| 株式会社STARTO ENTERTAINMENT STARTO ENTERTAINMENT, Inc. | |
|---|---|
| 略称 | STARTO/スタート社 |
| 国家 | 日本 |
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | 非上場 |
| 業種 | 芸能プロダクション(アーティストマネジメント・エージェント業務) |
| 本社所在地 | 東京都港区 |
| 設立日 | 2023年10月17日 |
| 年齢 | 2周年 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 鈴木克明 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 関係する人物 | 福田淳(初代CEO)/大倉忠義(J-pop Legacy) |
| 別名 | 旧ジャニーズ事務所のタレントが所属する新会社 |
概要[編集]
STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)とは、旧ジャニーズ事務所に所属していたタレントのマネジメント・エージェント業務を引き継ぐために2023年10月17日に設立された、日本の芸能プロダクションである。Snow Man、SixTONES、King & Prince、なにわ男子などの人気グループが所属し、2024年4月に本格的に業務を開始した。
詳細[編集]
STARTO ENTERTAINMENTは、創業者ジャニー喜多川による性加害問題を受けて旧ジャニーズ事務所が2023年10月に社名を「SMILE-UP.」へ変更し、被害者への補償に専念する会社になったことに伴い、タレントの芸能活動を続けるための「受け皿」として設立された。設立にあたっては経営陣と社員が出資し、SMILE-UP.や旧経営陣の藤島ジュリー景子は出資していない。旧事務所と資本関係を持たない形で「ジャニーズ」の名を外し、ゼロから信頼を築き直す位置づけの会社である。
社名は2023年12月8日に発表された。ファンクラブ会員から寄せられた14万件超の案の中から選ばれたもので、「STAR(スター)」と「TO(〜へ向かう)」を組み合わせ、「今のスターとこれから生まれるスターに寄り添い、ここから新しい伝説をスタートさせる」という意味が込められている。初代CEOには、ソニー・ピクチャーズ米国法人の副社長やソニー・デジタルエンタテインメントの社長を務め、コンサルティング会社スピーディの代表だった福田淳が就任。タレントが従来型のマネジメント契約と、より自由度の高いエージェント契約を選べる仕組みを導入したことが、旧事務所との最大の違いとされる。
2025年6月27日、福田は任期満了と本人の意向により退任し、テレビ西日本の元社長である鈴木克明がCEOに就任した。同年にはSUPER EIGHTの大倉忠義が率いる新会社「J-pop Legacy」がジュニアの育成・発掘・プロデュースを担うことが発表されるなど、体制の再編が進んでいる。SNSでの誹謗中傷やチケットの高額転売への法的対応を積極的に公表している点も、旧事務所時代と比べて目立つ特徴である。
設立の経緯[編集]
2023年、ジャニー喜多川(2019年死去)による性加害が国連人権理事会の作業部会や再発防止特別チームの調査で認定され、ジャニーズ事務所は同年9月の記者会見で事実を認めて謝罪した。10月2日の2度目の会見で、社名をSMILE-UP.に変更して被害者補償に専念し、タレントのマネジメントは別会社に移すことが発表された。「ジャニー喜多川の痕跡をこの世から消したい」という藤島ジュリー景子の意向で、新会社の名前に「ジャニーズ」は残されなかった。
新会社の設立日は2023年10月17日で、社名発表と同時にCEOに就任した福田淳は、12月9日の会見で当面の運転資金として金融機関から数億円規模の融資を受ける目処が立ったことを説明した。2024年4月、旧事務所のタレントとの契約が順次STARTOへ移り、同月10日には東京ドームで所属グループが一堂に会する初のコンサート「WE ARE! Let's get the party STARTO!!」が開催された。
所属グループ・タレント[編集]
2026年時点の主なデビュー組は、NEWS、SUPER EIGHT(旧・関ジャニ∞)、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、timelesz(旧・Sexy Zone)、A.B.C-Z、WEST.(旧・ジャニーズWEST)、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子、Travis Japan、Aぇ! groupなどである。俳優としては目黒蓮(Snow Man)、道枝駿佑(なにわ男子)らがドラマ・映画で活躍し、ラウール、岩本照、向井康二らもグループ活動と並行して個人の仕事を広げている。
一方、設立後に離れたグループも多い。KAT-TUNは2025年3月31日をもって解散し、TOKIOは2025年6月の解散を経てエージェント契約を終了した。嵐は活動休止中も同社とエージェント契約を結んでいたが、2026年5月をもって活動を終了。KinKi Kidsは2025年に「DOMOTO」へ改名したのち、2026年7月に同社を離れることが公表された。旧事務所時代の幹部だった滝沢秀明が設立した「TOBE」へ移籍した平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太のNumber iや中島健人らは、STARTOには所属していない。
デビュー前の「ジュニア」については、2025年2月にHiHi Jets・美 少年・7 MEN 侍などの既存グループを再編し、ACEes、KEY TO LIT、B&ZAIの3グループを新たに発表した。2026年1月から2月には、ジュニア77名が出演する関東・関西合同コンサート「Junior STAR to FESTIVAL 2026」が横浜アリーナから始まっている。
事業の特徴[編集]
マネジメント契約とエージェント契約[編集]
旧ジャニーズ事務所は専属マネジメント契約が基本だったが、STARTOではタレントが「マネジメント契約」と「エージェント契約」を選べる。エージェント契約は仕事の獲得や交渉を会社に委託しつつ、活動の主体はタレント側に置く形で、嵐やTOKIOのように自身の会社を持つベテランがこの形を選んだ。福田淳が起用された理由の一つも、女優のん(能年玲奈)の再起を手がけるなどエージェント型の芸能ビジネスに通じていたためとされる。
転売・誹謗中傷への法的対応[編集]
2024年8月にはタレントの権利侵害を誰でも通報できるフォームを公式サイトに設置し、2025年1月までに約7万件の通報が寄せられたと公表した。チケットの高額転売については、コンサート運営会社ヤング・コミュニケーションとともに転売サイト運営者への発信者情報開示を求め、2025年3月に東京地裁が開示を命じる決定を出した。これはコンサートチケットの転売を権利侵害と判断した国内初の司法判断とされる。同年6月には公式リセールサービス「RELIEF Ticket」を開始し、定価での再販ルートを整備した。
配信・海外展開[編集]
旧事務所時代は映像やSNSの露出に慎重だったが、STARTO移行後はYouTubeやサブスクリプション配信への展開が加速した。2025年末から2026年にかけて東京ドームで開催されたカウントダウンコンサートは、ファンクラブ向けの有料配信に加えてNetflixで全編が配信され、旧来のファン以外にも届く形になった。Snow ManやSixTONESのMVがYouTubeで数億回再生されるなど、デジタルでの存在感は旧事務所時代と比べて格段に大きくなっている。
年表[編集]
- 2023年10月2日:ジャニーズ事務所がSMILE-UP.への社名変更と新会社設立を発表。
- 2023年10月17日:株式会社STARTO ENTERTAINMENT設立。
- 2023年12月8日:社名を発表。福田淳がCEOに就任。
- 2024年4月:本格的に業務を開始。東京ドームで初の合同コンサート。
- 2024年5月:新たなジュニア(研修生)の募集を開始。
- 2025年2月:ジュニアのグループを大規模再編。ACEes・KEY TO LIT・B&ZAIを発表。
- 2025年3月31日:KAT-TUNが解散。
- 2025年6月27日:福田淳が退任し、鈴木克明がCEOに就任。
- 2025年6月:公式リセール「RELIEF Ticket」開始。TOKIOが解散を発表。
- 2025年12月31日:設立後初のカウントダウンコンサートを東京ドームで開催。
- 2026年5月:嵐が活動を終了。
よくある質問[編集]
- STARTOとSMILE-UP.の違いは?
- SMILE-UP.は旧ジャニーズ事務所が社名変更した会社で、被害者への補償を担う。STARTOはタレントの芸能活動を担う別会社で、両社に資本関係はない。
- 「ジャニーズ」という呼び方はもう使わない?
- 会社としては使っていない。メディアも「旧ジャニーズ」「STARTO社所属」などの表現に切り替えているが、ファンの間では慣習的に残っている面もある。
- TOBEとの関係は?
- TOBEは旧ジャニーズ事務所の元副社長・滝沢秀明が2023年に設立した別の事務所で、Number iやIMP.などが所属する。STARTOとは無関係の競合会社にあたる。
- 社長は誰?
- 2025年6月27日から鈴木克明(テレビ西日本の元社長)が代表取締役CEOを務めている。初代CEOは福田淳。
余談[編集]
- 社名の公募には14万156件の応募があった。「STARTO」の読みは「スタート」で、末尾の「TO」に「未来へ向かう」という意味を込めている。
- 2024年4月の東京ドーム公演は、旧事務所の合同コンサート以来の顔ぶれが揃った一方、NEWSは大阪公演のみの参加だった。
- 資本金2,000万円という規模は、所属タレントの知名度に比べて小さく、設立当初は「運転資金は融資でまかなう」と会見で説明された。
- 旧ジャニーズ時代の「Jr.」という呼び方は、STARTOでは「ジュニア」と表記されている。