Labubu

概要[編集]

Labubu(ラブバブ)は、香港を拠点とするアーティスト・Kasing Lung(カッシング・ラン)が生み出したキャラクターで、中国発のトイブランド・Pop Mart(ポップマート)から販売されているコレクタブルフィギュアシリーズだ。三角形の耳・鋭い歯・大きな目が特徴の独特なビジュアルを持ち、2024〜2026年にかけてアジア圏を中心にブームを巻き起こした。日本では2025〜2026年にかけて爆発的に人気が広まり、Googleの検索トレンド調査で「最も検索されたおもちゃ」としてExpo 2025大阪公式キャラクター・ミャクミャクやディズニーのスティッチを抑えて首位を獲得するなど、空前の人気を誇っている。

詳細[編集]

キャラクターの誕生[編集]

Labubuを生み出したKasing Lungは香港出身のイラストレーター・彫刻家で、北欧神話やヨーロッパのフォークロアに影響を受けた「The Monsters」シリーズの一員としてLabubuを生み出した。ずんぐりとした体型・尖った歯・三角の耳というユニークなデザインは、一見すると「かわいい」と「怖い」が混在する独自の世界観を持つ。このキャッチーなデザインがZ世代の「ダークかわいい」「キモかわいい」志向にはまり、急速に人気が広まった。

Pop Martとのコラボ[編集]

Pop Mart(泡泡玛特)は北京発のデザイントイ企業で、アーティストとコラボしたフィギュアを「ブラインドボックス(中身が見えない福袋形式)」で販売するビジネスモデルを確立した。LububuはPop Martの看板シリーズとなり、定期的に新コレクションをリリースしている。ブラインドボックス形式は「何が出るかわからない」ギャンブル的な楽しみがあり、コレクター心理をくすぐるとして特に若者に刺さった。レアリティの高いシークレット版は中古市場で定価の数倍の価格がつくこともある。

世界的なブームの経緯[編集]

Labubuが世界規模のブームとなった大きなきっかけのひとつが、韓国の人気K-POPグループBLACKPINKのメンバー・LISAがLabubuを公式アカウントで紹介したことだ。LISAの投稿がSNSで爆散し、アジア全域のK-POPファンがこぞって購入を目指す状況となった。その後TikTokでの「Labubu開封動画」「Labubu着せ替え動画」が次々とバズを生み、ヨーロッパ・北米にもブームが波及した。

日本での人気[編集]

日本では2025年後半からPop Martの国内店舗出店・オンライン販売が本格化し、2026年にかけて爆発的な人気を獲得した。東京・大阪などの店舗では入荷のたびに行列ができ、転売目的の購入者も問題視されるほどの過熱ぶりだ。InstagramX(Twitter)ではLabubuをバッグに取り付けた写真を投稿するのがトレンドとなり、「Labubu沼」にはまった人々の交流コミュニティも多数生まれている。

コレクターズアイテムとしての側面[編集]

Labubuはその高いコレクタビリティから、一般的なキャラクターグッズを超えた「アート玩具(アートトイ)」「デザイントイ」として位置付けられている。シリーズによってはコラボブランドやアーティスト限定版が発売され、特にシークレット版は二次流通価格が定価の5〜10倍以上になるケースも。これを「投機的購入」とみなして批判する声もある一方、本物のアートコレクションとして評価する視点も広まっている。

Z世代とLabubuの親和性[編集]

Labubuが特にZ世代に支持される理由として以下が挙げられる。

  • 「ダークかわいい」美学:無邪気なかわいさだけでなく、ちょっとした不気味さ・攻撃性を含むデザインが新鮮。
  • コレクター文化との親和性推し活と同様に「集める」「飾る」「自慢する」文化と相性が良い。
  • SNS映え:バッグチャーム・インテリアアイテムとして写真映えし、投稿コンテンツとして機能する。
  • ブラインドボックスのドーパミン効果:何が出るかわからないガチャ的な興奮が繰り返し購買を促す。

批判・問題点[編集]

Labubuブームには以下のような批判・問題点も指摘されている。

  • 転売問題:発売直後に大量購入して高額転売する行為が横行している。
  • 過度な課金:コレクション欲から過剰な支出をしてしまうユーザーの問題。
  • 廃棄物・環境問題:大量生産・大量消費のプラスチックフィギュアとしての環境負荷への懸念。

関連項目[編集]