白頭山(ペクトゥサン)大噴火

白頭山(ペクトゥサン)大噴火
백두산
白頭山.jpg
監督 イ·へジュン、キム·ビョンソ
製作 キム·ヨンファ、パク·チソン
脚本 イ·へジュン、キム·ビョンソ、クァク·ジョンドク、キム·テユン、イム·ジョンヒョン
出演 イ·ビョンホンハ·ジョンウマ·ドンソクチョン·ヘジンペ·スジ、イ·ギョンヨン、イ·サンウォン、オク·ジャヨン、キム·シアほか
撮影 キム·ジヨン
音楽 パン·ジュンソク
ジャンル 災難、ドラマ、アクション
撮影期間 2019年2月17日~2019年7月21日
制作会社 デクスターピクチャーズ、パーフェクトストームピルム、CJエンターテインメント
劇場公開 2019年12月19日
上映時間 128分
製作費 300億ウォン
言語 韓国語



概要[編集]

2019年12月19日に公開された韓国映画。白頭山爆発を題材にしたイ·ビョンホン、ハ·ジョンウ主演の災害映画だ。 英語タイトルは、火山灰などの火山噴火で発生する堆積物を意味する単語「Ashfall」だ。

公開前の情報[編集]

キム·ヨンファが制作、キム·ヨンファが代表を務めていたデクスタースタジオがVFXを担当し、CJと共同制作、共同配給を行う。 李ヘジュンと金ビョンソの共同演出作品だ。 李ヘジュンは金氏漂流記、天下壮士マドンナ、私の独裁者などを演出した監督で、金ビョンソは監視者たちをチョ·ウィソク監督と共同演出した経歴があり、金氏漂流記、『神と共に』シリーズの撮影監督でもあった。

シノプシス[編集]

大韓民国観測史上最大規模の白頭山噴火発生。 突然の災難に韓半島はあっという間に阿鼻叫喚となり、 南北いずれも飲み込む追加爆発が予測される。

未曾有の災難を防ぐため、「チョン·ユギョン」(チョン·ヘジン)は 白頭山の噴火を研究してきた地質学教授「カン·ボンレ(馬東錫)」の理論による作戦を計画し、 戦域を控えた特殊戦司令部EOD大尉「チョ·インチャン」(ハ·ジョンウ扮)が南北の運命がかかった秘密作戦に投入される。 作戦の鍵を握る北朝鮮武力部所属の一級資源「リ·ジュンピョン」(イ·ビョンホン)と接触に成功した「インチャン」。 しかし「俊平」は気持ちの分からない行動で「人倉」を困らせる。 一方、「仁昌」が北朝鮮で展開される作戦に投入されたことも知らず、 ソウルに一人残った「チェ·ジヨン(ペ·スジ)」は、災害に立ち向かって生き残るために孤軍奮闘し、 その間、白頭山の最後の爆発までの時間はどんどん近づいていくが…!

登場人物[編集]

  • リ·ジュンピョン(俳優:イ·ビョンホン)

北京駐在北朝鮮書記官だが、実は武力部1級人員として韓国に取り込まれたスパイだった。 しかしスパイであることがばれて現在は黄海道地域の収容所に閉じ込められており、韓国側は作戦遂行のためにまずICBMの位置を知る彼を救出する。妻と娘がいるが、妻は麻薬中毒ですぐ命を失う羽目になり、娘はきちんと育てることもできないので、白頭山近隣の普天郡(ポチョングン)の母方の叔父の家に預けられたという。中国語、ロシア語も話せる。

  • チョ·インチャン(俳優:ハ·ジョンウ)

除隊を控えた大韓民国陸軍特戦司令部EODの末代で、白頭山(ペクトゥサン)が噴火して任務に入った日がまさに除隊の日だった。後で、「私は本来今の民間人でなければならなかった」と言って、リ·ジュンピョンにあらゆる苛立ちと恩着せがましく振舞う姿を見せる。 今回の作戦に必要なICBMを解体するために投入された。しかし、北朝鮮に向かって飛んでいく途中、意図せず実戦部隊が乗った飛行機が墜落し、インチャンのEODチームが実際に作戦を遂行することになり、北朝鮮で初めて実戦に入る。 収容所から作戦チームとともにリジュンピョンを救出して一緒に活躍することになる。

  • カン·ボンレ(俳優:マ·ドンソク)

地質学部教授で、3年前から白頭山噴火の可能性に警告してきたが、無視されてきた人物。 関連理論を主張したが、結局、韓国の大学で契約延長ができずに退任し、荷造りをしている姿で登場した。 韓国系米国人で英語名はロバート·ラバー·ラルト。 火山被害を減らすための自分の解決策が成功の可能性がほとんどないにもかかわらず、最後まで努力する人物だ。

  • チョン·ユギョン(女優:チョン·ヘジン)大統領府民情首席秘書官。低い確率であっても、国の被害を最大限に減らすためにカン教授理論の実現に努め、最後には辞職届まで提出する。
  • チェ·ジヨン(女優:ペ·スジ) - チョ·インチャンの妻で、出産間近の妊婦だ。 趙寅昌の作戦遂行の見返りに、米国人の脱出便利用の権限を得て、まず脱出対象になるが、仁川港に向かう途中、車に閉じ込められ、八堂(パルタン)ダムが崩壊して流れ出た水に流されるなど、あらゆる苦労の末、辛うじて脱出する。その後、苦労して仁川港に到着するが、船に乗ることはできない。

評価[編集]

公開初日に45万人を集め、12月の観客数オープニング記録を更新し、公開2日目に42万人を記録した。 初日の記録は「神と共に-罪と罰」を越えたが、金曜日の記録は越えられなかった。

公開3日目には観客100万人を突破した。 公開4日目に観客200万人を超え、同時に「アナと雪の女王2」の4週連続週末1位を終え、1位が変わった。 公開6日目にして観客300万人を突破した。

公開7日目にクリスマスバフのおかげで観客数を93万人も記録し、400万人の観客を突破した。

公開10日目に4DXフォーマットが公開され、同時に観客500万人を突破した。 公開13日目に600万の観客を突破した。 公開16日目に700万観客を突破し、公開18日目に損益分岐点の730万を超えた。 ただ、以後はドロップ率が高くなり始めた上、『スターウォーズ:ライズ·オブ·スカイウォーカー』と『ドクター·ドゥリトル』に押されて前売り率が大幅に下落したが、『スターウォーズ』の深刻な不振に乗じて、再び前売り率が上がって2位に反発した。 しかし、現在の傾向から見て、落幅率が高く、当然1000万は下らず、800万台で終わるものとみえる。

1月13日、8,030,817人を記録して800万突破。

1月22日には『南山の部長たち』、『ヒットマン』、『スパイジーニアス』などが新しく公開され、彼らに席を譲って徐々に下がる見通しだ。

その他[編集]

実際の歴史記録を見ると、1597年10月6日に咸鏡道三水郡で地震があったが、その年に白頭山が噴火した。 この地震は白頭山の活動による火山性地震と推測され、推定規模はなんとM7.7-M8.0、またはそれ以上(中国地震管理局リユ体の推定)に達する。

イ·ビョンホンとハ·ジョンウが初めて共演した作品だ。

ハ·ジョンウ、イ·ギョンヨン、チョン·ヘジンは「ザ·テロ·ライブ」に続き、もう一度似たような構図を描写した。 事件の中心にいるハ·ジョンウと上司のイ·ギョンヨン、そして後半部に合流して主人公をサポートするチョン·ヘジン。

特有の張り裂けそうな筋肉のため、主に肉体派人物の役を演じてきた俳優のマ·ドンソクが海外派地質学教授というインテリ役を演じていることも話題になった。マ·ドンソクの外貌だけ見れば他の主役俳優であるイ·ビョンホンとハ·ジョンウに力で全然押されて見えないため、このような話題の種は映画外的にも広報に知り合いで使われているが、映画キャラクター説明用広報イメージではマ·ドンソクが演じるキャラクターであるカン·ボンレのスタッフ表に問題解決力と知的能力を星5個、筋力を星1個に表示しながら<筋肉量対比惜しい(?)筋力>という文句を書いて明らかに力キャットリップをつけている。あいにくにも当該イメージの筋力表記が<★☆☆☆☆>であるためコミュニティなどでは当該スタッフ表の星1つの表示が星5つからオーバーフローして1つになったのであり、実質的には筋力6星というアドリブが出るほど口数が多かった。 狙ってキャスティングしたわけではなさそうだが、俳優のマ·ドンソク本人も作中のキャラクターと同じく韓国国籍を持たない米国市民権者だ。

CJ配給であるだけに、今回も全国CGVで大量独占上映が始まった。 「アナと雪の女王2」を過独占と上映期間中、批判していた評論家や映画関係者らが、「なぜ、今回は静かなのか分からない」とし、CJに憎まれたくないという意見があるが、軍艦も時に一般観客だけでなく、複数の映画関係者らも、スクリーン独占を批判したことを考慮すれば、信憑性は高くない。 歴代映画上映館のシェアを比較すると、実は『アナと雪の女王2』に比べると、白頭山は意外に低い方だ。 実際、外国映画のほうが、韓国映画に比べ、スクリーンシェアが一段と高いことが確認できる。 これは韓国映画に対する観客たちの先入観が分かるところではあるが、あの統計もある程度チェックしなければならないのが、実際に前売り券を購入しに行くと上映回数が多いほど大きな差があるのが事実だ。

映画館に行けば、人がうようよする昼間の時間帯には『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』の上映スケジュールを詰めておいて、いざ人たちが来られない日曜日の夕方、夜の時間帯に「アナと雪の女王」のようなライバル作の映画館を提供するような配置がよくある。 しかし、「アナと雪の女王」はすでに公開から1ヵ月が過ぎた時点で、前売り率1位を走っている白頭山に似たような冠を与えないと、一部『白頭山』に悪口を言う「アナと雪の女王」ファンの考えは欲張りすぎだ。 また、2週目が過ぎる時点まで独寡占をするなと世論調査をする人もいるが、(天文とミッドウェーのネイバー評点に映画内容ではなく白頭山独寡占をするなというのが最上位圏に位置している)2週目に30%台の座席占有率を記録しており、前売り量が1位のCJ配給の映画にしては絶対高い数値ではない。 さらに、独寡占においては、さほど押されないロッテの年末大作である「天文」が公開されたが、独寡占をしたくても不可能な状況だ。

ただ、独占寡占を巡る議論があったものの、公開後1週間も経たないうちに、待望作「キャッツ」の公開で、座席シェアが40%台へと下がり、ロッテ配給の年末大作「天門」の公開で、また30%台へと早いテンポで下がり、今年、独占寡占を巡る議論が起きたCJ映画の中では、最も議論が少なかった。

実際、白頭山が噴火すれば、白頭山近隣地域の中国の一部と北朝鮮の一部の都市では、天地の水のために莫大な洪水が発生する。 ただ水の下から爆発して周辺にあふれる水準などではなく、莫大な水分が一気に蒸発して蒸発した水が再び雨となって降るが、これが予想数値で時間当たり800mmの恐ろしい豪雨になって降り注ぐ。 巨大な火山砕雪流が生成され、周辺をひっくり返してしまう。 ただ、映画上ではここと関連した描写は全くなく、天地が出る場面は始まる時に通り過ぎる白頭山の写真だけだ。 後半部に噴火中の白頭山(ペクトゥサン)が登場するが、四方に落ちる火山弾だけが脅威的に出ており、問題の鉱山は大きな地震が何度も目の前で襲ったにもかかわらず崩壊しなかった。

ハ·ジョンウと特戦司令部要員が北朝鮮へ行く時に乗る輸送機の形状はC-130だが、エンジンはC-17のようにプロペラではなくジェットエンジンだ。 また、作中で黒服、ブラックマルチカメラを着ている特戦司令部要員を除いた多数が着ている軍服は、実際の3軍統合軍服とは異なるフィリピン陸軍のデジタル軍服に似た姿であり、これは映画「神と共に」に登場したものと同じ小道具と見られる。

作中年度が2021年であるので、ウォリアプラットフォーム事業によって偽装柄が変更されたことを想定したのかもしれない。

映画が始まってから1回目の爆発ニュースが報じられた時、4番国道区間のうち慶州陽南面付近で道路が異常に膨らんだのを利用した。 作中の北朝鮮の姿は、白頭山(ペクトゥサン)爆発で国家機能が完全に崩壊し、無政府状態になったとみられる。

序盤、米航空母艦にF22とA10、そしてユーロファイターがいる。 この3つの多空母では運用できない機種だ。

こうした作品性やストーリー、考証とは別にこの映画の特異な点は「12歳以上観覧可」ということだ。「15歳以上観覧可」ならほとんどの災難映画と刑事軍人がぶつかり合うアクション映画のレベルのほとんどが15歳観覧可だとしても、火山爆発という災難が起きようとして都心は阿鼻叫喚し、火山爆発によって建物がばたばたと崩れ落ちて死傷者が多く発生し、韓国軍と北朝鮮軍の間で総喧嘩が起きる12歳観覧可と言うには恐ろしく水位の高い場面まで出たにもかかわらず、12歳以上観覧可ということだ。 このためか何人かのネットユーザーは「12歳の等級に合わない場面が多く出てくるにもかかわらず、映画『海雲台』のように観覧客の層を家族単位に広げるために12-14歳の年齢層までこの映画が見られるように無理に映画の等級を下げたのではないか」という批判もある。

2021年初夏、日本で公開される予定だ。