2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。

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麦こうちゃから転送)
2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。
作画 麦こうちゃ
ジャンル 異世界転生、内政
出版社 TOブックス
配信 コロナEX、ピッコマほか
原作 take4
メディアミックス 小説(TOブックス)、漫画
その他 キャラクター原案:桧野ひなこ
リンク https://to-corona-ex.com/


概要[編集]

2度目の人生、と思ったら、実は3度目だった。とは、take4による日本の小説、およびそれを原作とする麦こうちゃ作画の漫画である。正式な題名は「〜歴史知識と内政努力で不幸な歴史の改変に挑みます〜」と続く。小説家になろう発の作品で、TOブックスから書籍と漫画版が刊行されている。

詳細[編集]

主人公は貴族の次男に生まれた青年タキヒル。相次ぐ災厄で家族を失い、16歳で当主となるが、領地を侵攻され20歳で処刑される。その瞬間に時を遡る力が発現し、幼児として生き直すことになる。やり直しの過程で、さらにその前に日本人として生きていた記憶が戻り、三度目の人生として家族と領民を救う道を探し始める。

配信はピッコマをはじめとする複数のサービスで行われており、小説家になろうの原作、書籍版、漫画版が並行して読める状態にある。

「知識の優位」を二重にした構造[編集]

転生ものの多くは、主人公が現代の知識を持ったまま別の世界に生まれ直すことで優位に立つ。この作品が変えているのは、その知識を一種類ではなく二種類にした点である。

一度目は現代日本での人生で、ここから来るのは技術と常識に関する知識。二度目はこの世界での人生で、ここから来るのは災害の時期、政治の流れ、誰がいつ動くかという、この世界でしか通用しない情報。現代知識だけでは、いつ飢饉が来るのかも、どの家がいつ攻めてくるのかも分からない。逆にこの世界の記憶だけでは、知っていても対処する手立てがない。二つがそろって初めて手が打てるという設計になっている。

結果として物語の焦点は、強くなることではなく準備することに移る。水車を作り、保存のきく麺を作るといった場面が見せ場になるのは、来ると分かっている災厄に対して間に合わせる話だからである。

内政ものという型[編集]

戦闘ではなく領地の経営を軸にする作品群はなろう系のなかで一定の層をなしている。読者が結末を予測できることが欠点にならず、むしろ読む動機になるという点で、意外性を競う物語とは楽しみ方の設計が違う。

主人公が導入した仕組みが数話後に効いてくる、という因果が明示されるため、読者は「これは後で役に立つ」と分かったうえで読み進める。分からないことを追う読書ではなく、分かっていることが実現する過程を確認する読書に近い。連載を毎日少しずつ読む形式とは相性がよく、ピッコマのような配信サービスでこの系統が並ぶ理由の一つになっている。

タイトルの設計[編集]

なろう系の題名が長く説明的になるのは、読者が一覧画面の表紙と題名だけで読むかどうかを決めるためである。この作品はそこに、もうひと手間を加えている。「2度目の人生」と言い切ってから「実は3度目だった」と訂正する構成は、題名の前半で読者に一度予想させ、後半でそれを外す。

やり直しものだと分かる情報と、普通のやり直しものではないという情報が、題名の中で順番に提示される形になっている。副題の「歴史知識と内政努力で」は、戦闘ではなく内政ものであることを、本文を読む前に伝える役割を持つ。

余談[編集]

  • 主人公が転生の力を得るのが処刑の瞬間であるため、やり直しの動機が「もっと良い人生を」ではなく「同じ結末を避ける」という後ろ向きの形から始まる。
  • 水車や乾麺といった、派手さのない生活技術が転換点として扱われる。読者に説明が要らない道具ほど、効果が伝わりやすいという性質がある。
  • 同じ「やり直し」を扱う作品でも、怠惰な悪役貴族の俺に、婚約破棄された悪役令嬢が嫁いだら最凶の夫婦になりましたのように、やり直さずに立ち位置だけを変える型もある。同じ素材からまったく別の話が組めることの例として並べられる。

外部リンク[編集]

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