われたが、2010年代以降は雑誌そのものの影響力の変化にともない、区分として語られる機会が減っている。
  • 小学館漫画誌・学年誌・女性誌を並行して発行しており、本誌もその一角にあたる。同一社内で読者層を分ける構成は集英社講談社も同じである。

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