マックス・エー
MAX-A
略称 MAX-A
国家 日本
種類 アダルトビデオメーカー(非上場)
市場情報 非上場
業種 映像制作(アダルトビデオの企画・製作)
本社所在地 東京都台東区
設立日 1992年5月
上場 非上場
主要部門 MAX-A(メインブランド)、Calen、サマンサ(いずれもVHS時代のレーベル)
関係する人物 高樹マリア、あいだゆあ、北島優、二宮沙樹、彩乃なな
代表作品 Super☆Star、New Comer、Max Cafeへようこそ
別名 MAX-A
リンク https://www.max-a.co.jp/


概要[編集]

マックス・エー(MAX-A)とは、1992年5月に設立された日本のアダルトビデオメーカーである。設立当初はJHVグループの関連会社とされ、単体女優を中心とした「美少女」路線の作品で知られる。本社は東京都台東区にあるとされる。

詳細[編集]

設立とVHS時代の2レーベル[編集]

1992年5月23日、最初の作品としてCalen(カレン)レーベルから川奈さおり主演の『恋するカレン』(品番XC-1001)を発売した。1週間後の5月30日には、サマンサ・レーベルから『白石ひとみの奥様は魔女』(品番XS-2001)を発売している。

当時のアダルトビデオ市場ではアリスJAPAN・宇宙企画・KUKI・VIPといったメーカーがすでに大手として存在しており、マックス・エーは後発にあたった。そのため、Calenでは新人女優、サマンサでは他社にも出演経験のある女優を起用するという形でレーベルを使い分け、他社との差別化を図ったとされる。VHS時代の品番は、Calenが「XC-」、サマンサが「XS-」、のちのGashレーベルが「XG-」で始まる体系であった。

KUKIグループと業界での位置づけ[編集]

英語版ウィキペディアが引く資料によれば、マックス・エーは1997年ごろからKUKIを中心とするグループの一員として扱われていた。このグループにはKUKI・アリスJAPAN・アトラス21・メディアステーション(コスモス計画)などが含まれ、かつては日本最大級のアダルトビデオ企業群とされた。各社は自主審査団体の日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)に加盟しており、マックス・エーもいわゆる「ビデ倫系」のメーカーとして単体女優作品を主力としていた。

なお、設立時の親会社・関係会社については、日本語の資料では「JHVグループの関連会社」、英語の資料では「KUKIグループの一員」とされるなど、資料によって記述が異なる。インターネット配信ではKUKIグループのアルケミアが運営する「X CITY」での配信を行っていた時期がある。

DVD移行とブランド統一[編集]

DVDの時代に入るとCalenとサマンサの2レーベルは使われなくなり、メーカー名「MAX-A」を前面に出したブランディングへ移行した。パッケージに正方形のジュエルケースを採用したため、細かいレーベルロゴを配置しにくかったことに加え、メーカー名そのものの認知度を高める狙いがあったとされる。DVDの品番は「XV-」、レンタル専用DVDは「SRXV-」で始まる。

DVD時代にはMAX-Aのほか、B-MAX、Black Max、Blue File、DoraMax、Gash、Max Pink、Naked Film、Pure Maxといったサブブランド名も用いられた。2000年代後半の時点で、月におよそ16本の新作を発売していたとする資料がある。DVDの発売日は毎月25日とされ、公式サイトの「今月発売」「来月発売」の区分もこの月単位で運用されている。

2003年前後の黄金期[編集]

2002年12月、Calenレーベルの『Super☆Star』で高樹マリアがデビューした。高樹はマックス・エーと15本の契約を結び、2003年12月にはデビュー1周年記念作『マリア Perfect one year!!』、2004年2月に最終作を発売して契約を満了した。

2003年度のX CITYアダルトビデオ大賞(XCITY AVグランプリ)では、高樹マリアが最優秀女優賞・最優秀新人女優賞を含む5部門を受賞し、主演作『Max Cafeへようこそ 高樹マリア』が作品賞を獲得した。5部門の内訳は資料によって名称の表記が異なる。同年には美竹涼子・蒼井そら・吉沢明歩も同社作品で売り上げ上位に名を連ねており、この時期がメーカーの黄金期とされる。

2004年以降の新人路線[編集]

2004年にはあいだゆあ・北島優・二宮沙樹らがデビューした。あいだゆあは2004年1月に『Pichi Pichi』でデビューし、同年のX CITY AVグランプリで最優秀新人女優賞を受賞している。翌2005年には柚木ティナ(のちのRio)がデビューし、その後も原更紗、希志あいのらが同社からデビューした。2008年には企画単体女優として活動していたほしのみゆを専属女優に迎えている。

2010年代に入っても毎年10人前後の新人を送り出し、2014年10月には彩乃ななが『Super☆Star』でデビューした。このデビュー作では、VHS時代に使われていたCalenブランドが一時的に復活している。彩乃は2017年に活動を休止したのち、2018年12月にマックス・エーで「専属再デビュー」を果たした。2018年時点の専属女優は長瀬麻美・友田彩也香・彩乃ななの3名であった。

台湾での著作権訴訟[編集]

台湾では、1999年に最高法院がわいせつな映像は著作権の保護対象にならないとの判断を示して以来、日本のアダルトビデオの著作権が十分に保護されない状況が続いていた。2011年には日本のメーカー32社が台湾の業者による権利侵害を訴え、2014年には智慧財産法院が日本製アダルトビデオに初めて著作権保護を認める判決を出している。

こうした流れのなかで、マックス・エーは2016年、天空伝媒股份有限公司などの台湾の事業者が同社作品200本余りを無断で有料配信していたとして損害賠償を求める訴訟を起こし、一審で勝訴した。この件は台湾国際専利法律事務所が2016年5月27日付で「著作権主張の日本アダルトビデオメーカーが一審勝訴」として報じている。賠償額などの詳細は確認できる資料が限られている。

主なシリーズ[編集]

同社はシリーズ作品を数多く手がけてきた。以下は穏当な題名のものを中心とした抜粋である(括弧内はおおよその展開期間)。

シリーズ名 展開期間 備考
Super☆Star 2002年 - 新人デビュー作に用いられる看板シリーズ。高樹マリア・彩乃ななのデビュー作
New Comer 2006年 -
Max Cafeへようこそ 2003年 - 2009年 高樹マリア主演作が2003年度X CITY AVグランプリ作品賞
まっくすまっくす 2003年 - 2007年 2004年1月に4時間版を発売
Gash 2004年 - 2007年 VHS時代にも同名レーベル(品番XG-)が存在
NAKED 2005年 - 2006年
BLUE EYES 2006年 - 2007年
教えてティーチャー 2006年 - 2009年
MAX GIRLS 2007年 - 2013年
官能小説シリーズ -

主な専属女優[編集]

日本語版ウィキペディアの年別一覧と各女優の記事をもとに、時代ごとの代表的な女優を挙げる(芸名のみ)。

時期 主な女優 備考
1992年 - 1990年代 川奈さおり、白石ひとみ、相川里美、麻生早苗 Calen・サマンサの2レーベル体制
2000年 - 2002年 有賀涼、早坂ひとみ、高樹マリア 高樹は2002年12月デビュー
2003年 美竹涼子、蒼井そら、吉沢明歩 高樹マリアがX CITY AVグランプリ5部門受賞
2004年 あいだゆあ、北島優、二宮沙樹 あいだゆあが同年の最優秀新人女優賞
2005年 - 2007年 柚木ティナ(Rio)、みひろ、原更紗
2008年 - 2009年 希志あいの、ほしのみゆ、藤崎セシル ほしのみゆは企画単体から専属へ
2010年代前半 雪乃ほたる、彩乃なな 彩乃は2014年デビュー時にCalenブランドを復活
2010年代後半 長瀬麻美、友田彩也香、彩乃なな 2018年時点の専属3名
2020年代 彩月あやめ、桐谷すずね 桐谷すずねは2024年4月デビュー

現在の活動[編集]

マックス・エーは2026年現在も新作のリリースを続けている。公式サイトでは2026年10月発売分と11月発売分の作品が掲載されており、同年7月には9月新作のジャケット公開が告知された。同年9月には秋葉原でのイベントも案内されている。

作品はDVD・Blu-rayのパッケージで販売されているほか、公式サイトの通信販売、単品・月額ダウンロード、Blu-rayの受注販売でも購入できる。動画配信はFANZA(DMM.com系列)などの正規サービスで行われている。販売事業は株式会社ティーアイエス、配信事業はデジタルコマース(FANZA)に委託しているとされる。

新人の起用は2020年代に入って年1〜3人程度に減っており、2024年4月には桐谷すずねがデビューした。日本語版ウィキペディアでは、桐谷の専属卒業後は専属女優がいない状態と記されている。情報発信は公式ブログ、X(旧Twitter)の公式アカウント、YouTubeチャンネル、ニコニコ動画のコミュニティなどで行われている。

余談[編集]

  • 創業作『恋するカレン』の主演・川奈さおりと、サマンサ第1作の主演・白石ひとみは、いずれも1990年代前半のアダルトビデオを代表する女優である。
  • VHS時代のレーベル名「Calen」は、DVD移行後に一度姿を消したが、2014年の彩乃ななのデビュー作で一時的に復活した。
  • 「Super☆Star」は高樹マリア(2002年)と彩乃なな(2014年)という、12年離れた2人のデビュー作に用いられた。
  • 2003年度のX CITY AVグランプリでは、最優秀女優賞の上位3名(高樹マリア・美竹涼子・蒼井そら)がいずれも同年にマックス・エー作品で売り上げ上位に挙げられた女優だった。
  • 英語版ウィキペディアに掲載された同社の監督一覧には、溜池ゴローの名も含まれている。

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