悪女は砂時計をひっくり返す

   

悪女は砂時計をひっくり返す
악녀는 모래시계를 되돌린다
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悪女は砂時計をひっくり返す日本版
作家 SANSOBEE
作画 Antstudio
ジャンル ファンタジー
配信 ピッコマ
連載期間 (韓国)2020年3月1日~連載中
連載周期

(韓国)毎週土曜(シーズン1)→10日ごと(シーズン2)

(日本)毎週日曜
略称 悪女は砂時計をひっくり返す
原作 SANSOBEE
その他        
ウェブサイト (韓国)カカオページ
(日本)ピッコマ


概要[編集]

韓国のロマンスファンタジーウェブトゥーン。 作画はAntstudioが担当した。 同名のウェブ小説『悪女は砂時計をひっくり返す』をウェブコミック化した作品だ。 とても秀麗な作画と分量、立派な脚色により読者からの評価が非常に良い。 作家の作画の実力が回を重ねるにつれ上がっており、感情線の表現や蓋然性の補強で原作を超えたという評価を受けている。

あらすじ[編集]

売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。 妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・! 「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー!

ソース:ピッコマ



連載現況[編集]

  • 韓国のカカオページで2020年3月1日から毎週土曜日に連載されていたが、シーズン2からは2020年12月12日を皮切りに10日おきに連載されている。

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  • 原作小説は韓国カカオページで2017年6月8日から連載スタートし、2018年6月19日完結した。

単行本が発売され2018年1月30日4巻で完結した。

登場人物[編集]

アリア
本作の主人公。作中で美しく燦爛たる金髪とペリドットをちりばめたような緑眼を持つと描写される。猫顔。 身長165cm。微笑み人を魅了するのが好きで、やられたら2倍返しをする性格だ。 売春婦だった母親の美貌を受け継ぎ、世界最高の美女と言われている。 最後には腹違いの兄であるカインまでしっかりと惚れさせる。 もちろん、カインを意図的に惚れさせたのではなく、カインが惚れたのだ。 特にウェブトゥーンでのアリア作画は、すでに芸術の境地に達したという評価だ。 贅沢と享楽に溺れた人生を生きていたアリアは、ミエールの謀略で最初の人生を終え、砂時計を通じて幼い時代に戻ってくる。 処刑当時の記憶がトラウマとして強く残り、首筋を触る場面がたびたび登場する。 ミエールとロースチェント家に復讐するために2度目の人生を設計する。

ミエール
アリアの義理の妹であり、前世のアリアを死なせた張本人である。 腹黒い。アリアより1歳年下で誕生日は冬。 自分自身を大変優れた貴族令嬢だと思い込み、傷つくことを極度に嫌っている。

ロースチェント伯爵
アリアの新しい父親であり、カインとミエールの実父。 美女好きで、売春婦に過ぎなかった現在の伯爵夫人を妻に迎えたのもそのためだ。同時に非常に俗物的で、徹底的に利益になりそうな人だけに関心を注ぐ。 そのため、過去の人生では役に立たないアリアをさげすんでばかりで、死なせてしまった。 しかし、2番目の人生でアリアが砂時計の能力と前世での経験をもとに伯爵の事業を助けると、前世とは180度変わった態度でアリアに接する。 しかし、これもあくまでも自分に富をもたらすため、小さな褒賞を与えているに過ぎない。 そのため、アリアは伯爵の好意を得ようとした計画を全面修正し、本人の道を歩むことを決意をする。

ロースチェント伯爵夫人
売春婦出身でアリアの実母であり、カインとミエールの継母。 娘もおり結構年も取っているが(32歳)相当な容姿を誇る。 そもそも外貌一つで伯爵夫人に上りつめた人だ。

カイン
前世でアリアを嫌い、アリアを死なせた張本人。 アリアに文句をつけていじめ、最後にはアリアの舌を切り処刑を主管した。 当然アリアの復讐対象2号。 2度目の人生では新しい妹アリアの魅惑的な外貌に惚れる姿を見せる。 もちろん、アリアは前世でカインが自分に犯した蛮行をすべて知っているため、カインを軽蔑するだけだ。 ただ、アリアはこの点を利用しカインを適切に誘惑し、徹底的に利用するようになる。 そしてカインはあっけなくもアリアが本当に自分に気があると思い込む。それ以降アリアに執着し、アリアの周りに少しでも男の影が見えたら、皇太子に敏感に反応することもある。 前世で伯爵が頭を抱えていた首都搬入税金問題を解決させたことからそれなりに事業家としての芽は出ているようだ。しかしアリア転生後には、まだ伯爵の下で事業を学ぶべき立場であるにもかかわらず邸宅の実権を掌握する。アリアを捕らえようという欲に目がくらみ、ミエールの計略に同調し家の事業もすべてやめてしまい、深刻な判断ミスをしてしまう。

ジェシー
ミエールが送り込んだが、アリアに従う侍女。やや生真面目な性格で、前世では正しいと思うことはアリアの気持ちとは関係なく推し進めた。そのため、ウェブトゥーンでは舌まで抜かれた。しかし2度目の生ではアリアの性格が変わったからなのか、お互いに配慮しながら仲良く過ごしている。 ウェブトゥーンではアリアが毒殺されそうになった直後、アリアへと差し出された飲み物を自分が飲んでみせるほど忠誠心が強い。 このため、アリアにとってサラとならんで母親よりも信頼でき大切な存在になる。 双子の弟がおり、家業の農場を継ぐ準備をしている。

アニー
赤毛でそばかすが特徴の侍女であり、アリアの2番目の側近。 元々はミエールの侍女で、前世でもミエールのそばで物欲を隠すことができず目をキラキラ輝かせてきたという。 アリアの侍女がジェシー1人だけで大変だという理由で、ミエールのスパイ役でアリアの下に入った。宝石と身分上昇に目がくらんだ世間知らずだったため、これを利用したアリアがわざと彼女を指名し自分の味方にさせる。 しかし、このおかげで後にとんでもない身分上昇と出世をすることになる。旅館で会計の仕事をする兄のアンドリューがいる。

エマ
ミエールにとって母のような存在の侍女 ミエールのために何でもし、アリアがミエールの品位を削ぐと思い非常に嫌っている。 元々は貴族だったが、死んだ夫が借金を残したため苦労が多く流産する。その頃、面識のあったロースチェント元伯爵夫人の侍女として暮らし、まだ産まれていないミエールの面倒を見るよう頼まれた。 そのためミエールを自分の娘のように思っている。

ベリー
エマの使徒としてアリアの下に入ってきた侍女。元々雑用係だったジェシーとアニーが昇級し、アニーが新しい雑用係を選抜しようとしたが、エマがこれを断ち切ってベリーをスパイとして派遣した。 アリアは最初、新しい侍女が入ってくるという言葉を聞きアニーにそうしたように自分の味方にさせようとしたが、ベリーに会うやいなや、転生前に彼女がミエールに毒殺をけしかけ、アリアの罪を一つ一つ打ち明けて処刑された過去を思い出した。そのためアリアは彼女を味方につけるのではなく、復讐することにする。 ウェブトゥーンでは、前世でカリンを毒殺したのもベリーだと推定している。 アリアはその後、ベリーがジェシーとアニーを見下さないよう管理すべきとの名目で2人を説得し、一緒に苦しめる。 アリアのいじめに苦しんだベリーは結局、エマの指示でアリアを毒殺しようとするが、これはアリアが仕組んでおいたところ。砂時計を通じてベリーの毒殺の試みを確認したアリアは、逆に毒入りのお茶を飲むふりをして倒れ、屋敷を大混乱に陥らせる。

プレデリック公爵家
オスカー
ミエールの婚約者でカインの友人。 公爵家の後継者だが、姉のイシースに頭が上がらない。 転生後、アリアがミエールに復讐する方法としてオスカーを色々と誘惑する。純朴なオスカーはアリアの美しい外見と誘惑に負けアリアを好きになる。 しかし、これに気づいたイシースの圧迫を受けあきらめ、ミエールと婚約する。

イシース
公爵家の実権を掌握しているプレデリック家の長女。アリアの転生直後に18歳の誕生日を迎える。 皇太子の婚約予定者という地位で貴族派を導いる。自分の姻戚になるロースチェント伯爵家に売春婦が入ったことを非常に不快に思い、ミエールにアリア母娘を排除するよう促している。 しかし、当の皇太子はその「売春婦の娘」アリアと密会しており、これを知ったイシースが抗議すると、むしろ皇太子が婚約を全面否定して婚約者の位置を失うことに。権力まで危うくなり、貴族派メンバーの前で頭を下げる羽目になる。 その後クロア王国の王クロアローハンと婚姻し、帝国を攻めるという反逆を図る。


皇室
アーステロペ(アース) 男主人公。アリアより3歳年上。皇太子としての最初の生ではアリアとの接点もなく、貴族派に振り回された。 最初の生でアリアは貴族男性を牛耳っていたにもかかわらず、皇太子は別世界の人だったという。 しかも貴族派との権力争いでは未熟な対応で敗れ、父と同じように生活していたようだ。 しかし二番目の生でアリアと出会い彼女に助けられ貴族派をすべて粛清し、強大な権力を見せる。 アリアとの恋愛も順調に進め,彼女を皇太子妃に迎える。

皇帝
アースの父。 貴族派に抑えられ皇居に閉じこもり、国政を傍観している。 そのため息子にすべてを任せ、何もしない。そのうえ息子をせきたてる無責任きわまりなく、アリアが軽蔑するシーンがある。 本編で一度、外伝で一度登場する。皇帝が存在するのかと思う読者のためにわざわざ描いた。

王女


評価[編集]

好き嫌いがわかれる。復讐のレベルが単に相手を殺すことで終わらず、地獄に落とし、内面まで壊す。復讐が執拗ですっきりするという好評も多い反面、嫌いの人は主人公アリアの復讐がグロすぎだと嫌がる。

また、「悪役が愚かで復讐が容易すぎないか」という批判とともに、「20代半ばの年齢で回帰したとしても、公式的に未成年のアリアの性的魅力が強調されすぎ」、「成人したばかりの公女が貴族派を率いてすべてを主導するということに疑問」など意見が多い。

余談[編集]

  • 2021年ピッコマで最も読まれた作品(Smartoon部門)で9位となった。[1]