| 一ノ瀬アメリ | |
|---|---|
| Ameri Ichinose | |
| 生年月日 | 1987年9月16日 |
| 出身地 | 神奈川県 |
| 身長 | 167cm |
| 血液型 | O型(一ノ瀬アメリ名義での公称) |
| 活動期間 | 2006年 - 2013年 |
| デビュー | 2006年10月(栗栖エリカ名義、h.m.p) |
| ジャンル | 単体・企画 |
| 専属 | マックス・エー(MAX-A) |
| レーベル | h.m.p、kira☆kira、マックス・エー ほか |
| 事務所 | ティーパワーズ(とされる) |
| 別名 | 栗栖エリカ、美空あやか |
概要[編集]
一ノ瀬アメリ(いちのせ あめり)とは、2000年代後半から2010年代前半にかけて活動した日本の元AV女優である。「栗栖エリカ」「美空あやか」と2度名義を変え、2009年にマックス・エーから「一ノ瀬アメリ」として再スタートした経歴を持つ。2012年にはサッカー日本代表・香川真司との「熱愛デマ」がイギリスのタブロイド紙に載り、国際的に名前が知られた。
詳細[編集]
3つの名義[編集]
一ノ瀬アメリの経歴を語るうえで外せないのが、名義の変遷である。最初は2006年10月、「栗栖エリカ」名義でh.m.pからデビューした。その後いったん表舞台から離れ、2008年11月に「美空あやか」としてkira☆kiraレーベルで活動を再開。さらに2009年8月、マックス・エー(MAX-A)から「一ノ瀬アメリ」の名で新人として売り出された。つまり「一ノ瀬アメリ」のデビューは、キャリアとしては3回目のスタートにあたる。
この「3度目のデビュー」は当時からファンの間で話題になっており、2009年7月の時点で中国語圏のSNSにも「MAX-Aの新人・一ノ瀬アメリは以前の栗栖エリカだ」という書き込みが見られる。名義の変更に合わせてプロフィールも刷新されており、血液型はウィキペディア上の記録で栗栖エリカ名義がA型、美空あやか名義がAB型、一ノ瀬アメリ名義がO型と、名義ごとにバラバラに記載されている。業界ではよくある「キャラ付けとしての再設定」の一例として語られることが多い。
プロフィールの特徴[編集]
一ノ瀬アメリ名義での公称プロフィールは、1987年9月16日生まれ、神奈川県出身、身長167cm。靴のサイズは25cmとされる。なお美空あやか名義のときは出身地が埼玉県と表記されていたことがあり、どちらが事実かは本人が公には語っていない。趣味・特技は名義によって変わり、栗栖エリカ時代は新体操、美空あやか時代はバスケットボールとショッピング、一ノ瀬アメリ時代はショッピングとバドミントンが挙げられている。
身長167cmの長身とモデル体型、日本人離れした彫りの深い顔立ちが最大の売りで、メディアでは「ハーフ美人」「クールビューティー」「モデル系」と紹介されることが多かった。2015年に配信された写真集の紹介文でも「モデル顔負けのスタイルと美貌」と表現されている。中国語圏のネット記事では「混血神顔」といった呼び方もされるが、本人が外国にルーツを持つと公表した事実は確認できない。
活動のボリューム[編集]
日本語版ウィキペディアの作品リストによると、出演作は2006年から2013年までの約8年間に及ぶ。名義別に見ると、栗栖エリカ名義が2006〜2007年の数本、美空あやか名義が2008〜2009年の数本で、大半は一ノ瀬アメリ名義の作品である。年別では2009年ごろから本数が増え、2012年が最も多く、2013年の数本を最後に新作が途絶えている。
出演したメーカー・レーベルは、h.m.p、ビデオバンク、kira☆kira、アタッカーズ、マックス・エー、アイデアポケット、プレステージ、SODクリエイト、HMJMなど多岐にわたる。専属女優として1社に囲われるスタイルから、複数メーカーに出演する「企画単体」に近いスタイルへと移っていった、2000年代後半〜2010年代前半の典型的なキャリアの形といえる。
経歴[編集]
栗栖エリカ時代(2006〜2007年)[編集]
2006年10月、「栗栖エリカ」名義でh.m.pからデビュー。当時の公称は身長167cm、血液型A型、趣味は新体操だった。2006年に3本、2007年に2本程度の出演記録があり、この名義での活動は短期間で終わっている。デビュー前はグラビアモデル的な仕事をしていたと英語圏の記事では紹介されているが、日本の一次情報では確認できない。
美空あやか時代(2008〜2009年)[編集]
約1年のブランクを経て、2008年11月に「美空あやか」名義でkira☆kiraレーベルから再デビュー。kira☆kiraはギャル系の女優を多く起用していたレーベルで、栗栖エリカ時代とは売り出し方の方向性が異なっていた。この名義での出演も2008〜2009年の数本にとどまる。
一ノ瀬アメリとしての再出発(2009〜2013年)[編集]
2009年8月、マックス・エーから「一ノ瀬アメリ」として登場。のちにマックス・エーの人気女優をまとめた電子写真集シリーズ『MAX-A☆SUPER STARS』にも名を連ねており、同社の看板女優の一人だった。長身と整った顔立ちを前面に出したパッケージで人気を得て、2010年、2011年とそれぞれ10本近いペースで新作を重ねた。
その後はアイデアポケット、プレステージ、SODクリエイトなど多数のメーカーの作品に出演。ドラマ仕立ての作品やコスプレもの、他の女優との共演作など、ジャンルの幅を大きく広げた。2012年は出演本数が最も多い年で、香川真司との熱愛デマ騒動もちょうどこの年の夏に起きている。
活動終了(2013年)[編集]
2013年の数本を最後に、新作のリリースが止まった。引退作品や公式の引退発表は確認されておらず、いわゆる「フェードアウト型」の活動終了である。中国語圏のネット記事でも「2013年に予告も引退作もなく業界から姿を消した」と書かれており、ファンの間では結婚説などさまざまな憶測が語られてきたが、いずれも本人や関係者が認めたものではない。
香川真司との熱愛デマ[編集]
何が報じられたか[編集]
一ノ瀬アメリの名前が日本国外で一気に広まったのは、2012年7月のことである。同年夏、香川真司がボルシア・ドルトムントから名門マンチェスター・ユナイテッドへの移籍を決め、イギリスでの注目度が一気に高まった。そのタイミングで、イギリスの大衆紙『デイリー・ミラー』『デイリー・スター』が7月8日ごろ「香川の恋人はAV女優の一ノ瀬アメリ」という趣旨の記事を掲載した。
この記事は瞬く間に韓国にも飛び火し、『スポーツ朝鮮』『スポーツソウル』といったスポーツ紙や、『韓国日報』『中央日報』などの一般紙までが一斉に転電した。英語圏のサッカーブログでも「香川の恋人」として彼女のプロフィールが紹介され、台湾や香港のメディアも取り上げた。
デマの発生源[編集]
光文社『FLASH』(Smart FLASH、2012年7月17日公開)の取材によると、発端はフジテレビ系のスポーツ番組『すぽると!』だった。香川が番組内でハーフのモデル・マギーにいじられている映像を見たマンチェスター・ユナイテッドのサポーターが「2人は交際している」と誤解してTwitterで拡散。さらに別のサポーターがマギーを一ノ瀬アメリと取り違えてネットに投稿したことで、「香川の恋人はAV女優」という話にすり替わったという。つまり、根拠となる写真も証言もない、二重の勘違いから生まれたデマだった。
本人のコメント[編集]
騒動のさなか、一ノ瀬アメリ本人が同誌の取材に応じ、「誤報でした。じつは、香川さんのことを知らなかったんです」と完全に否定した。そのうえで「ご縁があったら会ってみたい」と笑いを交えて答えており、騒動を深刻に受け止めるよりは、ネタとして受け流すスタンスだった。
この一件は、Twitterでの勘違いが海外タブロイド紙を経由して各国の主要紙にまで載ってしまった、SNS時代初期の典型的な誤報の事例としてしばしば振り返られる。10年後の2022年になっても、トルコのメディアや英国『デイリー・スター』を引用したインドネシアのメディアが「香川のゴシップ」としてこの話を再び取り上げており、それを受けて日本のサッカーメディアが「スキャンダル回顧」記事を出すなど、ネット上では何度も蒸し返されている。
作品・メディア展開[編集]
映像作品[編集]
AV作品は3名義合わせて数十本に上り、ほとんどが一ノ瀬アメリ名義である。2011年の『一ノ瀬アメリ〜超美顔〜』のように、顔立ちの美しさをタイトルに掲げた作品が作られている。ほかに、芸能界の裏側を描くドラマ仕立ての『業界残酷物語 芸能人 一ノ瀬アメリ』など、設定ものの作品にも出演した。複数の女優が共演するドラマ作品にも起用されている。
作品は現在もFANZAなどの正規配信サイトで購入できるものがある一方、海賊版として無断アップロードされた動画が海外の動画サイトで大量に出回ったことも、中国語圏・東南アジアで知名度が高い理由の一つといわれる。インドネシアのメディアは2022年の記事で、彼女の関連動画の再生数が「700万回」に達していると伝えている。
写真集・電子書籍[編集]
マックス・エー所属女優の写真をまとめた電子写真集シリーズ『MAX-A☆SUPER STARS』の一冊として、『MAX-A☆SUPER STARS 一ノ瀬アメリ』が五百十から2015年7月7日に配信開始された。活動終了後の配信であり、プロフィールとして「T167 B88 W56 H83」が掲載されている。現在もコミックシーモアやBookLive!などの電子書籍ストアで取り扱いがある。
テレビ・雑誌[編集]
地上波テレビへのレギュラー出演や、恵比寿マスカッツのようなユニット活動の記録は確認できない。一般誌で大きく取り上げられたのは、前述の香川真司デマ騒動の際の『FLASH』の取材記事が代表的である。
人物・評価[編集]
「クールビューティー」のイメージ[編集]
業界内外での評価は、とにかく「スタイルと顔立ち」に集中している。長身・細身で、切れ長の目と高い鼻筋というモデル系のルックスは、同時代のアイドル系・ギャル系の女優とは明確に異なる路線だった。『FLASH』は2012年の記事で、彼女を「ハーフ美人」と紹介している。
海外人気[編集]
日本国内でトップクラスのセールスを記録した女優というわけではないが、中国語圏では今なお根強い知名度を誇る。中国のポータルサイト網易(163.com)や捜狐(sohu.com)には2020年代に入っても「一之瀨亞美莉(一之濑亚美莉)」を振り返る記事が繰り返し投稿されており、「啓蒙女神」「消えた伝説」といった見出しで語られている。中国語版・インドネシア語版・フランス語版ウィキペディアにも記事が作られている。
現在[編集]
2013年以降、本人名義での公式な芸能活動は確認されていない。所属事務所や本人による引退発表もなく、公式ブログや公式SNSも見当たらない。SNS上には同名を名乗るアカウントもあるが、本人のものであると確認できる情報はない。
炎上とバズ[編集]
- 2012年7月、「香川真司の恋人」として英国『デイリー・ミラー』『デイリー・スター』に報じられ、韓国の主要紙にまで拡散。本人は『FLASH』の取材に「誤報でした」と否定した。発端は『すぽると!』のマギー出演シーンを見た海外サポーターの勘違いと、さらにマギーとの人違いという「二段階の誤解」だったとされる。
- 2022年2月、トルコやインドネシアのメディアが「香川の過去のゴシップ」としてこの話を再掲し、日本のサッカーメディアも回顧記事を出したことで、10年ぶりに名前が話題になった。
余談[編集]
- 香川真司デマのとき、本人は「ご縁があったら会ってみたい」とも語っており、否定しつつもネタとして楽しんでいた様子がうかがえる。
- 名義ごとに血液型がA型→AB型→O型と変わっているのは、業界ではよくある「プロフィールの作り直し」の産物とされるが、3名義すべてで違う血液型になっている例は珍しい。
- 趣味の欄も新体操→バスケ→バドミントンと、名義ごとに違うスポーツが並んでいる。
- デマの発端となった人物とされるマギーは、当時『すぽると!』などに出演していたハーフのモデル。つまり一ノ瀬アメリは「人違いの人違い」で世界に名前が出たことになる。
- 活動終了から10年以上たっても中国語圏では「消えた伝説」として記事が書かれ続けており、日本より海外での方が「今どうしているのか」が話題になりやすい女優の一人である。