| 聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました | |
|---|---|
| 作画 | 朝谷コトリ |
| ジャンル | 異世界、グルメ、聖女、スローライフ |
| 出版社 | KADOKAWA(カドカワBOOKS) |
| 配信 | ニコニコ漫画、コミックシーモア ほか |
| 原作 | 神山りお(同名の小説) |
| その他 | キャラクター原案:たらんぼマン |
概要[編集]
聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしましたとは、神山りおによる小説を原作に、朝谷コトリが作画を手がける和製コミカライズ作品である。聖女として召喚されたヒロインが、聖女の役目から解放され王宮で料理に励む「グルメ×スローライフ」もののファンタジー。
詳細[編集]
原作は「小説家になろう」に投稿されたウェブ小説で、のちにKADOKAWAのカドカワBOOKSから書籍化された。キャラクター原案はたらんぼマンが担当している。コミカライズは朝谷コトリの作画でニコニコ漫画やコミックシーモアなどに連載され、単行本は複数巻が刊行されている。
“召喚された聖女もの”でありながら、聖女としての重責や戦いを主題にしないのが本作の持ち味である。ヒロインが選ぶのは魔物討伐でも宮廷政治でもなく、「美味しいご飯を作ること」。異世界召喚とグルメを掛け合わせた筋立ては、異世界メイドの三ツ星グルメや天空の異世界ビストロ店 ~看板娘ソラノが美味しい幸せ届けます~といった同時期のなろう発グルメ作品と同じ潮流にあり、その中でも「王宮」という華やかな舞台を選んだ点が特徴となっている。
あらすじ[編集]
聖女として異世界に召喚されたリナは、期待に胸をふくらませて新生活を迎える。ところが待っていたのは、王宮の食事があまりにも“まずい”という衝撃の現実だった。
食に強いこだわりを持つリナは、まずいご飯に耐えかねて自ら厨房に立つことを決意する。やがて聖女としての務めからは解放され、彼女は王宮で思う存分料理の腕をふるうようになる。前世で親しんだ料理を再現し、工夫を凝らした一皿一皿で、気難しい王族たちの心と胃袋を次々と掴んでいく。派手な冒険ではなく、食卓を囲む幸せを積み重ねていくのんびりとした異世界ライフが描かれる。
主な登場人物[編集]
- リナ - 本作の主人公。聖女として異世界に召喚された女性で、まずい食事に耐えられず自ら料理を始める。食への探究心と行動力で王宮に変化をもたらす。
- 王族の人々 - リナの料理によって少しずつ態度を軟化させていく王宮の面々。当初は距離のあった相手も、彼女のご飯を通じて打ち解けていく。
作品の特徴[編集]
「聖女=戦うヒロイン」という定番の期待をあえて外し、主人公の武器を“料理”に置き換えているのが本作の面白さである。まずい食事への不満という共感しやすい入口から物語が始まり、料理でまわりを幸せにしていく展開はストレスが少なく、ゆったりと読める。聖女という肩書きから解放されて自分の好きなことに打ち込むという構図は、特技で異世界の生活を豊かにする辺境の魔法薬師 ~自由気ままな異世界ものづくり日記~や、恩返しのために店を切り盛りする天空の異世界ビストロ店 ~看板娘ソラノが美味しい幸せ届けます~とも響き合う、スローライフ潮流の一作といえる。
配信[編集]
コミカライズ版はニコニコ漫画やコミックシーモアなどで読むことができ、単行本はKADOKAWA系レーベルから複数巻刊行されている。原作小説はカドカワBOOKSから刊行されている。
余談[編集]
- タイトルがそのまま物語の要約になっており、「聖女じゃなかった」という肩透かしと「のんびりご飯」という肯定的な着地が同居している点がユニークである。
- まずい食事への不満を出発点にするという導入は、食を軸にした異世界作品の中でも共感を得やすいフックとして機能している。